投稿日:2016/10/28
引越しは『新生活』のスタートです。引越しは友人や家族との別れ、はたまた新しい出会いがあり、ドラマティックな展開になりやすいため、映画の冒頭シーンやテーマによく使われています。例えば、1993年の相米慎二監督作品でカンヌ映画祭でも上映された『お引越し』(田畑智子主演)や、2015年の『映画クレヨンしんちゃん-オラの引越し物語』もそうです。
ここでは、『引越し』が映画のエピソードやモチーフによく使われる理由と、引越しや新生活がテーマになっている4作品をご紹介します。
引越しといえば転校、これは多くの人にとって共通のイメージです。
転校生になった経験を持つ人はそれほど多くなくとも、転校生を迎えた経験がある人は多いのではないでしょうか。誰もが知っている大きな出来事だけれども、すべての人が体験することではないから、物語のモチーフとしてもしばしば使われてきましたし、たくさんの愛される物語が生み出されてきました。
新しく引越してきた転校生が教室で黒板の前に立ってあいさつする場面はどこかで観たことがあるでしょう。「はじめまして。〇山△子です」。登場人物がお互いのことを知っていく過程はまさに物語の人物紹介そのものなので、制作側としてはついつい使いたくなるものです。
高野苺原作の大ヒット漫画を実写映画化した『Orange』(2015年12月公開)も東京から転校生がやってくるのが物語のスタートでした。
1982年公開ですから、30年以上前の作品ですが、いまでも名作の誉れ高い一本です。その後2007年にリメイクされたことからも、その人気の高さがうかがえます。
山中恒の『おれがあいつであいつがおれで』を原作に、尾道を舞台にした美しい映画は、元々幼なじみだった中学生が引越しで再会することから始まり、二人が学校の帰り道にお寺の石段から落ちることから話は急展開していきます。途中、転校生はまた引越していくことがわかり、物語はさらに拍車をかけ、『引越し』を描いた名シーンで幕を閉じます。
主演の尾美としのりと小林聡美は、日本アカデミー賞の新人俳優賞を同時受賞。二人のその後の活躍は皆さんがご存知の通りです。
スタジオジブリの作品には『引越し』のエピソードが数多く出てきます。なかでも『となりのトトロ』(1988年公開)では、父と姉妹が古いおうちに引越してくるところから話が始まります。
新しい環境でメイとサツキの姉妹はワクワクしながら元気いっぱいにかけまわりますが、姉妹の母親は病気で近くの病院に入院していて、必ずしも無邪気に幸福な状態ではありません。おそらく暮らし慣れた場所を離れ、悲しい別れもあったろうということも予想させる引越しというエピソードによって、別れと出会いをめぐる微妙な心の動きをある程度視聴者に追体験させたことが、大ヒットの要因だったのかも知れません。
『となりのトトロ』と同じくスタジオジブリの『千と千尋の神隠し』(2001年公開)は、興行収入300億円という、国内史上最大のヒットとなったアニメ作品です。小学生の千尋が引越しで移動する途中の車の情景から始まり、そして同じく引越し途中の車の情景で終わります。
名前を奪われ、不思議な『湯や』で働く情景の数々は、『映画』的な楽しみを堪能させてくれます。それだけでなく、思春期特有の反抗的な態度を見せていた千尋ですが、ラストシーンでは千尋の『成長』がはっきりと描かれています。アカデミー賞において長編アニメ映画賞を受賞したのも納得の名作です。
最初に挙げた相米監督の『お引越し』(1993年公開)は、ひこ・田中の同名小説が原作となっています。田畑智子が演じる主人公は、両親が離婚前提で別居することに心を痛める11歳の小学生。具体的な引越しのプロセスや周囲の人たちとのやりとりを経て、大きく成長していく少女がとても魅力的な作品です。
引越しをモチーフにした作品は、他にもたくさんあります。「よく考えたらあの話も引越しが出てくる」「この話も引越しがテーマだった」と思い出した方もいるかもしれません。ぜひ『引越し』という視点で映画をもう一度楽しんでみてはいかがでしょうか。
投稿日:2016/10/28
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