投稿日:2017/05/10
引越しの時には、家族の一員ともいえるペットの引越しにも気をつけたいものです。ペットの引越しではどのような手続きが必要なのでしょうか。今回はペットの種類別に手続きや引越しの注意点をご紹介します。
犬種によって手続きが変わることはありません。犬種にかかわらず生後91日以上の犬は役場への登録が必要です。
生後91日以上の犬を飼う場合、お住いの地域の役場にて『畜犬登録』を行います。なぜ登録が必要なのかというと『狂犬病予防法』で定められているからなのです。
日本における狂犬病は数十年報告例がありません。しかし畜犬登録を行うことで、狂犬病が発生した際迅速に対処する事が可能になります。
旧居では犬の転出届などを提出する必要はありません。新居で以下の書類を役場へ提出するだけです。
畜犬登録を行うと6桁の登録番号が記載された『鑑札』の交付が受けられます。また、転居前に交付された鑑札に返納義務はありません。鑑札は地域ごとに色や形が異なるため、引越しの思い出として手元に残しておく方も多いようです。
また、旧居で発行された鑑札を紛失している場合、再交付手続きが必要です。旧居の役場へ再交付に必要な書類を提出します。後日鑑札の再交付を受ける際、再発行手数料として1,600円かかるため、現金を用意しておきましょう。
新居にて鑑札の交付を受けると、年に1度予防接種の案内が届きます。畜犬登録を忘れると予防接種が受けられず、狂犬病予防法違反となるため注意が必要です。
予防接種を受けると『注射済票(犬シール)』が交付されます。なお、注射済票に掲示義務はありません。
猫は役場での手続きは特段ありませんが、特定動物の場合、都道府県知事もしくは政令市の長の許可が必要です。引越し手続きを忘れると罰金の対象となるため、注意しましょう。
猫は犬に比べて脱走する確率が高く、万が一脱走すると戻ってくることは稀です。特に引越しとなると、旧居に戻る可能性はあっても新居にはたどり着けません。猫の脱走防止にはケージの開閉確認を確実に行うほか、事前にマイクロチップや迷子札の装着が効果的です。
『犬は人に、猫は家につく』という言葉があるように、猫は引越しのストレスに非常に弱い生き物です。家が変わるとニオイの変化や縄張りがない緊張から多大なストレスを感じます。引越し後に体調を崩す猫が多いのはそのためです。
新居のレイアウトを旧居に似せる、猫のお気に入りスペースやグッズを設置するなど、猫がリラックスできる工夫をしましょう。
特定動物とは『動物の愛護及び管理に関する法律』により「人に危害を加える恐れのある危険な動物」と特定された動物を指します。その種類はおよそ650種類、一例を挙げると以下のような動物が指定されています。
特定動物を飼うには、都道府県知事もしくは政令市の長の許可が必要です。引越し手続きを忘れると罰金の対象となるため、注意しましょう。
特定動物と一緒に引越す場合、新居の都道府県庁もしくは政令市庁(動物愛護センター)へ問い合わせましょう。届け出を出さず無許可で特定動物を飼うと罰則の対象となるため、不明な点は都道府県庁・政令市庁へかならず相談することをおすすめします。
公共機関により、ペットの乗車をお断りされるケースもあるようです。そこで、ペットと引越す際の注意点やペットと一緒に引越せるおすすめサービスをご紹介します。
犬や猫、特定動物は人間と比べて断然環境の変化に弱いことをまずは念頭に入れておきましょう。
旧居から新居への環境の変化はもちろん、引越し自体が動物にとっては大きなストレスとなることを忘れないでください。体調を崩したり、中には死んでしまったりというケースもあるので、慎重に考えたいものです。
多くの公共機関はキャリーの持ち込みを許可しています。しかし、JR各社ではペットキャリーを『手回り品』とみなし、持ち込み料金が発生するようです。西日本では『手回り品』という考え方がメジャーなため、ほぼすべての公共機関で持ち込み料金が発生します。
また、キャリーの大きさにより持ち込み不可の場合もあるため、事前に公共機関各社へ確認をしておくと良いでしょう。
アート引越センターの『ファミリーサルーン』という無料オプションをご存知でしょうか。ファミリーサルーンは引越しの荷物と家族、ペットが同時に移動できる特殊車両です。
ペットはケージを設置するスペースが有り、大型犬程度の大きさまで対応しています。一部地域ではサービス提供準備中のようですが、アート引越センターを利用される方は、ぜひ問い合わせてみてください。
ペットの輸送には下記の方法があります。
【自家用車】
家族と一緒に自家用車で移動するのがいちばんストレスのかからない方法です。ペットを預ける必要がないため引越し時間を考える必要がなく便利です。
【専門業者を利用】
犬、猫、鳥、熱帯魚といった一般的なペットであれば、その運搬を行う専門業者がありますし、大手引越し業者の中にはペットの運搬をオプションメニューで提供しています。相場は運搬方法やペットの大きさや種類によって異なりますが、おおよそ30,000円~60,000円になるようです。
【電車等の公共機関を利用】
自身で公共機関を利用して運搬する場合は『手回り品』という扱いとなり、利用期間により異なりますが料金も数百円必要となります。必要なキャリーケースにも決まりがあり、大きさは縦×横×高さの合計が90㎝ほど、長さは70cm、重さはケースと合わせて10kg以内など公共機関毎に定まっています。あらかじめ利用する公共機関のサイト等で確認をしておきましょう。
【飛行機】
JALの国内線ではペットクレート1個当たり1区画5,000円程かかります。また、フレンチブルドッグやブルドッグは機内で呼吸がうまくできず死亡してしまうケースがあるため預かってもらうことができないので注意が必要です。
【船】
フェリーなどでの移動の場合、ペットルームも用意されている場合は1,000円~5,000円程で一緒に乗船することができます。
ペットと引越しをする際は、どのようにして引越し先まで移動するかを考え、ペットが安心して移動できる経路を選ぶようにしましょう。
ペットの引越しにおいて意外と見落としてしまいがちなのは
等、その生活空間自体を運搬することです。重いものが多く、付属品もこまごまと付いています。どういう状態で運搬することになるのか、専門業者(又は引越し業者)とは綿密に打ち合わせをしておきましょう。
運搬中のペットに餌を与えることができるかも重要な問題です。移動前に食べさせすぎてもストレスにつながってしまうので、かかりつけの獣医さんがいたら、事前に相談するのもよいでしょう。
ペットは環境の変化に弱く、ストレスで命を落とすこともありますプロの手を借りず自力でペットを引越す場合、ケージの中に以下のものを用意しましょう。
犬や猫、小動物は嗅覚に優れ、普段と違う匂いでストレスを感じます。ストレス緩和のため安心できる工夫が必要です。またストレスから粗相をする可能性があるため、ペットシーツやオムツで対策をしておくと良いでしょう。
【犬や猫】
リフォームなどによる一時的な引越しでもトイレの位置を再度覚えさせましょう。転居後、トイレ以外の場所が汚れてしまうことがあります。また、散歩のルー トを事前に確認しておきましょう。ペットについていったら迷子になってしまったという話もあるようですので、散歩の際は地図も持って行った方が良いかもし れません。
【熱帯魚や水槽】
水槽などの設備の騒音についても近所迷惑にならないか等を予め確認しておいた方が良いでしょう。熱帯魚は犬や猫のように吠えることが無いので、音に関して 気にする方は少ないですが、ボンベなどの機械的な音に対して近隣の住民からクレームが来てしまうとせっかくの新生活も楽しめません。
上記は犬、猫、熱帯魚に絞ったごく一部の気をつけなければならないことですが、最低限のマナーを守って愛するペットと楽しい新生活を送ってください。
小屋がある場合、解体可能かどうか事前に確認しておきましょう。大きい小屋で解体ができない場合、追加で費用を請求される可能性があります。
熱帯魚の場合、引越し業者で運送可能かどうか見積もりの際に確認することをお勧めいたします。ペットの餌やトイレなどは何かの拍子で散らばらないように厳重に梱包し ましょう。
投稿日:2017/05/10
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