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タワマンの最大の魅力は「資産性」、一方で不満は?ータワマン売却意識調査レポート2

マンション価格の上昇の中でも注目度の高いタワーマンション。

前回に引き続き、自身もしくは配偶者名義のタワーマンションを過去5年以内に売却した経験者を対象にしたアンケート結果について紹介していきます。

居住年数5年以内で売却が最も多い

前回の記事では、自宅用でありながらも将来的な売却を視野に入れた上で購入する人が多いという調査結果を紹介しました。

では、実際に購入してから売却するまでにどのくらいの期間住んでいたのでしょうか?

Q.売却したタワーマンションの居住期間(単一回答)

1年以内 7.5%
5年以内 38.9%
10年以内 27.0%
10年より長く住んでいた 18.0%
分からない・覚えていない 0.5%
住んだことはない 8.2%

最も多かったのが「5年以内(38.9%)」でした。「1年以内(7.5%)」に売却した人を合わせると46.4%となり、半数近くの方が居住5年以内に売却しています。一般的に、マンションは中古になると価格が下がり、築年数が長くなるほど価格が低下していく傾向があります。

一方、居住期間が「10年以内(27.0%)」、「10年超(18.0%)」と一定期間住んだ上で売却したという人もいます。

タワーマンションに住むことの良さは「資産性」「周辺施設の充実」「セキュリティ」

より良い条件でタワーマンションを売却するためには、タワーマンションに住むことの魅力を買い手に対して的確にアピールすることが必要になります。

そこで、「タワマン売却経験者が実際に住んでいた際にどのような点が良かったか」について聞いたところ、以下のような結果になりました。

順位 売却したタワーマンションに住んでいて良かった点 割合
1 資産価値が高い 54.0%
2 マンション周辺の施設が充実している 51.0%
3 セキュリティが高い 47.9%
4 眺望が良い 43.3%
5 耐震性が高い 34.5%
6 共用施設・サービスが充実している 34.3%
7 虫の心配がほとんどない 32.5%
8 高いステータス性を感じられる 31.4%
9 買い物・運動などがマンション内ですませられる 26.4%
10 その他 0.6%
良かったと思った点はない 2.1%

(複数回答)

上位には「資産性」「周辺施設の充実」「セキュリティ」という回答が並んでいます。そのうちトップとなる「資産価値が高い」は、54.0%が良かったと回答しています。これは、時機を見て売却を検討することで、資産を確保できる可能性が高い「タワマンならでは」の強みだと考えられます。

2位の「マンションの周辺施設の充実(51.0%)」、3位の「セキュリティの高さ(47.9%)」のほか、「耐震性の高さ(34.5%)」、「共用施設・サービスの充実(34.3%)」なども含め、便利で安全に暮らせるというタワマンのクオリティの高さを多くの人が評価していることがわかります。

なお、「眺望が良い(43.3%)」という点はやはりタワーマンションならではの魅力でしょう。少し面白いところでは「虫の心配がほとんどない(32.5%)」「高いステータス性を感じられる(31.4%)」という回答も30%以上となっています。

タワーマンション居住の不満は「管理費の高さ」

続いて、逆にタワーマンションに居住していて不満に思ったことも聞いてみました。

多く上がったのは「管理費」「エレベーターの待ち時間」「日差し」でした。

順位 売却したタワーマンションに住んでいた際、不満に思った点 割合
1 管理費が高い 32.3%
2 エレベーターの待ち時間が長い・混雑する 27.3%
3 日差しが強すぎて暑い 19.3%
4 地震や強風で揺れやすい 18.6%
5 洗濯物が外に干せない 17.8%
6 防音性が低い 16.8%
7 ゴミ出しが面倒 14.9%
8 インターネット回線が遅い 14.7%
9 荷物の受け取りが不便 13.3%
10 居住階による人間関係 11.8%
11 共用施設の空きがほとんどない 10.1%
12 その他 1.8%
不満に思った点はない 22.7%

(複数回答)

「エレベーターの待ち時間が長い・混在する(27.3%)」といった点や、「日差しが強すぎて暑い(19.3%)」、「ゴミ出しが面倒(14.9%)」、「インターネット回線が遅い(14.7%)」、「荷物の受け取りが不便(13.3%)」などは、実際に住んでみないと分からない内容でしょう。

これからタワーマンションを購入したい方、マンション投資を検討されている人にとっては貴重な意見と言えそうです。

利用していた共用施設は「コンシェルジュサービス」が最多

ハイステータスなタワーマンションは、建物のなかに居住部分とさまざまな共用施設が一体となっているものが多くなっています。なかには、建物全体がひとつの街といえるようなシアタールームやライブラリー、ショッピングモールなどが一体化しているものもあります。

そこで、タワーマンションを売却した人々が居住していた間にどんな共用施設・サービスを実際に利用されていたか、についても聞いてみました。

順位 居住中に利用した共用施設・サービス 割合
1 コンシェルジュサービス 55.3%
2 ゲストルーム 45.8%
3 パーティールーム 36.1%
4 フィットネスジム・スパ 29.2%
5 ラウンジ・バー 27.4%
6 スタディルーム・ライブラリー 27.1%
7 キッズルーム 26.6%
8 シアタールーム 18.3%
9 プール 14.3%
上記の共用施設・サービスは利用しなかった 16.0%

(複数回答)

最も多かったのは「コンシェルジュサービス」で、55.3%と過半数が利用していました。コンシェルジュサービスとして具体的に何のサービスをしているかは、タワーマンションによって異なりますが、ざっくりといえば居住者の困ったときのサポートやより快適な暮らしにしてくれるようなサービスです。

例えば、ホテルのコンシェルジュのように周辺地域の医療機関や交通機関、ショップや各種施設の情報を提供してくれたり、レンタカーやレストランなどの予約・手配を行ってもらえたりするなどが考えられます。宅配便や郵便物の受け取りはもちろん発送代理、備品の販売・貸し出しなどのサービスが一般的です。

次いで「ゲストルーム(45.8%)」、「パーティールーム(36.1%)」と続いています。タワーマンションの居住者は、来客を招いたり、もてなしたりする人が多いこと、人々との豊かな交流を楽しんでいる様子がうかがえます。

また、「キッズルーム」を利用されていた人も26.6%いることから、ファミリー層にとってもタワマンが魅力的な選択肢であることが示唆されます。

タワーマンション売却経験者の4分の3が不動産会社の仲介を利用

前回の記事で紹介した通り、今回のアンケートに回答した売却経験者のほとんどが早期売却に成功しています。

そこで、最終的にどのような方法(※)で売却したのかについても聞きました。

※契約を結び直した場合は、最終的に売却が決定した契約種類

不動産会社の仲介(一般媒介) 29.9%
不動産会社の仲介(専任媒介) 25.2%
不動産会社の仲介(専属専任媒介) 20.8%
不動産会社の買い取り 15.7%
個人売買(不動産会社の仲介なし) 2.9%
その他 0.9%
分からない・覚えていない 4.6%

これを見ると、3割近くの人が「不動産会社の仲介(一般媒介)」と回答されており、最も多くなっています。複数の不動産会社へ売却活動を依頼できる一般媒介契約を利用することで、より早く購入希望者が見つかることを期待したのかもしれません。

不動産会社へ仲介依頼する際の主な契約種類は3つで、一般媒介契約の次に多かったのは「専任媒介契約(25.2%)」、「専属専任媒介契約(20.8%)」の順となっています。

ちなみに、それぞれの契約の違いは以下の記事で解説しています。

【あわせて読みたい】
▶︎不動産売却は専任媒介が良い? 一般媒介との違いやメリット・デメリットを紹介

不動産会社を探した手段は「過去にやり取りがあった」が最多

前の質問に関連して、「売却を依頼する不動産会社をどのようにして探したか」についても聞いています。最も多かった回答は「過去にやり取りのあった不動産会社(33.8%)」でした。過去にやり取りがあったというのは、自身がタワーマンションを購入したときの会社を含んでいると考えられます。

一方、「不動産・住宅情報Webサイト(33.0%)」が、ほぼ同数で2位でした。自分が知っている不動産会社だけではなく、より一層広く不動産会社の情報を集めようとした人も多いようです。

順位 売却のための不動産会社を探した方法 割合
1 過去にやり取りのあった不動産会社 33.8%
2 不動産・住宅情報Webサイト 33.0%
3 不動産会社が運営しているWebサイト 28.5%
4 近くに店舗があった 22.1%
5 友人・知人が勤めていた/友人・知人・家族から紹介された 21.8%
6 不動産会社からの営業 20.6%
7 折込チラシ、ポストインのチラシ、郵送のダイレクトメール 15.7%
8 その他Webサイト 13.8%
9 新聞記事・広告 13.4%
10 屋外広告(看板やビジョン・駅貼り・電車内広告など) 12.6%
11 雑誌・住宅情報誌・フリーペーパー 12.6%
12 テレビ番組やCM 12.3%
13 不動産売却のセミナー・イベント 10.7%
14 その他 2.9%

(複数回答)

不動産会社を選んだ理由は「担当者が良かったから」

最後に、仲介契約を締結された人に「なぜその不動産会社を選んだのか」という理由も教えてもらいました(※仲介契約者のみ)。

この結果からは、会社の信頼や知名度よりも「担当者の良さ(32.1%)」を最も重視して選んだ人が多いことがわかります。

順位 仲介契約をした不動産会社を選んだ理由 割合
1 担当者が良かったから 32.1%
2 会社が信頼できたから 28.0%
3 物件の販売力がありそうだったから 26.4%
4 有名な会社だから 25.7%
5 査定価格が納得のいくものだったから 25.0%
6 取引実績が多いから 24.3%
7 過去に付き合いがある会社だったから 22.7%
8 会社の規模が大きかったから 21.9%
9 近くに店舗があったから 19.3%
9 サービスが充実していたから 19.3%
11 早く売却できそうだったから 19.2%
12 連絡が早かったから 18.4%
13 友人・知人だった/友人・知人・家族の紹介だったから 16.8%
14 地元の不動産事情に詳しかったから 15.8%
15 次の住まいを契約・購入した不動産会社だったから 15.5%
16 保証が充実していたから 14.7%
17 その他 1.7%

(複数回答)

高ステータス、高価格、ハイスペックのタワーマンションの場合、売り手や買い手の関心は不動産会社の規模や知名度に集まるイメージがあります。しかし、今回のアンケートからは会社以上に担当者の対応を重視していることがうかがえます。

一般的な不動産の売買においても、担当者の良さは重視される項目です。その傾向は、物件がタワーマンションだからといって変わることはないようです。タワーマンションの売却、購入を検討されている人は、実際のタワーマンション売却経験者の声を参考に良い担当者との出会いを求めて不動産会社を探すのが良いでしょう。

そのためには、できるだけ多くの不動産会社とやり取りし、担当者の対応や知識、ノウハウ、誠実性などを実際に比べてみるのがおすすめです。LIFULL HOME’Sの一括査定サービスは、全国の4,500社以上の不動産会社と提携しており、売却希望者の条件により合いそうな不動産会社や担当者探しに活用することができます。

提案する不動産会社の情報として基本的な情報だけでなく、店舗の内観・外観、社員の画像も掲載しているので、良い担当者探しの最初のステップとしてご検討いただければ幸いです。

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■調査概要
調査実施期間:2024年4月24日(水)~5月1日(水)
対 象 者: 一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)か大阪府にある、自分か配偶者名義のタワーマンションを過去5年以内に売却した、25~84歳男女(※タワーマンションの定義:地上20階建て以上のマンション)
調査方法: インターネット調査
有効回答数:311人
注:構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計値が100にならない場合があります。

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<記載例>
紙媒体:出典:LIFULL HOME'S不動産査定『相続不動産の売却に関する意識調査』,2023年
WEB媒体:出典:LIFULL HOME'S不動産査定,『タワマン売却に関する意識調査』,2024年