投稿日:2021/08/10
2021年7月30日、1日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者が1万人を超え、すでに緊急事態宣言が出されている東京都や沖縄県などのほか、8月1日からは神奈川、埼玉、千葉、大阪の4府県にも新たに3回目の緊急事態宣言が出されることが決まりました。
感染者数を減らすにはワクチンの接種が急務とされています。既に多くの都道府県では接種券の送付が終わり、予約のタイミングを待っているという方が多いと思いますが、ワクチンの接種を控えて引越しを考えている場合、引っ越し先でもワクチンは受けられるのでしょうか。ここではワクチン接種の前後に引越しをした場合、どうなるのかについて詳しく説明していきます。
【LIFULL引越し編集部】この記事の作成・編集を担当。引越し業者の一括見積もりサービスを提供しているLIFULL引越し公式編集部です。引越しに役立つ情報をご紹介しています。
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すでに接種券が届いてから引越しをして、住民票の住所が変更になった場合、転入先の市区町村に申請することでワクチン接種券を再発行してもらうことができます。再発行の申請方法については、転入先の市区町村で確認しましょう。
ワクチンを受ける前に引越しをし、これから引っ越し先で転入手続きを行うという方は、市町村の役所で転入届を提出する際に家族全員のワクチン接種券を持参するとスムーズに手続き可能です。
「すでに1回目のワクチンを受けたけど、これから引越し……」という場合はどうなるのでしょうか。
この場合も転入先の市区町村で転入届を提出し、住民票の異動をしたあとワクチン接種を担当している課で接種券の再発行手続きを行えばOK。2回目の接種券を再発行してもらい、同じメーカーのワクチン接種を予約するにはどうすればいいのか確認しましょう。
なお、転入先で再発行してもらうワクチン接種券は、窓口での手渡しではなく、郵送になることがほとんどです。手続きが遅れると、2回目のワクチンを接種すべき期間を過ぎてしまうことがあるため、引っ越し後はできるだけ早く接種券の再発行手続きをとるようにしましょう。
転入先でワクチンの接種券を再発行してもらう場合、転入前の住所で受け取っていた2回目のワクチン接種券が必要になります。ワクチンの接種前に引っ越しをする場合も、1回目のワクチンを接種してから引越しをする場合も、手元にあるワクチン接種券は必ず保管するようにしてください。
ワクチンの接種は原則として住民票がある市区町村で受けることになっています。しかし、以下のような、やむを得ない理由がある場合、住民票所在地とは違う場所で接種を受けることも可能です。
・単身赴任している人
・出産のため里帰りしている人
・下宿している学生
・入院中の人
・DVやストーカー、児童虐待の被害を受けている人
・基礎疾患があり、主治医のもとで接種を希望する人
・災害の被害を受けた人
・その他、やむを得ない事情があると認められた場合
ただし、事前に届出をする必要があります。住民票がある場所以外で接種を受けたい人は、受けたい市区町村の役所のホームページをまずチェックしてみましょう。多くの場合、ホームページから「住所地外接種届」をダウンロードできるようにています。この住所地外接種届と必要な書類を、受けたい市区町村の窓口に郵送します。
必要な書類
・記入済みの「住所地外接種届」
・住民票登録している住所で受け取ったワクチンの接種券のコピー
・ 84 円切手を貼った返信用封筒
この申請が受理されたら、「住所地外接種届出済証」が交付されます。これをワクチン接種する医療機関に持参してください。なお、住民票登録地以外でワクチンを接種する場合、集団接種会場での接種はできず、個別の医療機関でワクチンを接種することになります。
ワクチンを接種した後、ワクチンの接種した日付、接種場所、ワクチンのメーカーなどが記載された「予防接種済証」が発行されます。職域接種を受けた場合も「接種記録書」が渡されるので、これらの書類をなくさないようにしましょう。いずれも特別な申請等は必要ありません。
これらの書類は海外に渡航する際に必要な「接種証明書」の申請時に必要となることがあります。当面、海外に行く予定はない……という人も病気の治療を受ける際など、いつ接種したワクチンについての情報が必要になるか分かりません。念のため、破棄せずに保管するようにしましょう。
また、現在ではあまり一般的ではありませんが、今後、日本でも旅行やイベントへの参加時に「予防接種済証」の提示が求められるようになることも考えられます。予防接種済証や接種証明書はなくさないようにしてくださいね。
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