| マンション | 45.5% |
| 一戸建て | 37.6% |
| 土地 | 12.2% |
| 一棟アパート | 4.7% |
マンションに居住しているイメージがある20代~30代ですが、実際はどの種別が多く売却されているのでしょうか?
一番多かったのはマンションを売った方で45.5%、次いで一戸建てを売った方が37.6%、土地は12.2%でした。
一戸建て、土地を売った方を合計すると約半数、マンションを上回る結果になりました。
初めて不動産を売却する人が多いであろう20代~30代で売却を経験した人は、どんな方法で家を売った?どのくらいの期間で売れた?どんなことで困った?全国の25歳~39歳で不動産売却を経験した865人のアンケート結果をデータ化し、その傾向を探りました。
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更新日:2019年12月24日
このページの目次
マンションが半数、次いで一戸建て
| マンション | 45.5% |
| 一戸建て | 37.6% |
| 土地 | 12.2% |
| 一棟アパート | 4.7% |
マンションに居住しているイメージがある20代~30代ですが、実際はどの種別が多く売却されているのでしょうか?
一番多かったのはマンションを売った方で45.5%、次いで一戸建てを売った方が37.6%、土地は12.2%でした。
一戸建て、土地を売った方を合計すると約半数、マンションを上回る結果になりました。
一般媒介契約を選ぶ人が多いが、買取の方がさらに多い
| 専任媒介契約 | 11.0% |
| 専属専任媒介契約 | 3.6% |
| 一般媒介契約 | 23.4% |
| 買取 | 30.2% |
| 個人売買 | 5.3% |
| その他 | 26.5% |
20代~30代は一般媒介契約で不動産を売る方が多く、23.4%いました。この年代は、ほかとくらべても、一般媒介契約の割合が多い傾向があります。専任媒介契約は11.0%、専属専任媒介契約は3.6%でした。20代~30代は不動産会社との連絡に手間がかかることは厭わず、売却のチャンスが多そうな一般媒介契約を選んでいるようです。
ここまで媒介契約の話をしてきましたが、不動産会社と媒介契約を結んで不動産の売却をした方は38%(専任媒介、専属専任媒介、一般媒介の合計)しかいません。20代~30代が選んだ売却の形で一番多いのは、不動産会社による買取で、30.2%の方が買取の形で不動産を売却していました。この年代は、通勤や通学にあわせての住み替えなど生活スタイルの変化による売却の割合が多く、あるタイミングまでに売れなければ買取という流れになる方が多いのだと見られます。
半年未満で売れるのは19.9%
| 3ヶ月未満 | 8.2% |
| 3ヶ月~半年未満 | 11.7% |
| 6ヶ月~1年未満 | 42.7% |
| 1年~2年未満 | 18.5% |
| 2年以上 | 4.2% |
| 分からない | 7.3% |
| 不動産会社に連絡していない | 7.4% |
一般媒介契約で売却をしている方が多い20代~30代ですが、この年代が売却した不動産はどのくらいの期間で売れているのでしょうか?
売却完了までの期間を聞くと、半年未満で売れたのは約2割(19.9%)でした。この割合は他世代とくらべると少なく、20代~30代は他年代とくらべ売却完了までに時間がかかっていました。
20代~30代は一般媒介契約を選んでいる割合が多く、一般媒介契約は売れるまでに時間がかかる傾向があるため、この結果になったと見られます。期間を1年未満までに延ばせば、約6割(62.6%)が売却完了しているという結果になりました。
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あまり下調べをしていない人が多い20代~30代
| 1 | 売却金額の相場などの価格情報 | 23.3% |
|---|---|---|
| 2 | 売却までに必要な手続き・手順 | 22.8% |
| 3 | 売却に適した時期・タイミング | 22.4% |
| 4 | 売却時にかかる税金などの費用 | 22.0% |
| 5 | 仲介手数料などに関する情報 | 21.9% |
| 5 | 信頼できる不動産会社に関する情報 | 21.9% |
| 7 | 売却までにかかる時間 | 21.1% |
| 8 | 信頼できる担当者に関する情報 | 19.1% |
| 9 | 売却時に不動産会社に伝えるべき情報・伝えなくてよい情報 | 17.0% |
| 10 | 媒介契約に関する情報 | 16.7% |
| 11 | 日本の経済動向 | 13.7% |
| その他 | 0.3% |
初めて不動産を売却する方が多そうな20代~30代ですが、不動産売却のためにどんな情報を調べたのでしょうか?
売却のために調べた情報で一番多かったのは「売却金額の相場などの価格情報」で23.3%の方が価格情報を集めていました。5人に1人の方が価格情報を調べていることになりますが、逆に言うと5人に4人は売却金額の相場について調べていないことになり、調べている人が少なめという印象があります。60代の売却経験者は「売却金額の相場などの価格情報」を45%の方が調べているので、そこから見てもこの年代は、売却について事前に調べている方が少ないです。
逆に他年代にくらべて、20代~30代が調べている割合が高かったのが「売却に適した時期・タイミング」「日本の経済動向」で、より良い条件で売るタイミングについては、ほかの年代より考えている傾向があります。
「一つもない」が多いものの「何から始めればよいか分からなかった」も僅差
| 1 | 一つもない | 17.7% |
|---|---|---|
| 2 | 何から始めればよいか分からなかった | 15.6% |
| 3 | 法律に関する知識が足りなかった | 15.4% |
| 4 | お金に関する知識が足りなかった | 14.2% |
| 5 | 売却金額の相場感が分からなかった | 13.8% |
| 6 | 何をすればよいか分からなかった | 13.2% |
| 7 | 買い手がなかなか見つからなかった | 11.2% |
| 8 | 不動産会社とのやり取りが面倒だった | 11.1% |
| 9 | 信頼できる相談先がなかった | 9.8% |
| 10 | 買い手がなかなか見つからなかった際の不動産会社の対応が悪かった | 9.4% |
| 10 | ローンの残債を売却資金で埋められなかった | 9.4% |
| 12 | 買い換えローンなどが受けにくかった | 9.1% |
| 13 | 分からないことをどこに相談すればよいか分からなかった | 9.0% |
| 14 | 不動産会社からの営業電話が掛かってきた | 8.9% |
| 15 | 買い先行で購入資金不足が起きた | 8.2% |
| 16 | 信頼できる不動産会社が分からなかった | 8.0% |
| 17 | 不動産会社の担当者が信頼できなかった | 7.8% |
| 18 | 売却損が出た | 4.8% |
| その他 | 0.7% |
20代~30代に不動産を売る時に困ったことを聞いたところ、一番多かったのは「一つもない」でしたが、2番目に多かったのは「何から始めればよいか分からなかった」で15.6%の方が回答していました。ほかにも「法律に関する知識が足りなかった」「お金に関する知識が足りなかった」と売却全体に対し知識がなくて困ったという回答が上位に目立つ結果となりました。初めての売却で周りに経験者もいない状況が、この結果から見えてきます。
ほかに、他年代では困ったことの上位に入っている「買い手がなかなか見つからなかった」が割合として少なめであることも、この年代の特徴的な点です。20代~30代は売れるまでの期間が他年代にくらべて長い傾向がありますが、買い手が見つからなかったことはあまり気にしていないという結果になりました。
「不動産会社とのやり取りが面倒だった」も他年代にくらべて多い傾向がありますが、これは一般媒介契約の割合が多いことと関係がありそうです。
通勤・通学など生活の変化が多めの傾向
| 1 | 今が売り時だと考えた | 20.3% |
|---|---|---|
| 2 | 維持費が高いと思った | 12.2% |
| 3 | 住宅・不動産の相続 | 11.9% |
| 4 | 資金が必要になった | 10.8% |
| 5 | 住宅・不動産の維持・管理が大変になった | 10.2% |
| 5 | 住宅・不動産の老朽化 | 10.2% |
| 7 | 生活に便利なところに住みたいと思った | 9.6% |
| 8 | 居住者・名義人の死亡 | 9.4% |
| 8 | ご自身や子どもの通勤・通学を考えて | 9.4% |
| 10 | 投資目的で入手した不動産の価格が上昇した | 9.1% |
| 11 | 税金対策・節税 | 8.9% |
| 12 | 家族(親や子どもなど)との同居 | 8.0% |
| 13 | 家族や親族の高齢化 | 7.7% |
| 14 | 転勤・転職 | 7.0% |
| 15 | 住宅ローンの支払いが厳しくなった | 6.8% |
| 16 | 結婚・出産 | 6.3% |
| 17 | 住宅・不動産の近隣トラブル | 5.1% |
| 18 | 同居人数の減少(子どもの独立など) | 4.7% |
| 19 | ご自身の高齢化・病気 | 4.2% |
| 20 | 離婚 | 3.7% |
| その他 | 1.5% |
20代~30代の不動産の売却理由として一番多かったのは「今が売り時だと考えた」で、20.3%の方がこれを理由としています。売却の理由が何であれ、不動産はできるだけ高く売りたいものだからか、みなさん市況は気にしています。
そのほかに注目したい点としては11.9%の方に「住宅・不動産の相続」が選ばれていたことです。若い年代でも相続不動産の売却が発生している状況が見えました。
他年代とくらべ、特に20代~30代で割合が多かったものとしては「ご自身や子どもの通勤・通学を考えて」「家族(親や子どもなど)との同居」「住宅・不動産の近隣トラブル」「住宅ローンの支払いが厳しくなった」「結婚・出産」「離婚」などがあり、生活スタイルの変化で売却をする方が多い傾向がありました。また、別の理由として「投資目的で入手した不動産の価格が上昇した」が他年代より多かったことも特徴として挙げられます。
スケジュールに後悔、価格については後悔なし
| 1 | 余裕のあるスケジュールを立てる | 22.3% |
|---|---|---|
| 2 | 不動産会社に任せきりにせず、自分でも情報収集する | 21.1% |
| 3 | 価格や担当者を複数の不動産会社でしっかり比較する | 18.9% |
| 4 | 不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする | 17.6% |
| 4 | 内覧時に良い印象を与えられるようにする | 17.6% |
| 6 | 売れないからといって安易に価格を下げない | 17.4% |
| 7 | 不動産会社について詳しく情報収集する | 17.2% |
| 8 | 売り出し価格を高くしすぎない | 16.7% |
| 9 | 査定価格の高さだけで不動産会社を選ばない | 16.5% |
| 10 | 買う人がどんな経済状態か、どんな人なのかを確認する | 15.7% |
| 11 | 多少の損を覚悟しておく | 14.3% |
| 12 | 設備の不具合などを正直に申告する | 13.9% |
| 13 | この中にあてはまるものはない | 12.2% |
不動産売却を終えた20代~30代の方に、売却を終えてこうすれば良かった…と後悔した点を聞いたところ、一番多かったのは「余裕のあるスケジュールをたてる」で22.3%の方が挙げていました。通勤や通学を考えての住み替えなど、期限が決まった状態で不動産売却をする人の割合が多い一方、売れるまでに一番時間がかかっていたのもこの年代だったので、この選択肢を選ぶ方が多かったと考えます。
20代~30代の売却は、知識不足を反省点としてあげる方が多い一方、「売れないからといって容易に価格を下げない」や「売り出し価格を高くしすぎない」など、価格についての項目はあまり上位に入っていませんでした。価格について後悔している人は少ない結果となりました。
20代~30代の売却傾向を見てみると、売却にあたって調べたことが他世代とくらべて少なめだったり、売却にあたって何から始めたらいいのか分からない方の割合が多かったりと、初めて家を売るにあたって分からないことが多い&経験者も近くにいなくて準備に手がまわっていない状況が見えてきました。
不動産を売却する可能性が見えてきたあたりから、周辺の物件価格や何をしなければいけないのかの確認は始めたいものです。
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売却物件の所在地割合
| 関東 | 43.2% |
| 関西 | 14.5% |
| 東海 | 8.8% |
| 北海道・東北 | 15.0% |
| 北陸・甲信越 | 5.5% |
| 中国・四国 | 5.3% |
| 九州・沖縄 | 7.7% |
職業割合
| 会社員 | 63.1% |
| 経営者・役員 | 5.3% |
| 契約社員 | 3.1% |
| 派遣社員 | 1.9% |
| 公務員 | 6.2% |
| 自営業・自由業 | 4.6% |
| 専業主婦(主夫) | 6.7% |
| パート・アルバイト | 6.3% |
| 無職 | 2.2% |
| その他 | 0.6% |
世帯年収割合
| 400万円未満 | 9.5% |
| 400~600万円未満 | 16.7% |
| 600~800万円未満 | 23.6% |
| 800~1,000万円未満 | 17.1% |
| 1,000~1,500万円未満 | 17.4% |
| 1,500万円以上 | 3.8% |
| 未回答 | 11.9% |
売却の理由割合
| 資金関連 | 48.3% |
| トラブル関連 | 21.7% |
| 相続関連 | 19.6% |
| 家族環境関連 | 44.7% |
年代
物件種別
エリア
築年別
ランキング
売却理由
売却のコツ
調査概要
※上記調査のうち、年齢が25歳~39歳のデータを抜粋して集計
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