投稿日:2022/05/17
引っ越ししてきたばかりの部屋はクリーニングやリフォームがされていて、とてもキレイな状態。でも、住んでいるうちに結露が原因で押入れや壁、カーテンなどにカビが生えてしまうことがありますよね。カビは見た目が悪くなるほか、アレルギーの原因にもなるやっかいもの。引っ越し後、すぐに結露対策をしておくことでお部屋を清潔な状態に保つことができます。ここでは本格的な梅雨が来る前にしておきたい、結露対策について詳しく紹介していきます。
角が起こるかどうかは、結露は湿った暖かい空気が冷やされて飽和水蒸気量を超え、余分な水蒸気が液化して水滴に変わった状態。コップに冷たい水を注いだときに外側に水滴がつくのと同じ現象です。気温の変化と空気中に含まれる水蒸気(湿度)とのバランスが深く関係していることを知っておきましょう。
結露をそのままにしておくと黒カビや緑のカビが発生します。さらにホコリやゴミは水分を吸着しやすいため、ダニが発生しやすくなってしまうのです。カビやダニはアレルギーやシックハウス症候群などの原因物質。アトピー性皮膚炎やぜんそくを発症したり、症状が悪化しやすくなったりすることもあるでしょう。
住宅そのものの被害も見逃せません。カビや湿気は床や壁、押入れ内部などの住宅資材を腐らせてしまいます。その結果、住宅そのものの耐震性や耐久性を大きく損なうことになるのです。また、シロアリは湿った木材を好むため、シロアリの被害を引き起こすことにもなりかねません。さらに壁紙がはがれる、シミができるという風に見た目を大きく損なうことにもなります。
では、結露はどのような場所に起こりやすいのでしょうか。
・窓ガラス
・お風呂場、洗面所
・押入れやクローゼット内部
・北側の壁
・家具の裏側
・玄関のドア
戸建てと比べて集合住宅は結露が発生しやすいということも覚えておくといいでしょう。
結露をそのままにして掃除や換気、手入れを怠ったことでカビが発生し、壁や窓枠などが汚損した場合、借主に責任と判断されることがあります。普段から換気や掃除をまめにしていてもカビが生える……という場合は早めに家主や管理会社に相談することが大切。退去時まで大量のカビを放置しておくと、修繕費用の負担を求められることがあります。
どんなに気をつけていても結露は起こってしまいます。大事なのは結露によるカビを発生させないこと。本格的な梅雨が来る前に結露・カビ対策をしっかりしておきましょう。
こまめに換気する
空気のよどみは結露の原因になります。数分でいいので、1時間に1~2回窓をあけて空気を入れ替えましょう。キッチンやお風呂場は換気扇を利用して空気を入れ替えるようにしてください。
部屋の温度を上げすぎない
寒い時期も必要以上に室内の温度を上げすぎないようにしましょう。室内の温度は20℃前後を目安に。石油ストーブやガスストーブなど水蒸気を発生させる暖房器具は結露が起こりやすい特徴があるため、結露が起こりやすい部屋だけでもガスファンヒーターやエアコンなどを使ってみてはいかがでしょうか。
洗濯物は外やお風呂場に干す
洗濯物を部屋の中に干すと室内の湿度は上昇します。外に洗濯物を干せないときは、 お風呂場に干して換気扇を回すのがおすすめです。
押入れやクローゼットは週一で開放する
湿気がこもりやすい押入れやクローゼットは週に1回、天気の良い日に1時間程度開け放っておくとよいでしょう。
新聞紙や結露防止用エアーキャップ
身近なアイテムでも結露を防止できます。結露が発生しやすい窓はサッシ部分に細く折りたたんだ新聞紙を挟んでおきましょう。朝になったら新聞紙を捨てるだけでOK。残った水分は乾いたぞうきんでふきとっておいてくださいね。
また、緩衝材(プチプチ)を窓に貼っておくと断熱効果が高まって水滴がつきにくくなります。窓の結露防止専用の透明や柄がついたエアーキャップも販売されているので、見た目が気になる方はこうしたアイテムを選んでみては。
結露吸水テープや珪藻土のバー
窓全体に結露防止用のエアーキャップや断熱シートを張っても、サッシ部分に水分が溜まることがあります。サッシ部分には水滴を吸収する結露吸水テープを貼っておくといいでしょう。長期間貼ったままにしておくと、カビが生えてくるため定期的に交換することが大切です。納豆菌を応用したバイオの力でカビを防ぐテープや珪藻土でできたバーを挟んでサッシ部分の水分を吸収させるアイテムもあります。
結露防止スプレー
結露防止効果のあるスプレーを窓に噴射して乾かしておくのもおすすめです。防カビ成分を配合した結露防止スプレーも。
家にあるもので、対策したいというときは、水をはじく効果のある界面活性剤を含んだ台所用中性洗剤と水を混ぜたものを使用しましょう。水100mlに対して、洗剤10mlが目安です。スプレーしたあと、乾いたぞうきんでふき取っておきます。
室内用、お風呂場用の防カビスプレー
賃貸物件に入居したら、2カ月に1回使用するエアゾールタイプの防カビ剤を使って防カビ対策をしておきましょう。室内用とお風呂場用、両方を使うのがおすすめです。空気中のウイルスを除去成分や、ハウスダスト除去成分が配合されたものを使えば、よりいっそう室内をクリーンな状態に保つことができます。
バイオの力を使った防カビ剤
バイオ(微生物)が持つ作用によってカビを防止する防カビ剤もあります。押入れやクロ―ゼット内部、洗面所、お風呂場などにつるしたり、貼ったりすることで効果が得られるので、必要に応じて使い分けてみましょう。酸やアルカリのような刺激成分を使用していないので、安心です。防カビ効果だけではなく、カビ臭さを消してくれる消臭効果も期待できます。
ただし、バイオの防カビ剤を使用する場合、化学物質を使ったエアゾールタイプの防カビ剤を使用するとバイオが死滅してしまうので、一旦バイオの防カビ剤を外すか装着前にエアゾールタイプの防カビ剤を使用するようにしてください。
除湿器やサーキュレーター
除湿機を使ってこまめに湿気を取り除いたり、サーキュレーターなどを使用したりして空気の巡りを良くしておくことも大切です。これらの機器は室内で洗濯物を干すときにも便利。本格的な梅雨が来る前に用意しておきたいですね。
もしカビが生えてしまったら早めにカビを取り除き、エタノールや次亜塩素酸塩を含んだ除菌剤などで拭いて、カビが広がらないようにしておきます。なお、これらの薬剤を使用するときは換気をしながら使い、手袋やメガネなどを装着して使うことが大切。また、複数の薬剤を混ぜないようにしましょう。
賃貸物件の結露によるカビは健康状態に悪影響を与えるだけではなく、住宅資材の汚損にもつながります。もちろん見た目もよくありません。結露防止対策をとりながら、換気や掃除はこまめに行い、カビが生えたら早めに対処するようにしてくださいね。
投稿日:2022/05/17
引越しの際、最も大変な作業の一つに荷造りがあります。特に家具や家電などの大型のものには注意が必要です。一筋縄でいかない要注意の家具・家電の引越しポイントについてご紹介いたします。
【LIFULL引越し】引越しの見積もり・予約ならLIFULL引越しにお任せ!!全国100社以上の引越し業者が提供するサービスをネットで簡単に料金比較でき無料一括見積もりや1社予約ができます。
引越業者を地域から探す