コロナ禍で在宅時間が増えた今だからこそ見直したい、わが家の安全対策
新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの生活スタイルには大きな変化があった。大人は時差通勤や在宅ワーク、子どもは臨時休校や分散登校により、今までよりも家族が揃って自宅で過ごす時間が増えたのではないだろうか。
そんなときだからこそ、知っておいてほしいことがある。それは、家族にとって何より安心できて寛げるはずの家の中には、子どもにとっての危険が多く潜んでいるということだ。
平成30(2018)年厚生労働省の人口動態調査によると、「不慮の事故」による子どもの死因順位は0歳では3位、1~4歳と5~9歳では2位、10~14歳では3位といずれの年代にも上位に入っている。(※1)
不慮の事故とは交通事故や転倒・転落、溺水などを指すが、その中で最も多いのは「交通事故」で0~14歳の不慮の事故の33%を占める。その次に、寝具や食べ物などを喉に詰まらせる「窒息」、河川や風呂場などでの「溺水」と続く。(※2)
交通事故は道路や駐車場で発生することが多いが、窒息や溺水による事故は一体どこで発生しているのだろうか。事故発生場所別に見たデータでは、交通事故以外の不慮の事故は約70%が「家庭」で発生しているのだ。(※3)
自宅で過ごす時間が増えたことで、子どもを見ながら家事や仕事をしているご家庭も多いだろう。親が家事や仕事に熱中してしまい、少し目を離した隙に子どもが浴室に行ってしまったり、寝具で顔を覆っていたりということも十分に考えられる。そのほんの数分、もしかしたらほんの数秒で子どもの事故は発生してしまうのだ。
子どもの事故への注意点や具体的な安全対策はLIFULL HOME'S PRESS記事でご紹介する。何より大切なわが子を守るために、家庭内での危険な場所の把握と安全対策の実施に役立ててほしい。
(※1)平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況
死亡数・死亡率(人口10万対)、性・年齢(5歳階級)・死因順位別 より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h7.pdf
(※2)平成30年(2018)人口動態調査 人口動態統計 確定数 保管統計表(報告書非掲載表) 死因
死亡数、死因(死因簡単分類)・性・年齢(各歳・小学生-中学生再掲)別 より
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411999
(※3)平成30年(2018)人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡
交通事故以外の不慮の事故による発生場所別にみた年齢(特定階級)別死亡数および百分率
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411677
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