投稿日:2015/12/24
中山さん:コンシェルジュのサービスを受け始めたAさんのお話です。最初は「捨てます」と言っていたのですが、自宅にうかがって片付けを始めたら実際は「捨てられない」。そこで無理に捨てると大変なので、「とっておきましょう」と。その代わりに、「捨てられないものなので1個ずつ拭いていく」作業をすることで、片付けへの誘導をしたんです。そうしたら3ヶ月めの時に、Aさんから「とっておきたいけれど、物はホコリをかぶらせてはいけないんだと磨いていて気がつきました。捨てさせてください」といって捨て始めたんです。
さらに5ヶ月目の訪問時には、Aさんが自分でサイズを測って、カウンター下収納のチェストを自分で考えて買ってと、ついに「収納」まで行き着いたのです。単に部屋が片付いただけではなく、意識が変わっていったことで、ご主人と会話が少なかったのが多くなって、帰宅時間も早くなってきたと。ご主人のコーナーをつくってあげたりしたらとても喜んでくださって、今ではお手伝いしてくれるようになったそうです。
中山さん:5年の方がいらっしゃいます。整理をして収納の土台をつくるまでに3年、その後は、キレイな状態を保つアドバイスを毎月行って2年になります。その間に2回引越しをされていて、家選びのアドバイスもさせていただきました。
中山さん:散らかっていると家族関係や人間関係が何かしらうまくいかないことも少なくないですね。「心の散らかりは部屋の散らかり」です。モデルルームのようにすっきりしなくても、物があふれていなかったり、2度買い・3度買いしなくていいように、物がきちんと整理されていればいいんです。注意点としては、家族に「捨てなさい」と強く言ってはいけないし、片付けてもらいたいなら、家族が片付けられるように「誘導」しなくてはいけません。「愛ある片付け」をお願いします。
中山さん:そう思われがちですが、実は子どもは捨てるのが大好きで、捨てられないのはお母さんなんです。例えば、最初は持っているおもちゃのすべてを「いる」「遊ぶ」と言っているのですが、「本当に大切なおもちゃだけ集めてみない?」「大切にしようよ」と問い掛けて見ると、素直に応じてくれるのは子どもです。
子どもが「大切にするのはこれとこれ」と選んだら、「他のおもちゃは使わないのはかわいそうだよね。遊ばないなら、ここに置いておくと泣いちゃうよ? いったんはゴミに出すけれど、プラスチックならまたおもちゃに生まれ変わって遊んでもらえるようになるし、手元に残したおもちゃたちは君と一緒に長く遊べるんだよ」と説明してあげる。すると「わかった、そうする」となることがほとんど。お子さんは理論がわかれば納得するのが早いんです。ここで、「いやいや、それ高かったし、もったいないから」というのはお母さん。親はお金を出しているから手放せないんです。
中山さん:すぐに処分するのは難しいですから、お子さんのマイブームのおもちゃ、使わないおもちゃを分けてあげる。子どもは残ったおもちゃを発想豊かに使いこなして遊ぶことができます。また、無数におもちゃが入ったおもちゃ箱を作らないこともポイント。ぬいぐるみ、プラスチック系、など1アイテム1収納が基本です。幼稚園や学校は、必要なものは子どもたちが取り出しやすいように定位置が決まっているから、子どもも上手にお片付けができるんです。子どもが管理できるのは、大人の4割の物量ということを知って、幼稚園や学校のように子どもにとって使いやすい収納をつくってあげるといいですね。
中山さん:あとは片付けをゲーム感覚にするのもひとつの方法です。「よーい、どん」でもいいですし、寝るときに「みんな寝るからおもちゃもお部屋に帰そう」でもいい。お片付けができた日にはシールを貼るのもいいですね。
次回は、引越しは片付けの絶好のチャンス!?について教えていただきます。(次の記事はこちら)
投稿日:2015/12/24
整理・収納アドバイザーに直撃インタビュー!整理・収納アドバイザーのインタビュー第7弾です。「心の散らかりは部屋の散らかり」。整理・収納で人生も明るくする方法をご紹介します。【LIFULL引越し(旧HOME'S引越し)】全国100社以上の引越し業者が提供するサービスをネットで簡単に料金比較できる無料一括見積もりができます。お得な価格で一人暮らしする単身の方から、カップル・家族までしっかりとサポートできる引っ越しのノウハウやお役立ち情報も公開しています。【LIFULL引越し】引越しの見積もり・予約ならLIFULL引越しにお任せ!!全国100社以上の引越し業者が提供するサービスをネットで簡単に料金比較でき無料一括見積もりや1社予約ができます。
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