投稿日:2020/08/07
コロナ禍の影響で働き方が大きく変わり、住まいや部屋に関するニーズが大きく変化している現在。緊急事態宣言が解除された後も継続的にテレワークが行われることになり、より快適な環境で仕事ができるような住宅への引越しを考えている方も多いのではないでしょうか。
株式会社リクルート住まいカンパニーが2020年4～5月に行った調査でも住居に関するニーズの変化やテレワークを行う上で現在の住宅に不満を抱えている人が多いということが分かっています。では、テレワークに適した賃貸物件とはどんな賃貸物件なのでしょうか。
【LIFULL引越し編集部】この記事の作成・編集を担当。引越し業者の一括見積もりサービスを提供しているLIFULL引越し公式編集部です。引越しに役立つ情報をご紹介しています。
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住居を選ぶときの条件として優先度が高いのが「職場からの近さ」です。しかし、2019年12月に行われた調査と比較すると『徒歩・自転車で15分以内』の割合が35%から28%に下がり『公共交通機関利用で60分以内または公共交通機関利用で60分超』を希望する人の割合が24％から34％へと増加していることが分かりました。
これはリモートワークが中心になり、オフィスへの出勤回数が減ることで無理に職場に近い場所に住居を構える必要がなくなったということを表しています。
賃貸物件の場合、都心から離れることで家賃もぐんと安くなります。一例として、品川駅からの所要時間別に家賃相場を見てみましょう。品川駅周辺の家賃相場11.07万円と比較するとどのくらい差があるのでしょうか。
品川駅から13分
京急蒲田駅周辺の家賃相場は8.84万円
品川駅から54分
神奈川県横浜市泉区の相鉄線・いずみ野駅周辺の家賃相場5.02万円
品川駅から60分
JR総武線本線西千葉駅周辺の家賃相場5.04万円
参考：https://www.homes.co.jp/chintai/kanagawa/commute/station_list/
地域によって物件そのものの数には差があるものの都心から1時間前後かかる場所になると家賃相場は約半額になることが分かります。出勤回数が減るならオフィスから離れた地域に引越してもそれほどストレスは感じないはず。家賃の安さを重視して、オフィスから離れた家に引越すことを検討してもいいかもしれません。
賃貸物件を選ぶときは『駅からの近さ』が重要視されますが、通勤回数が減れば無理に駅チカの物件を探すこともないでしょう。駅から離れた物件は家賃が安くなるため、駅チカ物件と同じ予算で部屋数の多い物件を借りることができるというメリットもあります。
さらに家で過ごす時間を快適にすることから自然に囲まれた郊外の物件など、周辺環境がよい物件の人気が高まる可能性もありそうです。
「リモート会議の最中、子どもやペットが画面に映って同僚や上司に見られてしまった」そんなほほえましいエピソードを耳にすることがありますが、重要な打ち合わせだったり顧客との会議だったりすれば、そうはいきませんよね。
新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態調査における『テレワークに対する不満』という項目でも「オンオフの切り替えがしづらい」「仕事専用のスペースがない」「TV会議可能なスペースがない」といった声があがっており、テレワークを想定していない現在の住環境に悩みを抱えている人が多いことが分かります。
特にTV会議には遮音性の高い空間や安定したネット環境などが求められます。さらに背景に余計なものが写り込まないよう、すっきり整頓された部屋であることもマスト。専用の仕事部屋があれば理想的です。
また、家での仕事はオンオフの切り替えが重要になります。気が散らないように仕事に関係ないものはおかないのが理想的でしょう。
小さいお子さんがいる家庭では集中できる空間だけではなく、子どもを見守りながら仕事ができる環境が求められます。これから夏休みに入るにあたり就学しているお子さんがオンライン学習をする機会が増えるという方もいるかもしれません。
こうした理由から『今より広いリビングの一角に仕事や学習に使用できる専用のスペースを設けたい』といったニーズが高まっています。リビングにこうしたスペースがあれば、お子さんがオンライン授業を受けるときも便利ですよね。
新型コロナウイルスの収束が予測できない今、大人だけではなく家族全員のオンラインワークを見すえた住環境を整える必要がありそうです。
「withコロナ時代」とともに賃貸物件選びは『通勤の利便性よりも仕事専用の部屋やスペースがあること』『家族全員が無理なく快適にリモートワークや新しい生活様式を取り入れられること』などが重要視されていくと考えられます。
6～8月は引越しのオフシーズン。家賃や初期費用の値下げ交渉がしやすく、フリーレント期間のある物件が増える時期でもあります。今より安い家賃で部屋数の多い物件を探すことを考えて引っ越すなら今がチャンスかもしれませんね。
【LIFULL引越し編集部】この記事の作成・編集を担当。引越し業者の一括見積もりサービスを提供しているLIFULL引越し公式編集部です。引越しに役立つ情報をご紹介しています。
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