不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME'S不動産査定住まいの売却データファイル「古い家」を納得の売却につなげる方法とは?

「古い家」を納得の売却につなげる方法とは?

築30年以上の古い家を売った人には、どんな売却傾向があるのでしょうか? 実際に古い家を売却した663人の方へのアンケート結果を見ると、相対的に売却の満足度は低く、その理由は事前の情報収集方法にあるといえそうです。分析結果から、古い家を好条件で売却し、満足度を高めるための方法を考察していきましょう。

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更新日:2020年5月14日

古い家を売った人が「こうすれば良かった」と思ったこと

「スケジュール」に後悔した人が3割超

1 余裕のあるスケジュールを立てる 34.3%
2 価格や担当者を複数の不動産会社でしっかり比較する 31.2%
3 不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする 29.3%
4 不動産会社に任せきりにせず、自分でも情報収集する 24.9%
5 多少の損を覚悟しておく 24.3%
6 売り出し価格を高くしすぎない 22.9%
7 売れないからといって安易に価格を下げない 21.3%
8 設備の不具合などを正直に申告する 19.4%
9 査定価格の高さだけで不動産会社を選ばない 19.1%
10 内覧時に良い印象を与えられるようにする 14.3%
11 不動産会社について詳しく情報収集する 13.4%
12 買う人がどんな経済状態か、どんな人なのかを確認する 9.4%
  • 複数回答

築30年以上の古めの家(マンション・一戸建て・一棟アパート)を売った人に「こうすれば良かった…」と後悔していることを聞いたところ、「余裕のあるスケジュールを立てる」と回答した人が34.3%ともっとも多い結果に。「価格や担当者を複数の不動産会社でしっかり比較する」「不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする」と答えた人についても、それぞれ30%前後と、多く見られました。

なぜ、古い家を売った人が「スケジュール」や「不動産会社」に対して後悔するにいたったのでしょうか? 続いて、その他のアンケート結果を見ていきましょう。

売却した家はどうやって取得した?

「相続」が45.1%「自宅用」が44%

親族などからの相続 45.1%
自宅用 44.0%
投資目的 9.2%
その他 1.7%

売却した築古物件の取得方法としても多かったのは、「相続」で45.1%、次いで「自宅用」で44%となっています。

相続資産には、亡くなった方の自宅など、不動産が含まれていることが多いもの。相続人がすでに自宅を持っていたり、遠方に住んでいたりすれば、相続した不動産は不要になってしまいます。超高齢化社会に突入している日本では、相続数が年々増加しています。それに伴い、相続した古い家の売却数も増えていくことでしょう。空き家問題の深刻化も著しい昨今です。古い家を満足いく形で売却するのは、今後ますます難しくなっていくものと見られます。また、相続した親の家の売却時に“譲渡所得税”が課税される場合、「取得費加算の特例」や「相続空き家の3000万円特別控除」によって大幅な減税が期待できますが、いずれの控除特例も適用期限は相続から3年ほどとなっています。以上のことから、相続した古い家を売る際には、早めに売却に向けて動き出したほうがいいといえるでしょう。

築古物件を売却した人の年齢層は?

60歳以上が67.2%

25~39歳 8.2%
40~49歳 8.5%
50~59歳 16.1%
60~69歳 48.8%
70~84歳 18.4%

築古物件を売却した年齢層を見てみますと、7割近くの人が60歳以上という結果に。取得方法は「相続」「自宅」が大部分を占めていたことから、古い家を売却する人のほとんどが、親あるいは自分が長年住んでいた家を売却していると読み取れます。

どうやって不動産会社を探した?

リアルの付き合いによって情報収集している傾向が強い

付き合いのあった不動産会社を利用した 25.1%
不動産・住宅情報Webサイト 17.3%
不動産会社が運営しているWebサイト 14.6%
不動産会社からの営業 11.5%
折込やポストインのチラシ、ダイレクトメール 6.2%
街で見かけた 3.8%
その他Webサイト 2.7%
テレビ番組やCM 1.9%
新聞記事・広告 1.2%
屋外広告(看板や電車内広告など) 1.1%
雑誌・住宅情報誌・フリーペーパー 0.4%
その他 14.2%

「不動産会社の探し方としてもっとも影響があったものは?」との質問には、「付き合いのあった不動産会社を利用した」と答えた人がもっとも多く、25.1%と1/4以上におよんでいます。相対的に見ると、売主の年齢層が高いためか、不動産会社が運営しているWebサイトや不動産・住宅情報Webサイトなどネットによる情報収集ではなく、リアル対面や紙媒体広告による情報収集を重視している傾向があります。

結果として「不動産会社を比較すればよかった」と後悔する人が多かったということは、不動産会社を探す段階でネットを含めた情報収集も取り入れ、不動産会社を比較することで、満足いく売却につながるといえるでしょう。今の時代、多くの不動産会社がネット戦略を重視しています。不動産会社が運営するホームページのみならず、住宅情報サイトに参画している企業も近年、増加傾向に。ネットによる情報取集のメリットは、情報が新しいこと、そして自宅にいながら、あらゆる情報が得られることです。ネット査定を活用すれば、手間をかけずに、不動産会社や査定額を比較することもできます。

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古い家を売却した人は何社に査定依頼した?

査定依頼社は「1社」のみが31.6%

1社 31.6%
2~3社 41.8%
4~7社 14.2%
8社以上 1.4%
0社(査定は依頼していない) 9.4%
分からない・覚えていない 1.6%

古い家を売却した人は、査定依頼した不動産会社の数も少ない傾向にあります。もっとも多いのは「2~3社」で41.8%ですが、「1社」と答えた人も31.6%。この点は、不動産会社の探し方として「付き合いのあった不動産会社を利用した」の回答の割合が多かったことにも起因していると考えられます。

複数社に対して査定を依頼することは、適正価格を見極めるとともに、不動産会社の比較のためにも重要なことです。古い家はとくに需要が低い傾向にあり、価格も安くなってしまいがち。そんな中でもより高く、より早く売却し、満足度を向上させるためには、複数社への査定依頼は不可欠だといえます。

どういった方法で古い家を売却した?

専任・専属専任媒介で売却した人が多く35.3%

専任媒介契約 22.7%
専属専任媒介契約 12.6%
一般媒介契約 23.4%
買取 21.9%
個人売買 5.4%
その他 14.0%

古い家を売却した人は、比較的、専任媒介や専属専任媒介を締結するケースが多いようです。古い家を売った人の専任・専属専任媒介の比率は35.3%、一般媒介が23.4%、不動産会社による直接買取が21.9%となっています。

「不動産会社を比較しない傾向にある」「元々付き合いのあった不動産会社からの影響がもっとも強い」とのアンケート結果からも、古い家を売却する人の多くは、付き合いのある不動産会社に一任する傾向が強いことが読み取れます。

古い家を売った人は売却価格に満足した?

「満足した」と答えた人は相対的に低い

古い家を売却
58.2%
41.8%
売却全体
63.0%
37.0%
満足した
満足しなかった

売却価格の満足度については、「満足した」と答えた人が58.2%と半数以上いるものの、全体と比較すると低い傾向にあります。今回のアンケート結果から、満足につながらなかった理由を考えるとすれば、事前の情報収集が少ないことと、不動産会社の比較を十分にしなかったことが挙げられるでしょう。

そもそも不動産を売るうえでの“満足”は、より早く、より高く売れたときに感じるものです。古い家は相対的に需要が低く、売却後の満足度を高めることは容易ではありません。しかし、そんな中でも満足度を高めるためには、適正価格を見極め、不動産会社を比較するために、複数社に査定依頼することが大切です。

古い家の売却経験者から聞いた「失敗しない売却のコツ」

  • 一括査定で相場を知り、相見積もりをさせながら値下げ交渉には応じず、強気の姿勢で臨んだ。(45歳/男性/高知県高知市の1970年以前築の一戸建てを売却)
  • やはり信用のある大手不動産会社3社程度に一般媒介で委託するのが良いと思います。専任媒介よりも一般媒介の方が担当者にやる気を起こさせると思います。(68歳/男性/東京都清瀬市の1986年~1990年築マンションを売却)
  • あらかじめ家を売却することを親や兄弟の間できちんと意思相通しておくべき。連絡を密にしてトラブル防止する。(57歳/男性/兵庫県尼崎市の1971年~1975年築一戸建てを売却)
  • 相続後、すぐに売却行動を起こせばよかった。共有者同士の意見がやや合わなくなる時もあったので意思の疎通が大切と感じた。(69歳/女性/埼玉県八潮市の1971年~1975年築一戸建てを売却)
  • 人任せでなく、面倒でもいろんな不動産屋に査定してもらう。適正価格など自分で調べられるので納得いく価格を検討する。金融関係に勤めていたので不動産関係の知りあいが多い営業に相談した。結局のところ、信頼できる人に相談する事がかなり大事だと思う。(54歳/女性/静岡県沼津市の1976年~1980年築の一戸建てを売却)

まとめ

古い家を売却した人は、売却後の満足度が相対的に低く、「スケジュールに余裕を持てばよかった」「不動産会社を比較すればよかった」「不動産会社が言うことが正しいか判断できるようにすればよかった」と後悔している人が多いことが分かりました。
これからますます売りにくくなると見られる古い家を「できる限り好条件で売りたい」という人は、なんらかの“工夫”をする必要があります。この“工夫”とは、今回のアンケート結果から、“ネットも駆使した事前の情報収集”だといえそうです。
とはいえ古い家を売却する人の年齢層は高く、ネットによる情報収集をしない人が多い傾向にあり、査定依頼社数も少ないようです。しかし、売却前の情報収集と不動産会社の見極めは、好条件で売却するための必須条件。「以前から面識のある不動産会社」が悪いとはいいませんが、適正価格や不動産会社の質を見極めるためには、事前の比較がもっとも重要です。売却が難しい古い家だからこそ、この点をより意識する必要があるでしょう。
日常的にネットを使わない方は、お子さんやお孫さんに情報収集をしてもらうなど、サポートを受けることも考えてみましょう。また、古い家は早期売却が難しい場合もありますので、スケジュールに余裕を持って不動産会社に相談することが大切です。

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アンケート対象者の内訳

  • 売却物件の種別割合

    マンション 27.8%
    一戸建て 69.9%
    一棟アパート 2.3%
  • 売却物件の所在地割合

    関東 34.8%
    関西 20.2%
    東海 6.7%
    北海道・東北 11.6%
    北陸・甲信越 5.3%
    中国・四国 8.6%
    九州・沖縄 12.8%
  • 職業割合

    会社員 18.7%
    経営者・役員 4.2%
    契約社員 4.1%
    派遣社員 1.2%
    公務員 3.6%
    自営業・自由業 11.8%
    専業主婦(主夫) 21.1%
    パート・アルバイト 14.2%
    無職 20.7%
    その他 0.6%
  • 世帯年収割合

    400万円未満 23.4%
    400~600万円未満 18.3%
    600~800万円未満 14.8%
    800~1,000万円未満 11.8%
    1,000~1,500万円未満 9.7%
    1,500万円以上 4.1%
    未回答 17.9%
  • 売却理由割合

    資金関連 40.1%
    トラブル関連 46.1%
    相続関連 26.3%
    家族環境関連 33.1%
    • 複数回答

売却経験者のデータで見る傾向

調査概要

調査日
2019/9/19
調査対象者
過去2年以内に不動産の売却をした方
調査方法
インターネット調査
有効回答数
3,000票
調査主体
LIFULL HOME'S

※上記調査のうち、売却した物件が築30年以上と回答したデータを抜粋して集計

LIFULL HOME'S不動産査定のデータ利用について

LIFULL HOME'S不動産査定提供の調査結果について、調査結果の引用・転載を希望される場合、 紙媒体や資料では「出典の明記」、ウェブ媒体では「出典の明記および、LIFULL HOME'S不動産査定と該当ページURLへのリンク」をお願いいたします。 その他ご要望等については、こちらより承ります。

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よくある質問

売却で失敗したと感じたことは何? スケジュールの立て方のほか、不動産会社の選び方についても後悔した人が多い傾向がありました。具体的にどんなことについて後悔したのか「古い家を売った人が「こうすれば良かった」と思ったこと」で解決のアドバイスも含めて、ご紹介しています。
どうやって売却する不動産会社を探した? 古い家を売った人は、もとから付き合いのあった不動産会社に売却を依頼した傾向が多い傾向がありました。しかし、不動産会社の選び方を後悔した人が多い傾向も見られたので、不動産会社は複数店舗にあたってみることをおすすめします。詳細は「どうやって不動産会社を探した?」からご覧ください。
売却査定は何社くらいにした人が多い? 2~3社に売却査定を依頼した人が最も多かったです。具体的に何割の人が2~3社に売却査定を依頼したかについては「古い家を売却した人は何社に査定依頼した?」をご確認ください。
専任媒介と一般媒介どちらで売却した人が多い? 古めの家を売却した人は専任媒介契約を結んで家を売った割合が高い傾向がありました。一般媒介、専任媒介それぞれの割合については「どういった方法で古い家を売却した?」からご覧ください。

築30年以上の古い家を売った人には、どんな売却傾向があるのでしょうか? 実際に古い家を売却した663人の方へのアンケート結果を見ると、相対的に売却の満足度は低く、その理由は事前の情報収集方法にあるといえそうです。分析結果から、古い家を好条件で売却し、満足度を高めるための方法を考察していきましょう。古い家の売却経験者から聞いた「失敗しない売却のコツ」も掲載【LIFULL HOME'S/ホームズ】