晩婚化に伴って長くなる親と子の同居期間

社会人でも親と同居する人は多い社会人でも親と同居する人は多い

未婚率の上昇や、晩婚化に伴って増加している還暦付近の親と社会人の子の同居。親の定年退職などを機に引っ越しや建て替えなどの話が出る時期であるが、どのような間取りを選べば良いか解説する。

現在60歳前後の人達が20代であった1975年の国勢調査の結果によると、生涯未婚率は男性で2.12%、女性で4.32%であった。従って、ほとんどの人は人生で一度は結婚をしていたことになる。ところが、2010年の国勢調査の結果では生涯未婚率は男性で20.14%、女性で10.61%となっている。20代や30代のみの統計ではさらに高い値になる。つまり、親の世代と違って、今の時代では結婚しないことは特に珍しくないといえる。

また、初婚年齢も1975年には男性が27.65 歳、女性が24.48歳であったのが、2010年には男性が31.18歳、女性が29.69歳と晩婚化しているのが明らかである。
結婚をしなくても実家を出てひとり暮らしをする人も多いが、様々な事情で親と同居する生活を選ぶ人も多いだろう。独身の時代が長ければ、それだけ親と同居する期間も長くなる。従って、昔なら結婚するまでの短い期間で済んだ社会人の子と親の同居について、きちんと考えておく必要があるといえる。

プライバシーが保てる大人の間取りがオススメ

食事は椅子に座ってできると後々楽食事は椅子に座ってできると後々楽

子供が社会人ということは、家族全員が大人ということになる。従って、子供のいる家族とは向いている間取りタイプも違う。
子供がいる場合は、最も優先されるのは家族間のコミュニケーションのとりやすさであり、さらに小さい子供がいれば子供に目が届きやすいようなオープンな間取りが求められる。

一方、家族が全員成人である場合にはお互いにある程度のプライバシーを保てることが重要である。
家事を親子で協力して行い、日常的に家族で一緒に過ごす時間を持ちたい場合は玄関やキッチンが1つの一般的な間取りで間に合う。ただし、子供とはいえ社会人の場合は会社の付き合いや残業などで帰宅が遅くなることが多いので、夜間の出入りは気兼ねなくできると良い。また、ひとりで過ごす時間を大切にするために、個室はある程度の広さを確保したい。

家族で過ごすリビングやダイニングもこれからの暮らしに合わせたつくりにしておきたい。今後親の足腰が弱った時に備えて、リビングはソファに座って寛げるようにし、ダイニングの椅子もゆったりとしたものが置けるようにする。子供のいる世帯と違って、インテリアは大人の好みを反映したものにしやすくなるので、これまでよりも落ち着いた雰囲気や和のテイストなどを取り入れてみてはどうだろうか。

一戸建てなら二世帯住宅もオススメ

一戸建てなら二世帯住宅もオススメ

一戸建ての間取りであれば、いわゆる二世帯住宅も可能である。子世帯の間取りは将来結婚しても同居する意思があるかないかで異なる。

子供が結婚した後家を出る予定ならば、その後賃貸物件として貸し出せるような間取りにしておく案もある。例えば、2階を子世帯の住居として単身者向けの1DKや1LDKの間取りにし、1階を親世帯の住居とする。立地の良い場所に建つ場合は検討してみてはどうだろうか。その場合、玄関は別に設け、間取りは完全に分離したものとする。日々の親子間の交流は少なくなるが、何かあればお互い近くにいるという安心感がある。

子供が結婚した後も同居する意思がある場合は、子世帯はそれなりの広さが必要になる。まだ未定の部分が大きいので間取りを決めづらいが、長く一緒に快適に住むためには広さに余裕を持っておきたい。最低でも2LDKから3LDKくらいの間取りが入る広さが必要である。賃貸にするわけではないので、完全に分離した間取りでなくても良い。土地の広さに合わせてお風呂やキッチンは共有にするなど、柔軟に考える。

親が60代だとすると、これから20年から30年ほど親子一緒に暮らすことになる。お互いにとってどんな環境だと暮らしやすいか、良く話し合って考えよう。

2014年 06月10日 09時56分