リモートワークがきっかけの「もうひとつのスペース」需要。今、小屋が注目されている
コロナ禍をきっかけに多くの企業がリモートワークに取組んだことで、在宅ワークをする方も増えている。
在宅ワークが一般的になるに伴って、子育て世帯などは「家の中にスペースがない」など課題を感じている人も多い。また、リモートワークによって通勤が少なくなり、自分のプライベートスペースを自宅のほかに持ちたい、と考える人も増えているという。
とはいえ、他に家を持つとか、別荘を持つほどコストをかけられないという人たちに注目されているのが「小屋」。今、静かなブームになりつつある。
キットやDIYなどでも建てられ、比較的簡易で安く手に入れられる小屋であるが、気を付けなければいけないことがある。建物である以上「どこにでも建てられる」というわけではないのだ。
一般的には、基本的に防火地域・準防火地域以外の地域で、小屋の延床面積が10m2以内であれば建築確認申請は不要。また、その地域では10m2を超える小屋であっても、用途地域が指定されていなければ床面積にかかわらず確認申請は不要である。
それ以外の地域では、都市計画区域外、準都市計画区域外の場合は、確認申請は不要となる。
都市計画区域や、準都市計画区域に指定されている区域の場合、更地に新たに建てる場合は確認申請が必要となる。すでに母屋が建っており、敷地内に小屋を建てる場合、防火地域・準防火地域に指定されている土地に建てる場合は、確認申請が必要。また、その土地には、防火地域・準防火地域の基準を満たす不燃仕様の小屋を建てる必要がある。
基本的には建てる土地の行政ごとに異なる場合があるので、必ず調べて、問い合わせてほしい。
外に小屋を建てるだけでなく、家の中にある程度のスペースがある場合は、仕事やプライベートのための「屋内小屋」を設置する例もある。仕事・プライベートの空間をつくる、自由な住まい方で活用するなど、小屋は多様性の暮らし方が求められている時代に合っているのかもしれない。
過去の記事から、小屋の記事を集めてみた。
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