投稿日:2018/03/07
『赤帽』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。赤帽とは、個人事業主である運送屋さんの協同組合のブランド名です。
やや専門的に言うと『貨物軽自動車運送事業者である赤帽組合員が集まって組織化された協同組合』で、引越しや緊急搬送、定期配達、路線便で送れない大きな貨物の配達などを行っています。街中でも赤いラインの入った軽トラックを見かけたことはあるかもしれません。
基本、貸切りで使用する仕組みになっていて、荷物の量、作業内容、使用台数、移動距離等により、運賃料金が異なってくるのは他の引越し業者と同様なので、まずは見積もってもらってからという話になります。
ネット上の見積もりサービスページから、または全国に約180か所ある配車拠点のうち最寄りの拠点に直接電話して、相談してみてください。
たとえば首都圏の場合、1台1行程、ドライバー1名で作業時間2時間以内、走行距離20km以内の場合は消費税込みで平日13,500円~(2016年6月現在)。土日祝日は2割増しとなりますから、平日の引越しのほうが安く済むことになります。ドライバーだけでは持てないものは引越し当事者が手伝うことにはなりますが、その分料金が割安に設定されています。
ちなみに軽トラックの積載量は最大350kgですから、赤帽での引越しは単身者の小規模な引越しの場合がほとんどです。荷台のサイズは幅140cm×奥行190cm、高さは120cm程度ですから、背の高い箪笥(たんす)などは分解しないと乗らないので、注意が必要です。(車種によって若干違いがあります)
赤帽のサイトには350kgの例が示されています。たとえばこんな感じです。
これらの総計が約350㎏。どうでしょうか?あなたの荷物はこの程度で済んでいますか。もしそうなら、荷物が少ない引越しをする場合は想定に入れてみてはどうでしょうか。
引越し業者と異なり、梱包資材(ダンボール、ガムテープ等)は有料となる場合が多いので、近隣でもらう、百円ショップで買うなどして上手にやりくりしてください。なお、あまりきっちり梱包しきらなくても、問題にならないというポイントも赤帽にはあります。
自力引越しでレンタカーを借りた場合、軽トラックなら8,000円程度、保険に加入し、ホロやロープを借りるとさらに数千円かかります。手伝いの人を一人頼み、軽い飲食と謝礼を支払えばすでに赤帽の料金を軽く超えていくことになります。
ちなみに、赤帽も貨物保険に加入しているので、貨物賠償300万円、第三者賠償では100万円までは保証されるので、その点でも安心です。
引越し業者利用の場合は梱包、荷解き以外はほぼお任せでやってもらえるラクさがあります。それでも料金は近距離でもよっぽどのことがなければ3万円はかかります。
ただし、軽トラックに乗らない量の荷物があり、2台必要、2往復必要といった場合なら引越し業者を頼むほうが逆にお得かもしれません。
旧居から新居への移動は赤帽の車に同乗することができるのも、赤帽利用のメリットと言ったら大げさでしょうか。担当ドライバーは個人事業者の集合体である赤帽の組合員なので、サービスは統一されておらず、対応が各事業所によってまちまちであるという特徴があります。
口コミサイトを見ると「二度と頼まない」というものから「最高!」というものまでありますから、口コミで評判を確認しながら、荷物量と料金に合う業者があればぜひ検討してみてください。
投稿日:2018/03/07
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