売りたくなったら
ホームズ!

質問に答えて査定依頼スタート!

重視するポイントは?

マンション査定前に掃除は必要?訪問査定時に不動産会社が見ているポイントを解説

マンション査定を依頼する際に、「部屋を綺麗にしておいたほうが査定価格が高くなるのでは?」と考える方も多いでしょう。そのため、どの程度掃除しておけば良いのか迷う方もいるのではないでしょうか?

  • マンション売却で掃除が必要なタイミングを知りたい
  • マンション売却の内覧前に掃除すべき場所を確認したい
  • マンションの訪問査定時に不動産会社が見ているポイントを知りたい

この記事では、上記のような悩みをお持ちの方に向けて、マンション査定の掃除の必要性や掃除すべき場所などについて詳しく解説します。

この記事で分かること

  • マンション売却で掃除が必要なタイミング
  • マンション売却の内覧前に掃除すべき場所
  • マンションの訪問査定時に不動産会社が見るところ

【あわせて読みたい】
▶︎マンション査定ならホームズ(無料)登録不要のシミュレーションや匿名査定もご紹介

もくじ

マンション査定前の掃除は査定価格に大きく影響しない

一般的にマンションの査定を依頼する前に部屋を掃除しても、査定価格に大きな影響は与えることはないと言われています。

極端に汚れていたり散らかっていたりする場合に査定価格に影響するケースも考えられますが、日常的に掃除がされていれば特に問題ないといえます。不動産会社の担当者が訪問した際に、悪い印象を与えない程度であれば良いと考えましょう。

マンションの査定価格は、築年数や間取り・面積などマンション自体の状況と、利便性や立地など周辺状況で決まるため、念入りに部屋の中を掃除しても価格が大きく上がることはありません。

ただし、しっかりと掃除されていれば不動産会社の担当者が部屋の中を見やすいので、適正な査定価格を出してくれる可能性が高まることもあるでしょう。

【あわせて読みたい】
▶︎ マンション査定依頼時の注意点とは?査定価格を上げるポイントも解説

マンション査定後に掃除が必要なタイミングは内覧前

マンション査定を経て、具体的に売却活動を進めていく中で、掃除が必要になるタイミングは、購入希望者が内覧する前です。

マンションの購入意思をもった人が物件の状況を見に来るので、部屋の中が汚れているとマイナスイメージを与えてしまいます。

内覧者が来るときに気をつけたいポイントには、主に以下の3つが挙げられます。

  • 全室見せることを前提に掃除しておく
  • 水場や玄関は念入りに掃除しておく
  • 残置物をなるべく減らして広く見せる

ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

全室見せることを前提に掃除しておく

基本的に、内覧者は家全体を見るために現地に足を運ぶため、全室見せることを前提に掃除しておきましょう。

リビングやキッチン、トイレ、バスルームはもちろんのこと、プライベートな領域である寝室やクローゼットの中も見せることがあります。見られたくないものがある場合は、別の場所に移動することをおすすめします。

水場や玄関は念入りに掃除しておく

掃除する際に注意したい場所は、キッチン・バスルーム・トイレなどの水場と玄関です。この2点をキレイにしておくと内覧者に良いイメージを与えられます。

玄関は「家の顔」ともいわれる場所であり、家全体の第一印象を決めます。靴はシューズボックスに収納し、スッキリとした空間を演出しましょう。玄関内を消臭しておくことも重要です。

なお、キッチンなどの水場は使用頻度が高いため、汚れが目立つ場所です。キッチンの油汚れや水垢、バスルームのカビ、トイレの汚れなどがあるとマイナスイメージを与えるため、念入りに掃除しておくと良いでしょう。

【あわせて読みたい】
▶︎ペットの飼育はマンションの査定額に影響する? リフォームの必要性と不動産会社を選ぶコツ

残置物をなるべく減らして広く見せる

マンション内を広く見せるためには、なるべく室内をスッキリとした状態にすることが重要です。可能であれば、不要な家具などは処分して、広い空間に見せた方が良いでしょう。

部屋の中にものが溢れていると狭苦しい印象を与え、購入検討者の心象を悪くしてしまう可能性があります。

マンション売却の内覧前に掃除すべき場所

マンションの内覧者に良いイメージを与えるため、特に入念に掃除しておくべき場所は以下の通りです。

  • 玄関・水回り
  • 共用部分
  • 生活感が出やすい場所
  • 経年劣化や破損が目立つ場所
  • ニオイが目立つ場所

ここでは、それぞれの場所について解説しましょう。

【あわせて読みたい】
▶︎マンション査定の方法は?計算方法や流れ・査定額に影響するポイントも解説

玄関・水回り

先述のとおり、玄関や水回りは内覧者が最も重視するポイントの一つです。そのため、これらの場所は特に清潔にしておく必要があります。

また、水回りで注意して掃除したいポイントは以下のとおりです。

場所 注意したいポイント
キッチン ● コンロ周り、レンジフード、換気扇の油汚れ
● シンクの水垢
バスルーム ● バスタブ、鏡、蛇口などの水垢
● タイルや壁のカビ
トイレ ● 便器内や床の汚れ
● トイレ内の臭い

特にトイレは家の印象を大きく左右する場所であるため、内覧者が不快に思わないようキレイに掃除しておきましょう。

共用部分

内覧者は、マンションの共用部分もチェックします。内覧が決まったら、以下の共用部分が適切に管理されているかどうかを確認しましょう。

  • エントランス
  • ロビー
  • 集合ポスト
  • ゴミステーション
  • 駐輪場

共用部分は管理会社が管理するので、清掃が行き届いていなければ連絡して対応を依頼すると良いでしょう。

生活感が出やすい場所

リビングなど、生活感が出やすい場所も入念に掃除することが重要です。なぜなら、家族が過ごす空間は雑多なものが置かれやすいからです。

個人の私物は各自の部屋に持っていくなどして、物が置きっぱなしにならないように注意してください。不要な家具を処分するとスッキリとした空間を演出できるだけではなく、掃除もしやすくなります。

また、収納グッズの色や種類を統一することで、オシャレな印象を与えられることもあります。

経年劣化や破損が目立つ場所

住んでいる期間が長くなるとクロスや設備機器、フローリングなどが経年劣化してしまいます。

特にキッチンなどの水回りは毎日使用するため、傷みが目立つ場合も少なくありません。買主は購入後にリフォームするとしても、最低限の掃除や整理整頓はしておく必要があります。

ニオイが目立つ場所

ニオイが気になる場所の掃除は、入念にしなければなりません。一般的に、家の中でニオイが気になる場所とその原因は以下の通りです。

場所 気になるニオイの原因
リビング ● 人の汗
● 食事
● タバコ
● ペット
キッチン ● 生ゴミ
● 調理中
トイレ ● 尿の飛び散り
玄関 ● 靴箱

内覧者が来る1〜2時間前から換気し、消臭剤などを活用して、ニオイについても木を配るようにしましょう。

マンションの訪問査定時に不動産会社が見ているポイント

マンションの査定時に、不動産会社が重要視するポイントは主に以下の2点が挙げられます。

  • マンション自体の状態(築年数や階数など)
  • マンション近隣の状態(周辺環境や自然災害の有無など)

【あわせて読みたい】
▶︎マンション査定前にやるべき事前準備は?必要書類や評価のポイントも

マンション自体の状態

マンションの査定時に重要視されるのは「マンション自体の状態」です。具体的には、以下の点がチェックされます。

  • 築年数・耐震性
  • 設備・性能
  • 階数・方角
  • 外観・眺望
  • 日当たり

築年数・耐震性

築年数や耐震性は、かなり重要視されるでしょう。

基本的に、建物は築年数が古くなるほど劣化が進んで建物価格が下がる傾向にあります。ただし、マンションの場合、法定耐用年数は47年で比較的長期であるため、資産価値が下落しにくいのがメリットです。

国土交通省の資料によると減価償却年数で見た場合、築20年の中古マンションの資産価値は新築時の約60%程度に下がるとされています。したがって、年数が経過するほど市場価格も低くなる傾向があります。

また、耐震性も重視されるポイントです。築年数が古いマンションはコンクリートの劣化などのリスクを抱えているため、新しいマンションより低く査定されることになります。

※参考:中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省

設備・性能

キッチンやバスルームの設備は、状態が良いほど査定価格も高くなる傾向にあります。

ただし、水回りに関しては購入後にフルリフォームする買主も少なくないため、古いからといってむやみにリフォームする必要はありません。リフォームに関しては、不動産会社の担当者に相談してから実行しましょう。

階数・方角

階数や方角も、マンションの査定において重視されます。マンションの査定では高層階ほど価格が高くなり、低層階のほうが低いことが一般的です。

階数が上がるほどマンション価格が上昇する理由としては、高層階のほうが眺望や日当たり、通気性が良い点が挙げられます。

また、方角も重視されるポイントです。マンションの場合はリビングの窓やバルコニーがどの方角を向いているのかによって評価されます。

最も評価が高いのは日当たりの良い南向きにリビングがある間取りです。反対に、陽が差し込みにくい北向きにリビングがある場合は売れにくいとされています。

外観・眺望

マンションの外観や眺望もよくチェックされるポイントです。外観では、建物の壁にヒビが入っていないか、塗装の劣化や建材の破損はないかなどが確認されます。

また、窓から見える眺望が良いほど査定価格が高くなり、「高台にあって見晴らしが良い」「窓から見える夜景がきれい」など、住む人の心が豊かになるような眺めが見える部屋は評価が上がります。

日当たり

マンションの査定価格は、日当たりによっても変動します。

日当たりが良いマンションは、査定価格が高い傾向にあります。日当たりが悪いと湿気になりやすいため、カビや結露が発生しやすいといえます。

日当たりが悪い場合、入念に掃除しつつ間接照明で部屋の中を明るく見せましょう。

マンション近隣の状態

マンションの周辺環境も、重視されるポイントです。近隣の状態でチェックされる項目は以下の4つが考えられます。

  • 周辺の治安
  • 利便施設からの距離
  • 自然災害の有無
  • 競合するマンションの有無

ここでは、それぞれの項目について解説しましょう。

周辺の治安

チェック項目として最初に挙げられるのは、周辺の治安です。

犯罪件数や交通事故のリスクなどを実際に歩いて調査して、安全に住めるかどうかを確認します。近隣に風俗店があるなど治安の状態が懸念される地域は、査定価格に悪い影響が生じる場合もあります。

利便施設からの距離

駅からの距離や、生活利便施設までの距離もよく見られるポイントです。基本的に駅から近いほど査定価格は上がります。また、駅からの距離については、徒歩やバスを利用する場合、以下の基準が目安になります。

  • 徒歩なら駅まで10分
  • 最寄りのバス停から運行時間で15分
  • バスの運行頻度は朝夕のラッシュ時で1時間に6〜12便

生活利便施設とは生活に欠かせない施設を指しており、具体的には以下のものが挙げられます。

  • 銀行
  • 郵便局
  • 病院
  • スーパーマーケット
  • 商店街
  • 飲食店
  • クリーニング店
  • コンビニエンスストア

これらの施設が近くにあるほど利便性の高い地域として、査定価格が高くなる傾向があります。

自然災害の有無

マンションは地震などの災害に強いといわれる建物ですが、過去に自然災害が発生した地域にあるかどうかも重要なポイントです。

以前、台風でタワーマンションが被災し、復旧するまでに時間がかかったケースもありました。災害の規模が大きくなくても、被災したイメージが付くと査定価格が低くなることもあります。

競合するマンションの有無

マンションの査定時には、築年数や間取りの似ている競合物件が同じエリア内にないかどうかもチェックされます。

同じエリア内に似たような物件が売出されている場合は、売出し価格を近いものにする必要があるため、極端に強気の価格設定はできません。

競合物件がない場合、立地が良い場所にあれば、高めの価格で査定してくれることも期待できます。

【あわせて読みたい】
▶︎AIによるマンション査定に適した不動産の特徴は?AI査定利用時のメリットや注意点も解説

マンション査定前の掃除に関するよくある質問

ここでは、マンション査定前の掃除に関してよくある質問にお答えします。

  • マンションの査定・内覧前にハウスクリーニングやリフォームは必要?
  • マンションの売却でやってはいけないことは?
  • マンションの査定前に効率的に片付けを実施する方法は?

順番に回答していきます。

マンションの査定・内覧前にハウスクリーニングやリフォームは必要?

基本的に、査定・内覧前にハウスクリーニングやリフォームは不要です。通常の清掃を行っていれば特に問題ありません。

ただし、あまりにも部屋の中が汚れており、自力でキレイにするのが厳しい場合はプロのクリーニング会社に依頼するのも良いでしょう。

なお、リフォームは買主の好みで実施する場合があるので、不動産会社の担当者に相談してから実行しましょう。

マンションの売却でやってはいけないことは?

マンションを売却するときにやってはいけないことは、一般的に以下の6つが挙げられます。

  • 相場より高すぎる価格で売出す
  • 内覧時に掃除しない
  • 相談なしにリフォームする
  • 不動産会社に任せきりにしてしまう
  • 売主が不利になる情報を隠す
  • 査定を1社だけに依頼する

市場価格とかけ離れている価格で売出すと買主はなかなか見つからないため、適正価格で売出しましょう。内覧前にキレイにしておかないと内覧者に良いイメージを与えられないため、掃除しておくことも必要です。

また、不動産会社の担当者に相談なくリフォームすることも避けるべきです。リフォームしたのに売却価格が上がらなければ、使ったお金が無駄になってしまうことも考えられます。

売却に関することを、不動産会社に任せきりにするのも望ましくありません。インターネットで自宅の適正価格を調べるなど、自分でも物件についてリサーチしましょう。

売主が不利になる情報を隠すことも避けましょう。売却後に買主が知った場合にトラブルが発生します。

また、査定を1社だけでなく、複数の不動産会社に依頼することも重要です。2〜3社程度に依頼すれば市場価格の目安をつかめ、適正価格で売出すことができるでしょう。

LIFULL HOME'Sでは、複数の不動産会社に一括査定を依頼できるサービスを提供しています。独自の掲載基準を設け、厳正な審査をクリアした不動産会社のみを掲載しているため安心してご利用いただけます。

LIFULL HOME'Sで不動産の一括査定を依頼する

マンションの査定前に効率的に片付けを実施する方法は?

マンションの査定前には不用品を片付けて、スッキリとした空間で内覧者に部屋を見てもらえるようにしましょう。効率的に片付けるには、以下の手段を利用するのも選択肢の一つです。

  • フリマ・オークション
  • 古着・古本屋
  • リサイクルショップ
  • 自治体の粗大ゴミ回収
  • 専門の回収業者へ依頼

不要な雑貨はフリマやオークション、衣服は古着屋、本は古本屋などで売れば、家の中が片付くだけではなく、お金を得ることもできます。使わない家具はリサイクルショップを呼んで回収してもらうのも良いでしょう。

自治体の粗大ゴミ回収の日に壊れた家電や家具を捨て、テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電は専門の家電リサイクル引取協力店に引き取りを依頼することになります。

マンション査定前の掃除は必要箇所のみ対応しよう

マンション査定を行う場合は、査定前にしっかりと掃除しておくことが必要です。

ただし、不動産会社の担当者は部屋の清潔度より、物件自体の状態や周辺環境を重視して査定するため、日常的に掃除していれば問題ありません。特に見られるポイントである玄関や水回り周辺は、良いイメージを与えられるようキレイに掃除しておきましょう。

【あわせて読みたい】
▶︎マンション査定のシミュレーションとは? メリット・デメリットと効果的な活用方法
▶︎個人情報なしで不動産査定がネットでできる「匿名査定」とは

記事執筆・監修

矢口 美加子(やぐち みかこ)

宅地建物取引士整理収納アドバイザー1級福祉住環境コーディネーター2級の資格を保有。建築・不動産会社で事務をしながら、家族が所有する賃貸物件の契約や更新業務を担当。不動産ライターとしてハウスメーカー、不動産会社など一部上場企業の案件を中心に活動中。