投稿日:2021/10/10
引越しをする際、明日忘れずに済ませておきたいのが病院の転院に関わる手続きです。ここでは、治療中の病気があるときやかかりつけの医療機関が変わるときなど、引越し前に必要な手続きやあらかじめ調べておくべきことを詳しく紹介していきます。
まずは保険証の住所変更手続きを行います。手続きが遅れると、医療機関にかかるさいいったん、費用を自費で負担しなければならないこともあるので、早めに手続きしましょう。国に国民健康保険の場合、平日に役所で手続きを行わなければならないので注意してください。
国民健康保険に加入している場合
・同一市区町村内で引越しする場合・・・自治体の窓口で住所変更を行います。保険証と本人確認書類を用意しましょう。
・市区町村外に引越しする場合・・・旧住所の役所で「転出届」を提出して、「資格喪失手続」を行います。その後、新住所の役所で「転入届」を提出し、国民健康保険の再加入手続きをします。
社会保険に加入している場合
必要な手続きは、加入している健康保険組合によって異なります。まずは勤務先に転居する旨を伝え、社会保険に関する必要な手続きを確認しましょう。
かかりつけの医療機関がある場合、一般的に紹介状と呼ばれている「診療情報提供書」を担当医に用意してもらいましょう。費用は1,000~2,000円程度です。転院先が決まっている場合は、その医療機関宛に。決まっていない場合は宛名なしで用意してもらいます。
もし、転院先が決まっていない場合はかかりつけ医に病院を探してもらえることもあります。引っ越し先の住所を伝え「ご存じであれば病院を紹介していただきたいのですが」とお願いしてみましょう。
なお紹介状は当日、すぐに対応してもらえないケースがあるので、引っ越し直前ではなく余裕を持って依頼するのがポイントです。
経過観察中の症状がある場合は検査結果データも必要
経過観察中の症状があるときは、過去の検査結果も転院先に知らせる必要があります。診療情報提供書に検査結果についても書かれているはずですが、MRIの結果などデータ自体を持参する必要があるものも。検査を受けたばかりなのに、また転院先で検査を受けなければならない…ということにならないよう、直前の検査結果のデータも用意してもらってください。
紹介状なしで転院できる?
紹介状なしでも転院することは可能ですが、治療をしている場合、治療内容や投薬の詳細がきちんと伝わらないことがあります。これまでに受けた検査結果なども伝わらないため、新たに検査費用がかかることも。できるだけ紹介状を用意してもらうことをおすすめします。
母子手帳は住所を書き直すだけでOKですが、検診受診票や検診補助券、「妊婦健康診査受診票」「乳児健康診査受診票」などは引っ越し先の役所で新しいものを発行してもらう必要があります。母子手帳と印鑑、本人確認書類を持参して引越し先の役所の窓口で手続きを行いましょう。
がんをはじめとした大きな病気の治療をしている方でも、転勤や定年を迎えるなどで、引越しを余儀なくされることがあるかもしれません。
現在、厚生労働省では、転居先でも安心してがんの治療が受けられるように「がん診療連携拠点病院』の指定を進めています。あらかじめ担当医に相談するなどして、引っ越し先のがん診療連携拠点病院を探してみましょう。
がん治療中に転院する場合、診療情報提供書のほか、病理組織レポート、検査結果などの情報も転院先に伝える必要があります。これはがんの治療が終わって経過観察をしている方も同様です。
治療中の病気がある方が転院する場合、新しい先生には、診療情報提供書を渡すとともに以下の内容を伝えると治療をスムーズに続けることができます。新しい先生と信頼関係を築くためにも、できるだけ詳しくあなたの症状を伝えるようにしましょう。
・病気を発症した時期
・これまで、現在の症状
・処方されている薬
・アレルギーがある薬、合わなかった薬の情報など
「特に経過観察中や治療中の病気はないから大丈夫」という人でも、定期的に歯の治療を受けているという人は多いのではないでしょうか。 歯の治療に関しても、過去にどんな治療を受けたか、どんな材質を使って治療したかなどが分かると、転居先でもスムーズに治療を受けることができます。
また矯正治療を受けている人は、担当医に継続的な治療を受けられる歯科医院を探してもらうのがベストです。インプラントのメンテナンスを定期的に受けている方や矯正治療が終了した後の保定期間中も同様です。
引っ越し先を決める際、医療機関が近くにあるかどうか調べておきましょう。特に一人暮らしの場合、30分以内に公共交通機関で通える位置に医療機関があるかどうか調べておくことをおすすめします。急に具合が悪くなったときタクシーを使わないと病院にいけない……ということがないようにしたいですね。
お子さんがいる場合、急に具合が悪くなって救急医療センターに行かなければならないケースがあります。近所の小児科の場所はもちろん、夜間の救急窓口についても調べておきましょう。
引っ越し先で地元の人に高い評価を受けている医療機関を探しておきます。ネットの口コミはあまりあてにならないので、できれば近所の方に直接聞いてみるのがベストです。
投薬治療を受けていた方は、転院先に診療情報提供書と合わせておくすり手帳も持参しましょう。
投稿日:2021/10/10
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