窓や網戸の掃除に悩む人は多い

住まいの日常的な掃除と言えば、どこまでを想定するだろう。床やトイレ、風呂、キッチン…範囲は人によるだろうが、部屋の窓や網戸は後回しになっていないだろうか?

掃除が面倒な場所のひとつとして、キッチンや排水口に続き名前をよく聞くのが「窓」。屋外に面している窓の周辺は家の中の掃除とは違って、天候に左右されやすいというのも嫌われる原因だろう。そのためか、中には「年に一度の大掃除にしかやらない」なんていう人もいるそうだ。
しかし窓の掃除を怠ると、汚れが積もって部屋が暗く感じてしまうだけでなく、実は結露で発生したカビで健康を害する可能性もある。
ひとくちに窓掃除といってもやりかたはたくさんあり、それだけにますます面倒を感じてしまうのだろう。
今回は数ある掃除方法から、比較的家庭でも取り入れやすいものを紹介していこう。

窓掃除は苦手という人も多いが、窓をきれいにするだけで部屋が明るく感じる窓掃除は苦手という人も多いが、窓をきれいにするだけで部屋が明るく感じる

掃除の定番アイテムは変化している

マイクロファイバークロスやメラミンスポンジは汎用性が高く、窓掃除以外にも活躍する場所が多くて便利。しかし、掃除をする素材との相性があるため、傷をつけてしまわないかなどの事前の確認が必要マイクロファイバークロスやメラミンスポンジは汎用性が高く、窓掃除以外にも活躍する場所が多くて便利。しかし、掃除をする素材との相性があるため、傷をつけてしまわないかなどの事前の確認が必要

窓には多くの汚れが付着している。
外側は砂や花粉、排気ガスなどによる汚れで黒ずみやすく、内側はカビや油、ヤニ、水滴などで汚れている。このしつこい汚れを効果的に落とし、窓掃除の定番アイテムとして昔から重宝されているものといえば「新聞紙」。新聞紙のインクが汚れになっている油脂を分解し、吸い取ってくれるというものだ。
掃除の方法は簡単で、くしゃっとゆるい団子状に新聞紙を丸め、水に湿らせて汚れをこすっていくだけ。仕上げは、乾いた新聞紙を折りたたみ、水滴を拭きあげていこう。雑巾や洗剤を用意する必要がないというのが大きなメリットだ。
ただし使う新聞紙は黒インクが使用されたものに限り、カラー印刷ではあまり効果を期待できないそうだ。

だが最近では新聞を取っている家庭が減っていたり、他にも便利な掃除アイテムが簡単に手に入るようになったりという事情から、新聞紙がマストアイテムとは言えなくなった。
掃除用グッズの種類は増えており、網戸用のクリーナーや窓掃除用のワイパー(スクイジー)あたりは持っている人もいるだろう。そんな手に入りやすいアイテムの中でも今回は、窓掃除以外にも幅広く使えるものに注目して2つ選んでみた。どちらも100円ショップやホームセンターなどで安価に手に入るようだ。

・マイクロファイバークロス
吸水性と通気性に優れた、軽くふわっとした手触りが特徴の布。この素材のタオルやマットを見かけることも多い。
その繊維で汚れを掻き出すことができ、細かい埃や塵を拭き取るのが得意である。水拭きでも乾拭きでも効果を発揮するのはとても便利。使用後は洗濯機で洗うことができるが、化繊のため熱に弱く、乾燥機や直射日光にあてるのは厳禁。

・メラミンスポンジ
洗剤を使わず、水だけで汚れを落とせることで人気がある。サイズも多種販売され、家庭用のハサミでも簡単にカットできる素材。
メラミン樹脂(プラスチック)を発泡させてスポンジ状にしたもので、ミクロン単位の非常に細かい網目構造になっている。メラミン樹脂そのものはとても硬いため、汚れを掻き落とすことができる。ガラス、ステンレス、陶器など硬度がある素材の掃除に向いているが、強くこすると塗料が剥げたり、傷をつけたりするので注意が必要。

網戸の掃除から始めよう

水を含ませたメラミンスポンジで網戸の表面を軽くこすっていく。網目を傷つけないような力加減で水を含ませたメラミンスポンジで網戸の表面を軽くこすっていく。網目を傷つけないような力加減で

それでは掃除にとりかかろう。掃除は少し湿度のある曇りの日中に行うと汚れが浮きやすく、明るさもあってよいという。順番としては窓より先に網戸から。いくら窓をきれいにしても、網戸を残してしまうと汚れが移りやすいからだ。

まず網戸についた汚れを箒などで軽く払い落とす。網戸の片側に新聞紙を張ってテープで留め、反対側から掃除機で吸い取る方法も有効だ。ここでサッシレールの汚れも履きだしてしまおう(詳細は後述)。
その後は水を含ませたメラミンスポンジで軽くこすれば汚れが落ちる。網目を傷つけたり、破ったりしないよう力加減には気を付けよう。
汚れがひどい場合は洗剤を使用するのもよいが、重曹を使ってみるのはいかがだろう。重曹を水に溶き(水100mlに重曹小さじ1が目安)、スプレーボトルに入れて吹き付ける。少し時間を置いた後に、2枚の雑巾を硬く絞って、両面から挟み込むように拭き上げるとキレイに仕上がる。
ここで作った重曹水は網戸だけでなく、キッチンをはじめとしたさまざまな場所の汚れ落としに活躍するはずだ。

ガラスに拭き跡を残さない方法とは

マイクロファイバークロスで乾拭きをすると、拭き跡が残りにくいマイクロファイバークロスで乾拭きをすると、拭き跡が残りにくい

窓掃除は外側から始めると汚れの落ち具合が確認しやすい。
用意するのは濡れ雑巾と乾いたマイクロファイバークロス(以下クロス)。

まずは汚れたガラス面を、ゆるくしぼった雑巾で拭く。少し水が垂れそうなくらいでちょうどよい。水に湿らせることで大半の汚れは落ちるはず。頑固な汚れにはメラミンスポンジも有効だ。ただし、コーティングされている場所やフィルムが貼ってある面に使ってはいけない。
もし窓用のクリーナーや洗剤を使用するならば、窓ではなく雑巾に塗布して拭いていく。窓に直接吹き付けてしまうと拭き跡が残りやすく、きれいに仕上がらないからだ。
表面の汚れが落ちたら、乾かないうちにクロスで拭き上げていくと拭き跡が残りにくい。

窓の内側も同じように掃除できるが、外側のように水浸しにするわけにはいかない。外ほど汚れてはいないはずなので、固めに絞った雑巾で全体を拭くだけでも十分に落ちるだろう。手垢や油汚れが気になる箇所は、家庭用洗剤を含ませて水拭きを。その後、乾いたクロスで仕上げていく手順は同じだ。

合わせて掃除をしておきたいところ

(上)切れ込みを入れると、凹凸のあるレールにも入り込みやすい。(下)スポンジを濡らし、溝に沿って汚れを掻きだしていこう(上)切れ込みを入れると、凹凸のあるレールにも入り込みやすい。(下)スポンジを濡らし、溝に沿って汚れを掻きだしていこう

きれいに磨き上げたガラスに合わせ、表面だけでなく、サッシレールやガラス枠のゴム部分も掃除してしまおう。

ゴミがたまりやすいサッシレールはなかなかの強敵。砂や塵が入り込み、汚れがこびりつきやすい。楽に掃除をするためには、窓の水拭きで濡れてしまう前に作業を始ること。網戸の埃落としと同時に、浮いているゴミを吸い取ってしまうと手間がかからない。届かない細い溝は、乾いた歯ブラシを使うと便利。軽くこすって汚れを浮かせよう。
仕上げに試してみたい方法を2つ紹介する。

ひとつ目は、切れ込みを入れたスポンジを水で濡らし、拭いていく方法。切れ込みを入れることで、細い溝や複雑な形にフィットしてくれる。この時のスポンジは食器洗いなどで使う種類のもの。メラミンスポンジは、切れ込みを入れると千切れてボロボロになってしまうのであまり向いていない。
もうひとつは、古布を割りばしに巻きつけて、根元を輪ゴムで留めたものを用意。布部分に家庭用洗剤を少量付け、溝をこすっていく方法。細かい部分も作業しやすいのがポイントだ。洗剤の代わりに網戸で使用した重曹水を使うのもよいだろう。

ガラス枠のゴム部分も見落としやすい。結露でカビやすい部分のため、できれば日常から気にかけていたいところ。洗剤を付けて拭いていこう。もしカビてしまったらカビ取り剤で取り除く。最後に水洗いか水拭きで薬剤を落としておくことをお忘れなく。放置するとゴムの劣化原因になってしまう。

これら一通りの掃除ができれば窓辺がぐっと明るくなり、気持ちのよい部屋で過ごせそうだ。
面倒な窓掃除だが、身近なアイテムではじめられる。手軽な掃除方法を身に着けて、大掃除の季節だけでなく日常からこまめな掃除をするように心がけていこう。

2016年 12月10日 11時00分