知っておきたい3つのこと

住まいの購入の際は、わからない事が多くあるもの。事前に何をどこまで知っておくべきなのか、多くの人が不安に感じる事ではないだろうか住まいの購入の際は、わからない事が多くあるもの。事前に何をどこまで知っておくべきなのか、多くの人が不安に感じる事ではないだろうか

家を買われる方から、よく「事前に何を知っておけばいいですか?」という相談を受ける。答えはその人の希望する条件や知識、経験によって異なるので「コレっ!」というものはないが、少なくとも不動産会社へ物件の問い合わせをする前に整理しておいたらどうか?ということがある。
代表的なものをあげるとすれば、私はこの3つを挙げる。

①誰に何を確認するのか
②自分でやることはどこまでか
③誰に何を任すのか

この3つを整理しておくだけでも、家を買うときに勘違いや迷い、不安は少なくなるのではないかと思っている。その理由は、お話を聞いていると「その人にそんなことを聞いても迷うだけですよ」と思うことが多いからだ。それでも聞いてしまう気持ちもわかるのだが…。

その家でいいかは関係しないと答えようがない

たとえば、私はあるサイトで不動産相談をやっているが、不動産会社と一緒に検討をしてきた家を買う直前の方から「この物件でいいでしょうか?」と確認を求められることがある。不安なので背中を押してもらいたいという気持ちはよく分かるが、その物件をよく知らず、かつお客さんの希望する条件やライフプランをよく知らない私などが、「この物件は絶対買いですよ!」と背中を押しても当たりであることは稀で、百害あって一利なしだと考える。
ということで答えはいつも「ご家族で買うと思っているならその家でいいのではないでしょうか」こうなる。

もうちょっと進化した相談になると、「今週の土日に売買契約なのですが、家を紹介してくれた不動産会社とは別の会社に相談をしたところ『この物件は止めなさい』と言われたのですがどう思いますか?」というものまである。また同じような話として、家を買った友人知人からの助言や、買ったことがない友人知人からの辞めなさいというアドバイスで迷う例も。
物件が買いなのかどうかについての答えは、そのお客さんの中にしか無いものだ。本来は第三者に答えようがない質問であり、それでも、聞いてしまって思っていたのと違う答えになったのでより一層迷ってしまう悪循環になってしまう。
このように、①誰に何を確認するのか を決めることは大事なのだ。

買うか買わないかだけではコミュニケーション不足

このような相談をする背景には、不動産会社とお客さんの間にコミュニケーションの問題がありそうだ。「不動産会社から物件の説明を受けてお客さん自身で納得されたなら買いでいいのではないですか?」というと「実は物件の案内のときもあんまり話をしてくれず、いかがでしょうか?しか言わないんです」。
こういった方は物件の調査なども自分でやろうとされる方が大多数だ。
「そうなんですか…それでその家をよく買おうと思われましたね?」
「事前に勉強をして家の傾きがないかとか分かるようになったので、問題ないと思って…」
「そういったことは不動産会社か専門家に任せていいと思います。それよりも、その家は自分に合っているのか、資金計画は問題ないのかを見られたらどうかなと思います」このような話をしたことがある。

お客さんの言葉にならない、潜在している家に対する希望をうまく引き出して物件とマッチングしない不動産会社に問題があるかもしれないが、お客さん自身も②自分でやることはどこまでか、③誰に何を任すのか、この線引きがうまく引けていない点も問題と言えそうだ。

家を買うときは自分でどこまでやるのか?

希望条件で固守すること、資金計画やライフプランはどうするかなど、購入する人が自分でするべき事は「家を買う決断をするために必要なことは何か」を決めること希望条件で固守すること、資金計画やライフプランはどうするかなど、購入する人が自分でするべき事は「家を買う決断をするために必要なことは何か」を決めること

家を買うときに自分でやることはどこまでか。それは、家を買う決断をするために必要なことは何かを決めることだと思う。人によって異なるところだが、一般的には、自分の希望する条件でどこは固守すべきなのか、資金計画やライフプランなどはどうするのかだと考える。
それを自分で見た物件の内容と、不動産会社が説明する物件の内容とどれだけ合えば買うとなるのかを決めることであり、お客さん自身で行うことは、買う決断をするために、線引きをすることだと言い換えられる。

この自分でやることが明確になると、必然的に誰に何を任すのかの答えが見つかってくる。私個人は物件のハードソフト面ともに問題があるのかないかを見るのかどうかは、不動産会社や建築士、インスペクターなどの役割だと思っているため、任すべきであると考えている。一番気になる資産性も同様だ。お客さんよりも長い期間物件と市場を見ている不動産会社に一日の長があるからである。担当者によって差が出てしまうが、必ずお客さん自身よりも深い読みが出来るはず。「本当に信頼できるの?」と思う方でも、一度は不動産会社をその視点で活用してみてほしい。

要は、お客さんは買うかどうかその線引きをつくることに集中し、不動産会社やその他専門家は物件やその資産性を把握してお客さんにその判断材料を提供するのがベストではないかと思う。
こう書くと簡単なので「そんなこと分かっていますよ」と言われてしまいそうだが、物件を見だすと意外にも自分の決断に必要な要素が分かっていない方が多いのが実情だ。家を見始める前には意見が合っているように見えたご夫婦も、家を見だすと「互いの希望をよく分かっていなかった」というケースも多くあるのだ。

2014年 10月22日 11時10分