2022年は寅年。コロナ禍が収まることを祈り、良い新年を迎えるための住まいのお正月準備
コロナ禍2年目となってしまった2021年もあとわずか……。
来年、2022年の干支は寅。
壬寅(みずのえ・とら)であるというが、その干支が示すのは「陽気を孕み、春の胎動を助く」ということで、長い厳しい冬を越えたほど、春の芽吹きの生命力に溢れ、華々しく生まれることを表している、というこの意味が示す通り、新年はコロナ禍の影響がなくなり、多くの前向きな動きが生まれていくことを期待したい。
さて、「正月」に使われる「正」の字は、年を改めるという意味がある。現在では、正月は、三が日や松の内のことだと思う人が多いだろうが、本来は1月の別称であるようだ。
日本ではお正月は年神(歳神)様を祀るが、そもそも年神様とは日本神話の神道の神様である。『古事記』では、須佐之男命と神大市比売(かむおおいちひめ・大山津見神の娘)の子どもが、大年神(おおとしのかみ)。「年」は稲の実りのことで、五穀豊穣の神ともされる。農耕が主だった日本では、豊作を祈り、また家々の神としてお正月に年神様を迎えた。
年神様は初日の出とともに訪れるとされていて、高い山から降りてこられる、という。元旦に富士山に登り、ご来光を拝みたいというのもそういった言い伝えからであるようだ。
家々では、年神様をむかえるために様々な準備をした。例えば大掃除は、平安時代の宮中で12月に1年の煤(すす)を払い神様を迎えるという行事が行われていたことから始まった慣習。お正月飾りの門松は年神が来訪するための依り代(神様を寄せるもの)であり、鏡餅は年神へのお供え物である。
2021年12月現在では、新規コロナ感染者も減ってきており、世界の中でも日本は落ち着きを取り戻しつつあるように思う。
2022年、希望に満ちた新年となるよう、願いも込め、新年を迎えるための「住まいのお正月準備」を特集する。
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