新しい家の性能がすばらしい!

新しい家の性能がすばらしい!新しい家の性能がすばらしい!

2009年に「マンガはじめて家を建てました!」(ダイヤモンド社)という、自分の体験談+家づくり情報を盛り込んだ本を描きました。
私の実家を二世帯住宅にしたときの、家づくりの基本的な知識と、すったもんだの体験を面白おかしく描いたマンガ書籍です。
そこでこのコラムでは、今家づくりを考えているみなさんの役に立ったり立たなかったりする情報を楽しくお伝えしてきました。
今回がいよいよ最終回です。

ウチが選んだじゃがバタホームは「ツーバイフォー工法、高気密・高断熱の家」だ。
高気密・高断熱にすると、環境にいいのだそうだ。
んん?家に「環境にいい、悪い」なんて関係あるの?
でも、その違いは住んでみたらすぐわかった。

今までの家は、夏はクーラーをガンガンかけて部屋が涼しくなっても、スイッチを消してしまえばあっというまにまた暑くなる。つまり、家のつくりが隙間だらけだから、冷たい空気がすぐに抜けてしまうのだ。どんどん冷たい空気を部屋に入れ続けないと、涼しさを感じることは出来ない。

ところが高気密・高断熱だと、家に隙間がないので、冷たい空気が外に漏れず、効率よく部屋を涼しくできるのだ!
…つまり、無駄に電気を使わなくて済む。→だから環境にいいというわけ!

冬でも同じことが言える。
以前の家でストーブをつけると、人も犬もネコもストーブの前であったまる。
そこしか暖かくないからだ。たまーにネコはストーブに近づきすぎてヒゲを焦がすことがあるので飼い主さんは気をつけよう。(「ストーブ ヒゲ」で検索していただくとかわいそうで楽しいです。)

新しい家では1階で石油ストーブをつけると、2階の部屋まで暖かくなる。
部屋全体が暖かくなるので、ストーブの前に居座るものはいなくなる。

…つまり、高気密・高断熱はすごく効率よく石油を使うことができる。→だから環境にいいというわけだ。

高気密・高断熱の家はカラオケにも効果があった。
家の向かい側には居酒屋があって、カラオケの音が漏れ聞こえてきて、いつもちょっと迷惑をしていた。うまい歌声でもうるさいのに、ヘタな歌声になるともう……。
でも、新しい家は防音もすばらしいらしく、常連さんであろうどこかのおじさんの歌うヘタメドレーも聞かなくて済むようになったのだ。

新しい家って…最高だ!

アパートに帰りたい!

アパートに帰る!アパートに帰る!

そんなスバラシイ性能の新居に住んでしばらくしたころ、もと住んでいた場所の役所に行く用事ができた。
ダンナと2人で、
「ついでだから、元住んでいたアパートにも寄って行こうよ。」
ということになった。

行ってみたら、アパートは私たちが引っ越した時のままになっていた。
まだ新しい人が入居していないようだ。
なつかしいなあ。白いアパート。
2階の角部屋に私たちは8年住んでいた。
向かいには都内にはめずらしく広い栗畑があって、その中に立っている大きな銀杏の木が、秋にはハデな黄色に染まり、とてもキレイだった。
いつも買い物に行っていたスーパー、コンビニ、ディスカウントストア。
近所のお好み焼きやさん、よく行ったよね。
すぐ近くにパン工場があって、ちょうどお腹がすく時間帯に、パンの焼けるいい匂いがしてきたよね、あれ、ひどいよねー、と帰りの車で話していたら、突然泣けてきた。

ダンナ「えっ!?ウソ、なんで泣いてんの!???」
私「わーん!私の思い出が遠くなっていくー!!走馬灯のようにー!!」
ダンナ「誰か死んだみたいじゃんよ!」
私「ノスタルジックキタ――――!!わーん!」

家ってなんだろう

家ってなんだろう家ってなんだろう

ピカピカで暮らしやすい新築の家よりも、この築20年のアパートに戻りたい!と本気で思ったのだ。
私の住んでいる場所はここなのに、ココが好きなのに、なんで他のところへ行くの?と切なくなった。

その時、気がついた。
家っていうのは、入れ物ではなく、そこで過ごした思い出そのものなんじゃないかな。
過ごした時間が長いほど、そこで生まれた思い出がたくさん増えていく。
だからその場所が好きになって愛着がわいて、離れがたくなるのではないかしら。

新しい家に越してきたあと、長男のしょっちーが産まれた。
4-5歳のころ、散歩からの帰り、家が見えてくると
「ちょうちゃんのお家好きー」と、よく言ってくれた。
本当に本当にうれしかった。
息子にとっての思い出が生まれる場所がここなんだ!!いろんなすったもんだがあった末にやっと完成したこの家が!!
と思ったら、大変な住宅ローンの支払いもなんとか頑張れるぜ!と、元気が湧いてくるのだった。

数年後、元いたアパートに行くことがあった。
でももう淋しい気持ちにはならなかった。
きっと今住んでいる家が「自分の場所」になったのだと思う。

このコラムを読んでくださっている方の中には、家づくりを検討している方も多いことでしょう。大変だけど、家づくりはとても楽しいですよ。
なにより、楽しい愛しい思い出がたくさん生まれる場所を作るのですから、こんなにステキなことはないと思います。
ワクワクしながら、がんばってくださいね。ファイッツ!!

2015年 12月21日 11時08分