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タワーマンションの低層階が売却しにくい理由は?アピールポイントも紹介

一般的に、タワーマンションの売却価格は低層階ほど低くなる傾向にあります。高層階に比べて需要が低いことや騒音・プライバシーなどに不安が残るため、売却するのも容易ではありません。

ただし、低層階特有の魅力を効果的にアピールしたり、売却時期を見極めたりすることで早く・高く売却できる可能性もあります。

この記事では、低層階のタワーマンションが売却しにくい理由を解説した上で、購入検討社にアピールすべきポイントや、少しでも早く・高く売るコツを紹介していきます。

この記事で分かること

  • タワーマンションの低層階が売却しにくい理由
  • タワーマンション低層階のアピールポイント
  • タワーマンションの低層階を早く・高く売却するコツ
  • タワーマンションの低層階を売却するときの注意点

【あわせて読みたい】
▶︎マンション売却の流れとは? 下準備から引き渡しまでの手順とタスク

もくじ

タワーマンションの低層階が売却しにくい理由

ここでは、タワーマンションの低層階が売却しにくい理由を紹介します。

  • 高層階と比べて需要が低い傾向にあるから
  • 上階や屋外からの騒音が入りやすいから
  • セキュリティやプライバシー面に不安が残るから
  • 眺望が一般的なマンションと変わらないから

高層階と比べて需要が低い傾向にあるから

タワーマンションの低層階が売却しにくい理由の1つは、高層階に比べて需要が低い傾向にあるからです。

タワーマンションの魅力として、多くの人が挙げるのは眺望の良さです。高層階に住むことで得られる広大な景色や夜景は、タワーマンションならではの特権といえます。

さらに、高層階にはプライバシーが確保できる利点もあります。高層階であれば通行人の視線を気にすることなく過ごせるため、プライバシーを重視する人々にとって魅力と言えます。

低層階にはこれらのメリットがなくなってしまうこともあり、売却価格が低めに設定されることが多くなっています。

上階や屋外からの騒音が入りやすいから

上階や屋外からの騒音が入りやすいことも、タワーマンションの低層階が売却しにくい理由の1つだと考えられます。

低層階は上階の住人の生活音や足音が直接影響しやすくなります。特に、小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭が多いと、走り回る音や鳴き声が響くこともあるでしょう。

また、低層階は屋外からの騒音にも影響を受けやすくなります。道路に面している場合は、車の通行音や通行人の話し声が聞こえる可能性があります。公園や商業施設が近くにある場合は、イベントや営業活動による騒音も考慮しなければなりません。

こうした騒音は購入者にとっては敬遠されやすく、売却しにくくなります。

セキュリティやプライバシー面に不安が残るから

低層階は通行人や外部からの視線が入りやすい場合もあるため、プライバシーの確保が困難です。

通りに面した部屋ではカーテンを閉めることが多く、外からの視線を遮るために窓を開けることも少なくなるでしょう。このようなプライバシーへの懸念は、居住者にとって大きなストレスになりかねません。

また、低層階はセキュリティの観点でも不利な場合があります。外部からの侵入が高層階に比べて容易であり、泥棒や不審者に狙われやすくなります。タワーマンション全体としてセキュリティシステムが整っていても、低層階の住人は高層階よりも不安を感じやすいと考えられます。

眺望が一般的なマンションと変わらないから

前述の通り、タワーマンションの魅力の1つは高層からの眺望です。多くの人がタワーマンションに住む理由の一つとして、街並みや景色を一望できる高層階の眺望があります。

しかし、低層階ではそのような眺望を期待できません。一般的なマンションと変わらない風景になる傾向にあるため、「タワマンならではの魅力」を求める購入検討者は不満を感じやすくなります。

さらに、低層階は周囲の建物や樹木などによって視界が遮られがちです。日当たりや通風が悪くなることもあり、居住環境としても魅力が低下しやすくなります。特に都市部では、隣接する建物が多いため、視界が狭くなることが一般的です。

タワーマンションの低層階のアピールポイント

タワーマンションの低層階は売却しにくい傾向がありますが、実際にはさまざまなアピールポイントもあります。ここでは、低階層の魅力だけでなく、タワーマンション全般においてもアピールできるポイントについて解説します。

ただし、紹介するアピールポイントはすべてのタワーマンションに該当するわけではないため、個々の物件の状況を考慮することが重要です。

なお、アピールポイントはLIFULL HOME'Sが独自に実施した調査レポート『売却したタワーマンションを購入した際に「購入の決め手」となったこと』のデータをもとに紹介します。

順位 売却したタワーマンションを購入した際に「購入の決め手」となったこと 割合
1 最寄り駅までの時間 53.2%
2 生活の利便性の良さ(買い物・通院など) 49.0%
3 資産性の高さ 46.6%
4 間取り 43.6%
5 眺望の良さ 40.8%
6 最寄り駅が利便性の高い駅であること(ターミナル駅など) 38.2%
7 エリアの開発計画・将来性 36.8%
8 セキュリティの高さ 36.0%
9 高いステータス性 34.9%
10 耐震性 32.1%

参考:売却益1,000万円超が半数以上も「もっと高く売れたかも」の後悔もータワマン売却に関する意識調査結果レポート
※10位以下は省略

最寄駅までの時間

多くの場合、タワーマンションは、最寄駅までの距離が比較的近くなっています。そのため、住人は駅までのアクセスが容易で、通勤や通学などの移動に便利です。

特に、低層階の場合は、エレベーターを利用せずに階段で外部に出ることができる場合があります。そのため、エレベーターの待ち時間や混雑に悩まされることが少なく、駅までの移動時間を短縮することが可能です。

また、災害時にはエレベーターが止まる可能性があるため、非常時にも安全に駅まで避難できる利点があります。

生活の利便性

多くのタワーマンションは、生活環境が充実した好立地に建てられています。スーパーやコンビニ、レストラン、カフェなどが徒歩圏内にあることが一般的なため、気軽にお出かけをすることが可能です。

また、公園や図書館などが近くにあることも多く、週末に家族で散歩したり、本を借りて読書を楽しんだりもできるでしょう。

さらに、一部のタワーマンションではコンシェルジュが常駐しています。自宅にいない間の宅配便を受取ってくれたり、住民の需要に応えるようなサービスを提供してくれるため、生活の質がより向上します。

資産性の高さ

タワーマンションは、基本的に資産価値が高くなる傾向にあります。

大規模修繕が適切に行われていれば中古のタワーマンションでも高値売却が期待できるため、将来的に売却を検討している人には有力な選択肢となるでしょう。

理由として、新築のタワーマンションが高値で推移していることが挙げられます。最寄駅から近く、生活の利便性が高いタワーマンションは買主が見つかりやすく、資産価値も維持しやすくなっています。

その他にも、ジムやキッズルーム、コワーキングスペースなど一般的なマンションにはない共用施設があると、資産価値を高める要因の1つとなります。

【あわせて読みたい】
▶︎タワマンの最大の魅力は「資産性」、一方で不満は?ータワマン売却意識調査レポート2

間取り

タワーマンションは一般的なマンションではなかなか見られない、多様な間取りを提供している点が魅力です。

例えば、タワーマンションの眺望の良さを活かして、窓際にリビングやダイニング、洋室が並ぶ間取りが採用されているケースがあります。このような間取りでは、日常生活のなかで美しい景色を楽しむことが可能です。

また、公的(Public)なスペースと私的(Private)なスペースを明確に分ける『PP分離』と呼ばれる間取り設計が採用されているケースも少なくありません。訪問者がリビングにいてもプライベートな空間が守られる設計となっています。

さらに、各部屋に十分な収納スペースがあり、衣類や家電製品などを収納できるため、部屋全体がすっきりとした印象を保てる点も魅力です。

エリアの開発計画・将来性

タワーマンションが所在するエリアの開発計画や将来性は、購入者にとって大きな魅力となります。なぜなら、エリア全体の資産価値の上昇が見込まれ、将来的に売却するときにも高値売却が期待できるからです。

開発計画や将来性が示されているエリアでは、新しい商業施設や公共施設の建設、交通インフラの改善などが行われます。新しい駅の開設や地下鉄の延伸計画などは、交通アクセスの向上をもたらし、通勤や通学が便利になるでしょう。

また、ショッピングモールや公園などの新設は、子育て世帯の生活の質を向上させる要因となります。したがって、エリアの開発計画や将来性をしっかりとアピールすることで、タワーマンションの売却時にも有利に働くでしょう。

売れないタワーマンションの低層階を早く・高く売却するコツ

ここでは、売れづらいと言われるタワーマンションの低層階を早く・高く売却するコツを紹介します。

  • 高く売れやすい時期を見極める
  • 立地の良さをアピールポイントにする
  • 競合のタワーマンションと売却時期をずらす
  • 複数の不動産会社に査定を依頼する
  • タワーマンションの売却実績が豊富な不動産会社に仲介を依頼する

高く売れやすい時期を見極める

一般的に、2~3月は不動産取引が活発になる時期とされています。

就職や進学の始まりにあわせて引越しを考える人が多いので、この時期に売出すことで需要が高まり、高値売却も期待することが可能です。

また、経済状況や金利動向も重要なポイントです。金利が上昇するとローンの返済負担が増えるため、不動産市場全体が冷え込みやすくなります。

2024年3月に行われた金融政策決定会合では、日銀がマイナス金利政策の解除を発表しています。金融機関は金利の引き上げが可能になったため、住宅ローン金利が上がる可能性もあるでしょう。

したがって、金利の動向を注視し、有利なタイミングを見極めることも大切です。

【あわせて読みたい】
▶︎マンション売却のベストなタイミングは? 売却タイミングを見極める4つのポイント

立地の良さをアピールポイントにする

タワーマンションの立地は多くの場合、駅や商業施設に近いといった利便性の高さが特徴です。そのため、徒歩圏内にスーパーやコンビニ、病院、学校などがあることを購入検討者にアピールすることで、日常生活の便利さを伝えることができます。

また、立地の良さは通勤や通学の面でも大きな利点です。駅に近い立地であれば、毎日の通勤・通学時間が短縮されるため、購入者にとって魅力となります。特に、都心部や主要なビジネス街へのアクセスが良い場合、その利便性は一層高まるでしょう。

競合のタワーマンションと売却時期をずらす

同じタワーマンション内で複数の部屋が同時期に売出されると、競争が激しくなり、売却価格を下げることになってしまう場合があります。特に、低層階の場合は他の物件との差別化が難しいため、売却時期をずらすことも視野に入れると良いでしょう。

不動産市場の動向や周辺のタワーマンションの売却状況を不動産会社とチェックし、最適な売却時期を見極めましょう。例えば、周辺のタワーマンションが2〜3月に多く売出されることが分かっている場合、異動の多い10月頃に売出すことで競争を避けることが可能です。

このように売却時期を調整することで、需要を集めやすくなり、結果として高値での売却が期待できます。

複数の不動産会社に査定を依頼する

複数の不動産会社に査定を依頼することで、市場価格の相場を把握することが可能です。不動産会社ごとに査定価格が異なるため、1つの査定結果のみで判断するのはおすすめできません。

また、複数社に査定を依頼することで、それぞれの不動産会社の対応やサービス内容を比較できます。ハウスクリーニングを無料で利用できたり、売却できなかった場合に買い取ってくれたりするところも少なくありません。

査定依頼を通して営業担当者とも関わることができるため、信頼できる不動産会社を見つけやすく、売却活動を効果的に進めることができるでしょう。

タワーマンションの売却実績が豊富な不動産会社に仲介を依頼する

タワーマンションの売却には、特有の知識と経験が求められます。

例えば、タワーマンションの管理費や修繕積立金の説明、眺望や共用施設の価値の伝え方など、一般的なマンションとは異なるポイントが多くあります。

タワーマンションの売却実績が豊富な不動産会社であれば、これらのポイントを理解し効果的にアピールすることが可能です。

また、タワーマンションに特化した不動産会社は、ターゲットとなる購入者層の情報を豊富に持っていることがほとんどです。すでに見込み客を抱えているケースもあるため、短期間で高く売却することも期待できます。

タワーマンションの売却実績が豊富な不動産会社は、ホームページからチェックしてみてください。

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タワーマンションの低層階を売却するときの注意点

ここでは、低層階のタワーマンションを売却するときの注意点を紹介します。

  • 自分でも必要最低限の知識を得ておく
  • 住宅ローン残債を把握しておく
  • 必要書類を事前に準備しておく

自分でも必要最低限の知識を得ておく

タワーマンションの低層階に限らず不動産を売却する際、自分でも必要最低限の知識を得ておくことが重要です。

不動産の基本的な知識を持っていることで、不動産会社とのコミュニケーションが円滑になります。例えば、『登記簿謄本』や『固定資産税評価額』などの専門用語を理解していることで、売却手続きの流れや必要書類についての説明をスムーズに受けることが可能です。

また、市場の動向や周辺の相場を把握しておくことも欠かせません。不動産会社から提示された査定価格の妥当性を判断できるのはもちろん、適正価格で売出すことができます。

インターネットや専門書籍を利用して、不動産市場の基礎知識を学んでおきましょう。

住宅ローン残債を把握しておく

タワーマンションの売却価格がローン残債を下回る場合、差額を自己資金でカバーする必要があります。なぜなら、ローンを完済して抵当権抹消の手続きを行うことで、不動産売却は可能になるからです。

そのため売却前に残債を把握し、売却価格と残債のバランスを考慮しましょう。住宅ローン残債を把握しておけば、売却後の資金計画も立てやすくなります。具体的には、次の住居を購入するための頭金や引越し費用など、必要な資金を具体的に計算することが重要です。

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▶︎マンション売却は住宅ローンが残っていても可能? 売却の条件とオーバーローンの対処法

必要書類を事前に準備しておく

タワーマンション売却の際に必要書類が揃っていないと、売却手続きが遅れてしまいます。そのため、事前に必要書類を確認し、準備しておきましょう。

具体的には、以下のような書類が必要です。

  • 登記簿謄本
  • 登記済権利証または登記識別情報
  • 本人確認書類 ーなど

査定の際は、売買契約書や重要事項説明書、マンション購入時のパンフレット、リフォーム契約書などがあると、より正確な査定価格につながります。

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▶︎マンションを早く高く売るための準備とは? 査定依頼前に済ませておくべきことと注意点

タワーマンションの低層階の売却に関するよくある質問

ここでは、タワーマンションの低層階の売却に関するよくある質問を紹介します。

  • タワーマンションの低層階と高層階の価格差はどれくらい?
  • タワーマンションは何階が売れやすい?

タワーマンションの低層階と高層階の価格差はどれくらい?

一般的にマンションの売却価格は新築・中古問わず、階数が高くなるに従って、価格も高くなります。タワーマンションも例外ではありません。

具体的な価格差については、地域やマンションの設備、築年数などによって異なりますが、1階上がるごとに価格が数十万円から百万円程度上昇すると言われています。

例えば、10階の部屋が5,000万円で売出されている場合、20階の同じ間取りの部屋は5,500〜6,000万円程度になるイメージです。

とはいえ、必ずしも前述した価格差になるとは限らないため、物件の状態や地域ごとの価格相場などを事前に把握しておきましょう。

タワーマンションは何階が売れやすい?

タワーマンションは中層階から高層階が売れやすい傾向にあります。なぜなら、タワーマンションの醍醐味である眺望の良さやプライバシーの確保がなされているからです。

ちなみに、タワーマンションに限らず低層階、中層階、高層階に明確な定義はありません。階層の分け方は建物が何階建てかによって異なるため、30階建てであれば中層階は11階からになります。

ただし、低層階にも一定の需要があり、それぞれの階の特徴を理解したうえで、適切な売却戦略を立てることが重要です。

タワーマンション売却なら低層階ならではの魅力をアピールしよう

低層階のタワーマンションを売却する際には、特有の魅力を効果的にアピールすることが重要です。低層階の最大の利点はアクセスの良さです。エレベーターの待ち時間が短く、非常時には階段での避難が容易にできます。

また、ペットの散歩や買い物など、日常のちょっとした外出に便利です。

低層階ならではの利便性と快適さを強調することで、購入希望者にとって魅力的な物件として印象付けられ、売却の成功率を高めることができるでしょう。

なお、低層階のタワーマンションの売却を検討している場合は、複数の不動産会社への査定依頼が成功のカギとなります。LIFULL HOME'Sの不動産一括査定では、全国約4,500社(2024年6月時点)の提携不動産会社から依頼先を選択可能です。

不動産会社ごとの特徴や強み、査定価格の根拠なども細かく掲載しているため、物件にあった会社を見つけることができるでしょう。

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記事執筆・監修

新川 優香(あらかわ ゆうか)

大学卒業後、不動産仲介業務に従事し売買を経験。現在は不動産賃貸の事務職に従事。不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆経験もあり。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級の資格を保有。