窓際で差が付く、部屋の日差し対策

梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏の暑さがやってくる。昨年の夏は非常に暑く、9月の下旬頃までエアコンを付けていた記憶があるが、今年もそろそろ住まいの暑さ対策が必要な季節だ。

より快適に、よりエコロジーな生活空間を目指すとなると、どういう暑さ対策が好ましいのか。今回は、室内の温度に最も影響を及ぼす「日差し」対策として注目されている、緑のカーテン、ブラインド、遮光カーテンのそれぞれの特徴とトレンドをまとめてみた。

作る楽しさ、育てる喜び、緑のカーテンの効果とトレンド

緑のカーテンは、建物への直射日光を防ぐほか、躯体の温度上昇を和らげる働きがある。植物の精神安定・向上作用がストレスにも効果的緑のカーテンは、建物への直射日光を防ぐほか、躯体の温度上昇を和らげる働きがある。植物の精神安定・向上作用がストレスにも効果的

緑のカーテンは、室外での日差し対策にお薦めの手段だ。ツル科の植物を、外壁やネットに這わせることで、建物への直射日光を防ぎ、躯体の温度上昇を和らげる働きがある。また、植物には精神安定・向上作用があるので、暑い夏のストレスにも効果的だ。

実際に、どのような植物を植えて、どういう準備が必要なのか。農園芸資材を扱う株式会社サカタのタネ広報担当の清水俊英氏にお話を聞いてみた。

「数ある植物の中で、緑のカーテン初心者にお薦めなのは、ゴーヤ、キュウリ、インゲンです。特に、ゴーヤの苗は丈夫で育てやすく、適度な水分と日光であっという間に伸び始めます。最近のトレンドは、ミニメロンやミニトマトなど、見た目にも可愛い苗が人気です。強い日差しを遮りながら、野菜を育てるのも楽しみのひとつでしょう。」

緑のカーテンを育てるのは手間がかかると思われがちだが、実は、土、苗、プランター、ネットの4つの道具で始められるのだ。最近は、園芸店で「緑のカーテンコーナー」が設けられたり、マンションのベランダでも緑が生い茂っている景色をよく見かけるようになった。日差しを和らげるだけでなく、野菜の収穫も楽しめる。より豊かな時間が過ごせそうだ。

「光と風」、両方をバランスよく取り入れるブラインド

次にブラインド。調光に優れたブラインドは、ただ日差しを遮るだけでなく、羽根を上下に調節することにより、光と風の両方を採り入れることができる。素材の種類も豊富で、アルミ製・木製・布製タイプと、どんな雰囲気の部屋にも合わせやすいのが特徴だ。

最近のブラインドのトレンドはどのような傾向があるのか。ブランド最大手のタチカワブラインド 広報担当の稲垣可奈子氏にお話を伺ってみた。

「アルミ製ブラインドのスラット(羽根)も様々な機能がありますが、これからの季節には、一般のスラットより太陽光の反射効果が高く、室内への熱の侵入を抑えることで夏の冷房効果を高める『遮熱コートスラット』が注目されています。」

アルミ製のブラインドは、無機質で味気ないというイメージがあったが、現在ではデザインや機能性に富んだ、様々な種類の中から選ぶことができる。光と風の採り入れ方に考慮して、賢く選んでいきたい。

紫外線カットにも効果的な、遮光カーテンの魅力

夏の暑い時期に適しているのが遮光カーテン。遮光カーテンは通常のカーテンと比べ一般的に高密度(繊維間の隙間が密に織られている)で、黒糸を織り込んでいるため日差しを遮るだけでなく断熱効果もある。また、日差し同様紫外線もカットするので、フローリングや家具の日焼けなどの対策としても有効的だ。

日差しが強い部屋にどのくらいの遮光性が必要かまた、どの様な遮光カーテンがトレンドなのか、インテリア販売を行う株式会社リリカラ・東京ショールームの加藤益美氏にお話を伺った。

「東向きで朝日が強く入り込む窓や、西日が強く入り込むような部屋には遮光1級、2級レベルが適しています。真っ暗になるのは嫌だけど、少しだけ日差しは遮りたい窓には遮光3級レベルがお薦めです。」

遮光カーテンは、遮光2級レベルが約60%のシェアを占めている。まず、その部屋でどんな風に過ごしたいのか、どの程度光を採り入れたいのか考えてから等級を決めると良いだろう。トレンドの傾向としては、無地調のシンプルなものやナチュラルなものが人気だ。。

※遮光等級(遮光1級、遮光2級、遮光3級)とは、どのくらいの遮光性があるのか、分かりやすくするために遮光率によって等級が決められたもの。遮光率とは、下記「遮光性試験方法」によってだされた等級を決める為の比率のこと。
【JIS L 1055 A法】

自分らしいライフスタイルに合わせた日差し対策を

日差しが強すぎても困るが、日差しが入らなくてもよくない。すべては「バランス」に尽きるのだが、日差しをどう和らげ、どう採り入れるのかが大切だと改めて感じた。特に日差しが強くなる夏場、冷房(エアコン)の効きをよくするうえで、昼間の日差しが入ってくる、西日が強く差し込む室内での日差し対策は、重要なポイントとなる。

日差しを遮りながらも風通しはいい、まさにそんな快適な住まいが理想だ。様々な方法を見定めて、予算やライフスタイルに合った日差し対策を見つけて欲しい。

2014年 07月18日 12時13分