投稿日:2020/06/02
5月25日に全国で緊急事態宣言が解除され、日常を取り戻すための経済活動・社会活動が徐々に再開しつつあります。しかし3~4月の間に業績悪化などが理由で勤務先から解雇された、あるいは収入が激減したという方が多く、家賃の支払いに困っているという声もあがっています。では、新型コロナの影響で家賃が払えないとき、交渉することで家賃の支払いを待ってもらったり減額してもらったりすることはできるのでしょうか。ここでは家賃値下げの交渉のしかたや支払いが難しくなった際の対処方法などについて詳しく説明していきます。
『賃貸物件を所有している人はお金持ち』という印象がありますが、最近の家主さんは家賃収入からマンションを購入した際のローンを支払っているという方が多いです。そのため家賃収入が滞ったり、減ったりすると家主さんがローンを払えなくなってしまうことに。家賃の支払いを待ってもらったり、減額してもらったりするのは難しいケースが多いのが実状です。
不動産をいくつも所有しているような余裕のある家主さんであれば、支払いを待ってもらうことはできるかもしれませんが、遅れた分の家賃はいずれ全額支払わなければなりません。『今月の支払いは猶予してもらえるけれど来月の家賃が倍額になる』という場合、かえって負担が大きくなってしまうという人もいるでしょう。
「来月の家賃が払えそうにない」そんなときはできるだけ早く自治体が給付している『住居確保給付金』を申請しましょう。
住居確保給付金とは住居をなくした人やなくすおそれのある方を対象に自治体が家賃を肩代わりしてくれる制度です。給付金なので返済する必要はありません。なお給付金は申請した本人ではなく、賃貸物件を管理している不動産会社や家主さんに直接支払われます。
これまで住居確保給付金の給付を受けるには、離職・廃業してから2年以内であることが条件でしたが、新型コロナウイルスの影響で家賃が払えなくなる人が増えたことを踏まえ「就業している個人の給与その他業務上の収入を得る機会が当該個人の責めに帰すべき理由・都合によらないで減少し、当該個人の就労の状況が離職又は廃業の場合と同程度の状況である。(雇用形態は問わず)」場合も対象になるという緩和措置が取られました。
ただし、住居確保給付金は収入が減ったら誰でも受け取れるというわけではありません。預貯金の額なども考慮されますので、条件が当てはまるかどうか自治体の「住居確保給付金相談コールセンター」などで相談してみるようにしましょう。
どうしても家賃の支払いが難しいという場合、家賃の全額ではなく一部の支払いを待ってもらえないか交渉してみてもいいでしょう。交渉するのは不動産会社の自社物件あれば、不動産会社に。そして不動産会社の管理物件であれば、家主さんに直接交渉するのがポイントです。
「いつも不動産会社を通しているので家主さんの連絡先は知らない」という方は賃貸契約書を確認してみましょう。家主さんの連絡先が記載されているはずです。
管理物件の場合、支払いの猶予ができるかどうかは不動産会社が決めることはできません。
可能であれば、家主さんに直接連絡をして「今月は〇〇円しか払えないので、来月まで支払いを待ってもらえないでしょうか」「今、住居確保給付金を申請中で、申請が通り次第、直接振り込まれますので」というようにお願いしてみましょう。 あくまでも『無理を承知でのお願いなのですが』という姿勢で交渉するのがポイントです。
家賃を払えない人が増えると家賃の滞納や退去する人が増える可能性があります。これによって賃貸物件の家賃が下がることはあるのでしょうか。
オフィス、ペナントの物件に関してはもともとの家賃が高いため、今回のような不況下においては退去が増え、空室率が上がります。これに対してマンションやアパートのような居住用物件に関しては家賃が下がりくいと言われています。
人間が生活していく上で住居は欠かせません。それは不況下であっても変わらず、毎月の家賃は必要な支出である固定費として発生するため、空室が出にくい=家賃が下がりにくいのです。
3~4月の引越し繁忙期はほとんどの引越し業者で例年の同時期より売上が大幅に下がったと言われていることからも分かるように今年は「入居するはずだった人が引っ越してこない」というケースがあったようです。単身物件や学生向けの物件に関しては例年よりも空室が多い可能性があるため、家賃交渉をしてみてもいいでしょう。
また、 長年トラブルがなく住んでいる物件で今後も住み続けたいというのであれば契約更新のタイミングを待って家賃の値下げを交渉してみてはいかがでしょうか。家賃の値下げは難しくても、更新料の値引きをしてくれることがあるかもしれません。
いずれの場合も「とても気に入ったのですが、少し予算をオーバーしていて、〇〇円下げていただければ是非、入居したいのですが」、「収入が減って家賃を払い続けられるか分からないので、更新するか引っ越すか悩んでいます」といった具合に低姿勢でお願いすることが基本。誰もが未曽有の不況に直面すると言われている今だからこそ、こちらからお願いするというスタンスで誠意をもって交渉するようにしましょう。
投稿日:2020/06/02
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