神奈川県民にとって、神奈川の魅力とは

横浜市のみなとみらい21地区は、レジャースポットでありながら多くの企業が集まるビジネス街でもある横浜市のみなとみらい21地区は、レジャースポットでありながら多くの企業が集まるビジネス街でもある

都道府県をまたいでの引越しの際、気になるのが転居先がどんな場所か?ということだろう。自治体が発表している情報なら自分で調べられるが、実際に住みやすいのか、またどのような生活ができるのかといったことは、住んでいる人に聞いてみないとわからないものだ。
今回は、現在神奈川県に住んでいる人に、神奈川県の魅力について聞いてみた。

東京の南側に隣接する神奈川県は、箱根、鎌倉といった人気の観光地に加え、ビジネス・レジャーいずれも充実した横浜や、臨海部に工場が集まる川崎、再開発が進む武蔵小杉など、多彩な顔を持っている。
2019年6月1日現在、人口は9,199,871人とされ、世帯数は4,155,887世帯、1世帯あたりの人数は平均2.21人。横浜市・川崎市・相模原市の政令指定都市を中心とした都市部は多くの自治体で転入超過となっていて(※)、東京への人口集中が進む中、近隣の神奈川県にも転入してくる人が徐々に増えているといえそうだ。
※神奈川県人口統計調査結果(平成27年国勢調査結果に基づく推計人口)より

最近住み始めた人も「神奈川県が好き」と回答。住めば住むほど味が出る?

まず、神奈川県についてどう思っているかを聞いた結果、「誰がなんと言おうと神奈川県を愛してる」が12.8%、「神奈川県に住んでいることに満足しているし、結構好きだ」が46.6%と、大多数を占めている。「好きでも嫌いでもないけど、どちらかと言うと好きな方だ」33.6%まで含めると、実に93.0%の人が神奈川県に対して好感を持っていることがわかった。(グラフ1参照)

では、居住歴で分けて見てみるとどうだろうか。結果はグラフ2のようになった。
居住歴5年以下の人とそれ以上の人とを比較すると、「神奈川県を愛してる」という回答に大きな差があった。ただ、5年以下でも、「住んでいることに満足しているし、結構好きだ」、「好きでも嫌いでもないけど、どちらかと言うと好きな方だ」がいずれも39.7%と、好意的にとらえている傾向がみられる。
もともと好感度は高いが、長く住むほどさらに良さを感じられ、住み続けたくなる県ということだろうか。最近引越してきたばかりで今はまだ「好きではない」と思っている人も、住んでいるうちに良さが分かってくるかもしれない。

ちなみに、神奈川県を好きな理由を自由回答で聞いてみると、最もよく見られたのは「自然が豊か」という回答で、「海も山も満喫できる」「山あり海あり温泉あり。自然いっぱい」と、海も山も両方楽しめることを挙げる人が多かった。また、「田舎すぎず都会すぎず程よい。都内にもすぐに行けるし、海も山もある理想的な環境」「都会と自然のバランスが取れていて、住心地が良い」など、バランスのとれた環境であることを気に入っている人も多いようだ。他には、都心に近い、観光地がたくさんある、といった理由が多く見られた。

逆に好きではない理由としては、「治安が悪い」「人が多い」という点を挙げた人が多かった。「人が多すぎ、どこ行っても混んでいて落ち着けない」「観光地しか住んだことがないので、人が多く疲れる。買い物や遊ぶには便利」という意見があったように、「観光地がたくさんある」ことの裏返しとして、県外からもたくさんの人が集まる分、中には治安や混雑具合について不満に思う人もいるということだろう。

(上)グラフ1:神奈川県についてどう思っていますか?最も近いものを選んでください。(n=500)(下)グラフ2:神奈川県についてどう思っていますか?居住歴別(n=500)(上)グラフ1:神奈川県についてどう思っていますか?最も近いものを選んでください。(n=500)(下)グラフ2:神奈川県についてどう思っていますか?居住歴別(n=500)

便利な横浜地域、自然豊かな横須賀三浦地域は住人の好感度も高め

神奈川県全体については先述のような結果になったが、自宅最寄り駅の周辺エリアについても同じように聞いてみた。最寄り駅を所在地で6地域に分け、エリアごとにこの結果を集計すると、下のグラフ3のようになった。

※地域の分け方は、神奈川県のHPに従い、横浜地域・川崎地域・横須賀三浦地域・県央地域・湘南地域・県西地域とした。

横浜地域は他に比べて「好き」という回答の割合が多く、逆に少ないのは県央地域だった。
自分の住んでいるエリアが「好き」と答えた人に理由を聞いてみると、横浜地域では青葉台駅と横浜駅周辺に住んでいる人の好感度が特に高く「衣食住すべてに不自由もなく、治安もよく住みやすい」「都会にも近くて、でも落ち着いた雰囲気があっていい」(青葉台)、「安心安全、暮らしやすい」「便利」(横浜)という意見が寄せられた。また、不満を持つ人が多い駅は見られなかった。
鎌倉や横須賀、逗子といった観光地が含まれる横須賀三浦地域では、「住んでいることに満足しているし、結構好きだ」という回答の割合が高かった。理由としては「自然がありのんびりできる」(三崎口)、「緑豊かで落ち着くから」(大船)と、静かで落ち着いた環境を気に入っている人が多いようだ。

県央地域では、橋本駅周辺の人からは「自然が多い。グルメスポットが多い。商業施設が充実。物価が安い。景色がきれい。祭り・イベントが多い」など、暮らしやすいという意見があったが、厚木市の愛甲石田、本厚木駅周辺の人からは、「生活が不便」(愛甲石田)、「都内まで遠いため」「駅前しか楽しめるお店がないうえに、数少ないお店もいつも混んでるから」(本厚木)と、利便性の点で不満が寄せられた。
一方、良いところを聞いてみると、「子育て支援が充実」(愛甲石田)、「子育てしやすい町ナンバー3(※)に選ばれたこと」(本厚木)と、厚木市が子育てに関して力を入れていることが好評価を得ていることがわかった。
厚木市は、保育施設の拡充を進めており、2019年度には保育所待機児童ゼロ達成の見込み。2人目以降の子どもへ紙おむつ等を宅配するサービスがあったり、市内の全小学校に公営の放課後児童クラブが設置されていたりと、充実した支援が評価されているようだ。子育て世帯にとっては、暮らしやすいエリアなのかもしれない。

※編集部注…「日経DUAL 共働き子育てしやすい街ランキング2018」で3位にランクインした

グラフ3:お住まいのエリア(最寄り駅周辺)についてはどう思っていますか?最も近いものを選んでください。(n=500)グラフ3:お住まいのエリア(最寄り駅周辺)についてはどう思っていますか?最も近いものを選んでください。(n=500)

平均通勤・通学時間は47.37分。90分以上かかるという人も

好き・嫌いのポイントとしてエリアを問わず多くの人が挙げたのが、交通利便性についてだ。通勤・通学している人を対象に、通っている先の都県と家から通勤・通学先までの所要時間を聞いてみた結果、下記のようになった。

■通勤・通学先の都県
(通勤・通学していない人を除く。n=383)
第1位 神奈川県内…66.6%
第2位 東京都…22.0%
第3位 千葉県…0.4%
第4位 埼玉県…0.2%
    その他…10.8%

■通勤・通学先までの所要時間
(通勤・通学していない人を除く。n=383)
第1位 60~69分…21.4%
第2位 10~19分…15.7%
第3位 90分以上…13.1%
第4位 30~39分…12.3%
第5位 20~29分…10.4%
第6位 40~49分…9.4%
第7位 50~59分…6.3%
第8位 1~9分…5.2%
第9位 70~79分…5.0%
第10位 80~89分…1.3%

神奈川県内に通う人が多い理由としては、アルバイトやパートの人が含まれていることもあるが、企業に勤める人でも、横浜などにオフィスがあり、他都県まで行かなくてもよいという人が多いことが考えられる。
また通勤・通学の所要時間を平均すると47.37分という結果だったが、1時間以上かけている人が最も多く、90分以上かかるという人も少なくない。通勤・通学に1時間弱かかるのは、神奈川県では普通といえそうだ。

知る人ぞ知るおすすめスポット、思わず「わかる!」と頷いてしまう神奈川あるあるとは?

海芝浦駅に降り立つと、こんな風景が見られる。ホームが海の上にあるようで、不思議な感覚だ海芝浦駅に降り立つと、こんな風景が見られる。ホームが海の上にあるようで、不思議な感覚だ

多くの観光地がある神奈川県だが、地元の人だからこそ知っている穴場スポットを自由回答で教えてもらった。さまざまな答えが寄せられたが、中でも多く集まったのが、自然を楽しめるスポットの情報だった。

意外なスポットは、「古墳が6個もある」という「秋葉山古墳群」(海老名市)。また、「田谷の洞窟(瑜伽洞)」(横浜市)は「横浜のカッパドキアと呼ばれているほど、神秘的なところ」だという。定番のベイエリアではなく、たまにはこうした場所を訪れてみるのもよさそうだ。
また、「座間谷戸山公園」(座間市)や「舞岡公園」(横浜市)にはホタルがいるという情報もあった。いずれも、そこまで行きづらい場所ではない。都会と自然のバランスがよい、という意見が実感できる結果となった。

まさに知る人ぞ知る、という回答だったのが「鶴見線 海芝浦駅」。無人駅かつ工場の敷地内にあるため、一般の人は改札から外に出ることができないが、「駅が海に浮いているようで他では見られない景色。つばさ橋も綺麗に見える」とのこと。晴れた日の日中や、夕暮れ時の景色がおすすめのようだ。


最後に、神奈川の県民性も垣間見える、「神奈川県あるある」をランキング形式で紹介しよう。

■思わず「わかる!」と頷いてしまう神奈川県あるあるランキング トップ5
(自由回答を集計)
第1位 横浜市在住者は、出身地を聞かれると神奈川ではなく「横浜」と答える(45.0%)
第2位 語尾に「~じゃん」と付ける(34.3%)
第3位 横浜市民は横浜市歌が歌える(28.3%)
第4位 町田市は神奈川県だと思っている(26.6%)
第5位 横浜に住んでいると言うと、みなとみらいなど海沿いに住んでいると思われがち(20.9%)

1位は、「横浜市民は神奈川出身ではなく横浜市出身という」。似た意見として「出身地を聞かれたときに神奈川県ではなく、川崎や横浜など市で答える」というものもあった。
2位は、「横浜弁!?〜じゃんと言う」。他にも、「語尾に『だべ』が付く」、「遠いい、多いいなど言葉の最後に『い』がひとつよけいにつく」と、神奈川(横浜?)弁らしきものの情報が寄せられた。
3位は「横浜市民であれば横浜市歌が歌える」。横浜市立の小学校では、校歌とともに市歌が指導されているという。2008年に行われた「横浜開港150周年記念式典市民アンケート」では、「横浜にちなんだ歌で好きな曲」の第4位にランクイン。今でも広く市民に愛されているようだ。
その他にも横浜市に関するものが多く、横浜市以外の人からも「横浜市民あるある」が寄せられたことが印象的だった。「神奈川の中でも横浜は特別」という意見も見られ、県の中心として大きな存在感を発揮しているようだ。


神奈川県、中でも横浜市や川崎市、相模原市の政令指定都市は面積が大きいため、回答いただいた方の人数も多かった。特に交通や環境の面では、同じ市の中でも場所によって大きな違いがありそうで、市単位で調査をすると、また違った結果が出るだろう。
また、エリアを問わず多くの方が、都会と自然、にぎわいと静けさのバランスが取れているため住みやすいと回答していた。東京近郊に通い、近隣でショッピングやレジャーもしたい、自然とのふれあいも楽しみたいという人には、とても魅力的な県といえるだろう。


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【調査実施期間】
2019年7月24日~7月25日
【調査対象者】
現在神奈川県に在住している19歳~65歳までの男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
500サンプル

※データ使用や詳細データのお問合せはhomes-press@LIFULL.comまでご連絡ください。

2019年 09月09日 11時05分