投稿日:2020/01/27
ここ数年、春先の引っ越しシーズンに差し掛かるとニュースなどで見聞きにするようになった『引っ越し難民』というフレーズ。引越し繁忙期に当たる3~4月の間、トラックや人員が確保できず、引っ越しできない人が増える現象を引越し難民と呼んでいますが、来年2020年も引っ越し難民が出てしまうのでしょうか。
ここでは2020年の引っ越し難民予測とその対策について詳しくご説明します。来年4月、新入学や転勤などで引越しを考えている方、必見です!
ズバリ、2020年も引越し難民が出る可能性は大です。来年は東京オリンピックを控え、首都圏をはじめとした各地で道路の規制や工事などが行われることが分かっています。
つまり、2020年は3~4月だけではなく、年間を通して引越ししたい時期に引越しできない!という事態が起こることが予想されるのです。特にオリンピックが開催される時期に東京近郊で引越しを考えている方は要注意です。
特に引越し繁忙期には年間の引越し需要の3割が集中するとも言われ、その件数は通常月の2.5倍にものぼります。需要が伸びる時期でも引越し業者の数や人員の数はほぼ同じですから、引っ越しの予約が取りづらくなり、引越しできないという事態が発生するのです。
さらに物流業界では慢性的な人手不足で宅配便をはじめとした物流コストの値上げも続いています。近年、働き方改革によって、運送会社のドライバー待遇が良くなったことを受け、引越し業者から運送会社に転職したドライバーも少なくありません。
元々ハードな仕事である引越し業者のドライバーやスタッフは応募してくる人自体が少なく、常に人員が不足している状態なのです。この結果、「トラックが空いていても予約を受けられない」というケースも。また、人手不足が影響する引越し料金の高騰も否定できません。
繁忙期の混乱を控えるため、大手引越し業者の中には3月、4月の受注を抑制しているところもあります。そのため、タイミングを逃すと引越しの見積もりすら受け付けてもらえないことも考えられるのです。
最近は中小の引越し業者も増えていますが、こうした引越し業者は受注できる件数自体が多くありません。地元の地域密着型引越し業者に頼みたいという方は、特に早め早めに行動を起こすことが肝心です。
繁忙期は引越し業者の人手が不足するため、荷造りや荷物の梱包などを依頼できるサービスが使えないということもあります。
小さいお子さんがいるご家庭や直前まで仕事をしていて荷造りが自分でできそうにないという方は、引越し業者のサービスが使えるか確認しましょう。使えない場合、友人や家族にお願いするなど他の方法を検討する必要があります。
カレンダーを見てみると、2020年は3月20日(春分の日・祝日)が金曜日となっており、引越し料金はここから高くなると予想されます。高い料金のピークは4月5日日曜日まで続きますので、この期間の引越しはできるだけ避けたいところ。引越しの日程をずらせない場合は早めに引越しの予約を入れましょう。
引っ越しの予約をする際に最低限必要な情報は以下の通りです。
・引越しする日
・新居の住所
・大まかな荷物の量、種類(大型家具や家電の有無、ダンボールの量など)
・建物の条件(階数やエレベーターの有無など)
賃貸物件の場合、審査が終了していれば受注は可能となります。 引越しそのものが取りやめになるリスクがなくなり、引っ越し日が決められる段階で早めに予約を入れるようにしましょう。
繁忙期の引越し見積もりはとにかく早めにというのが原則ですが、特に急がなければならないのが離島への引っ越しです。
北海道や沖縄などは荷物を船便で運ぶため、通常のトラック輸送に比べて受注できる枠が少なくなります。さらに船便はトラック輸送と違ってチャーターすることもできないので、枠が埋まってしまえば、その期間の引越しはできなくなります。離島への引っ越しはとにかく早め早めに見積もり依頼をするようにしてください。
繁忙期に引越し難民にならないようにするためには、見積もりしてくれる引越し業者を増やすことがポイント。そのためには引越しの日にち、時間を細かく指定するのは避けるようにしましょう。
例えば「3月28日の午後で」と指定すると、この日程が空いていない限り見積もりをしてもらうことすらできなくなってしまいます。「3月25~30日までの間」など前後2~3日ずらせるタイミングを選んで、候補日を増やしましょう。日程をずらすのが難しいときは、時間指定をなしにすれば、対応できる引越し業者が増えるかもしれません。
また、少しでも多くの引越し業者に見積もりを出してもらうためには、一括見積りサービスを利用するのが基本です!
新築の家に入居する場合など、自分の都合で引っ越しをずらせる場合、繁忙期は避けて、2月中に引っ越すか引っ越しのピークが過ぎる4月中旬以降にずらすのがおすすめです。
単身引越しの場合、4月はじめの2週間くらいはウィークリーマンションを借り、繁忙期が過ぎてから引越しするという方法もあります。ウィークリーマンションになら、家具や家電がついているので費用を抑えることができます。
繁忙期の間は、各引越し業者が「引越しサービス」の受注数を抑える傾向にあります。これは、運送業界における働き方改革の一環でもありますが、業務過多による引越し作業の質の低下を防ぐための対策でもあると言えます。そのため、繁忙期は早い段階で引越しの枠が埋まってしまうのです。
しかし、多くの引越し業者には引っ越しサービスの他にも荷物を運ぶサービスがあります。例えばヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」。大型の家具などを梱包、配送、設置してくれるサービスです。引っ越しの受注枠が埋まってしまっても、このような家財を運ぶ宅配サービスの枠は空いていることが多いです。
「衣装ケースやタンスなどを輸送する場合、服や小物などの中身は、事前に別途ダンボールに箱詰めしていただきますようお願いいたします。中身を入れたまま輸送すると損傷する原因となります」
(出典:ヤマトホームコンビニエンス らくらく家財宅急便よくある質問 https://faq.008008.jp/app/answers/list/p/417)
こうしたサービスを利用して、新生活でなくてはならない冷蔵庫や洗濯機、ベッド、タンスなどを運んでもらい、それ以外の荷物は自分で持っていくか別途、宅急便やゆうぱっくなどを使って運べば、希望の日時に引越しすることも不可能ではありません。残りの荷物は繁忙期を過ぎてから、改めて引っ越しサービスや単身パックなどを使ってもいいでしょう。
その他の引越し業者、運送業者で同じようなサービスがありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
実家以外の場所から引っ越しするなど「旧居を退去しなければならないので荷物を置いていけない」という方は一時的に荷物を置く場所として倉庫を検討してみてもいいでしょう。最近ではトランクルームも月3,000円前後で借りられるところが増えています。
また、スマホでダンボールに詰めた荷物を集荷してもらえるサマリーポケットのようなサービスも便利。取り出すときもスマホから依頼でき、小さいダンボールなら預かり料は月額250円、集荷に740円、引き出しに910円というお手頃価格です。通常期の2~3倍の費用を払って無理に繁忙期の期間内に引越しするより、ずっと安くあがりそうですね。
その他にも気軽にできるストレージサービスはいろいろあります。洋服はつるして保管してくれるところもあるので、スーツがたくさんあるという人でも心配ありません!
自転車やバイクなど、大型の荷物があるかたはトランクルームを利用するのが便利です。
単身引越しは通常3万円くらいから引き受けしてもらえますが、繁忙期の価格は2~3倍まで高騰します。3~4月の引越しは繁忙期に単身引越しを検討している方は、自力で引っ越しすることも考えてみましょう。
特に実家を出て初めて一人暮らしをする方は、新しく購入する家具や家電は新居に運んでもらうすることで、引っ越しの荷物を大幅に減らすことができるはず。実家から持って行くのは衣類や雑貨などダンボールに入れた荷物だけにすれば、宅配便やゆうぱっくを使うこともできます。
ゆうパックの場合、一番大きい『縦・横・高さが170cm以内のダンボール』なら福島県から東京都まで1個当たり2,410円。同一宛先割引や複数割引を使えば、1個当たり2,350円で運んでもらえます。自分で持ち込みをすればさらに割引が適用されるので、車が使える方は検討してみましょう。
このダンボールを10個送ったとしても、23,500円。あとは家電量販店などで家電を購入し、新居に配送してもらえば引っ越し料金を抑えることができます。新社会人の方や進学のために初めて一人暮らしをする方などは、この方法をおすすめします。
2019年春はヤマトホームコンビニエンスの単身パックが使えなかったことが、引越し難民の増加に影響していたと言われます。しかし、2020年は単身引越しのみ受注を再開。単身パックの利用を考えている方は早めに予約を入れましょう。なお家族の引っ越しは引き続き受注を見合わせているので利用できませんので、注意してくださいね。
投稿日:2020/01/27
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