滋賀県には何がある?

日本で一番大きい湖である「琵琶湖」を擁する滋賀県。琵琶湖の面積は約669平方キロメートル、滋賀県の面積は約4000平方キロメートルなので、およそ1/6を占めていることになる。
どうしても琵琶湖の存在感が強い滋賀県であるが、実はそれだけではない。
一人当たりの県民所得額は327万3千円と全国で4位とトップクラス(※内閣府「県民経済計算」平成25年度より)。近江商人を多く輩出した地だけあって古くから今日まで日本経済の貢献に寄与している地である。また、重要文化財・国宝の数も873件と、こちらも全国で4位(※文化庁「国宝・重要文化財」平成28年度より)。経済面でも文化面でも高いスペックを持っている県だ。
しかし県民でさえも「琵琶湖しかない」と答える人が多いという滋賀県。本当はもっと魅力的な特徴が隠れているのではないだろうか。
長く住んでいる人は滋賀県をどう思っているのだろう。滋賀県に5年以上住み続けている人たちに質問をして、スペックだけでは読み取れない滋賀県の魅力を探ることにした。

びわ湖大花火大会びわ湖大花火大会

バランスの良さが満足度につながっている?

グラフ1:滋賀県についてどう思っていますか?(n=412)グラフ1:滋賀県についてどう思っていますか?(n=412)

5年以上住んでいる人が、滋賀県にどの程度好感を持っているかを聞いてみた結果、
「滋賀県を愛している・満足している」が54.4%、「どちらかというと好き」という答えまで含めると86.2%と、前回の埼玉県居住者のアンケート結果(81.0%)よりも高い結果が出た。
特に30年以上住んでいる人の17.6%が「滋賀県を愛している」と強い滋賀県愛を表明している。(グラフ1参照)

次に滋賀県のどこを気に入っているのか聞いてみた。
「のんびりしている」という回答が1位で38.8%の人が答えており、次いで僅かな差で36.7%が「交通の便が良く、関西、東海地方に出やすい」と答えている。のんびりしているが、主要都市に出やすいバランスの良さが評価に繋がっているようだ。
3位には、切っても切れない滋賀県の顔である「琵琶湖がある」がランクインしており、見逃せないのが6位の「水に困らない」だ。他県ではなかなか見られない水資源に対する圧倒的な自信をのぞかせている。
特に性年代別で見ると「琵琶湖がある」を40代・50代女性が1位にするなど、強く支持している。ちなみに10位の「びわ湖花火大会」は、20代男性では19.0%と、他の性年代に比べ突出しており、若者の男性に人気のイベントだということがうかがえる。滋賀県の若者たちは「びわ湖花火大会」に並々ならぬ気合を持って臨んでいるのかもしれない。
また、居住年数別でみると、「琵琶湖がある」への支持率は居住年数が長くなるにつれ上昇し、10年未満では18.2%に対して、10年以上では30~40%となっており、住み続けることで琵琶湖への愛着が湧いてくる様子がうかがえる。

■滋賀県の気に入っているところランキング ベスト10(複数回答可最大3つまで n=412)

第1位  のんびりしている 38.8%(160票)
第2位  交通の便が良く、関西、東海地方に出やすい 36.7%(151票)
第3位  琵琶湖がある 32.3%(133票)
第4位  景色がきれい 26.7%(110票)
第5位  気候が良い 22.1%(91票)
第6位  水に困らない 18.7%(77票)
第7位  物価が安い 8.7%(36票)
第8位  日本三大和牛の一つである近江牛がある 8.7%(36票)
第9位  家賃が安い 6.3%(26票)
第10位  びわ湖花火大会がある 6.3%(26票)



一方、残念なところランキングでは44.2%の方が「車がないと不便」と回答しており、次いで30.8%の人が「遊びに行く場所が少ない」と答えている。
京都や大阪には電車で行きやすいが県内となると車で移動せざるを得ないところに不便さを感じる、という生活スタイルがうかがえる。
そして、5位には「琵琶湖しかない」が入っている。気に入っているところランキング3位の「琵琶湖がある」だが、ここでは「しかない」とばっさりと斬られる結果となってしまった。大きすぎる特徴が裏目に出てしまったのだろうか。
かわいいところでは9位に「滋賀県ナンバーがゲジゲジプレートと呼ばれる」が入っており、滋賀県民の意外なコンプレックスを垣間見ることができた。

■滋賀県の残念なところランキングベスト10(複数回答可最大3つまで n=412)

第1位  車がないと不便 44.2%(182票)
第2位  遊びに行く場所が少ない 30.8% (127票)
第3位  存在感が薄い 23.5%(97票)
第4位  湖西線が風でよく止まる 19.2%(79票)
第5位  琵琶湖しかない 18.9%(78票)
第6位  そこまで物価は安くない 15.5%(64票)
第7位  特徴がない 15.3%(63票)
第8位  おしゃれなお店が京都まで行かないとない 14.1%(58票)
第9位  滋賀県ナンバーがゲジゲジプレートと呼ばれる 13.6%(56票)
第10位  グルメ・名産品が少ない 13.3%(55票)

滋賀県を代表する有名人やオススメスポットは?

滋賀県を代表する有名人第1位は「西川貴教(T.M.Revolution)」さん、次いで「ひこにゃん」が第2位となった。この2人は第3位の「GACKT」さん含め他者を大きく引き離している。2008年から「滋賀県ふるさと観光大使」を務め、イナズマロックフェスなど全国的に注目される音楽フェスを毎年開始して地域振興に一役買っている「西川貴教」さん、ゆるキャラブームの火付け役とも言われ「第1回ゆるきゃらグランプリ」記名投票部門でグランプリをとった「ひこにゃん」だけに、性別年代問わず圧倒的な結果だ。
県をあげて推している「石田三成」さんは残念ながら4位に甘んじた。さらなるプロモーションが必要かもしれない。

■滋賀県の有名人といえば?ランキングベスト10(複数回答可最大3つまで n=412)

第1位  西川貴教(T.M.Revolution) 69.7%(287票)
第2位  ひこにゃん 50.2%(207票)
第3位  GACKT 18.2%(75票)
第4位  石田三成 16.7%(69票)
第5位  武豊 16.0%(66票)
第6位  尾木直樹(尾木ママ) 11.2%(46票)
第7位  田原総一朗 9.0%(37票)
第8位  SHIHO 7.3%(30票)
第9位  山崎まさよし 7.0%(29票)
第10位  宮川大輔 6.3%(26票)



次に滋賀県内で遊びに行く時のオスススメスポットを聞いてみた。
ベスト5は、「彦根城」「三井アウトレットパーク滋賀竜王」「琵琶湖博物館」「比叡山延暦寺」「黒壁スクエア」の順となった。特に「彦根城」はどの性年代別でも3割以上の支持があり、堂々の1位を獲得している。
2位の「三井アウトレットパーク滋賀竜王」は男女別で見ると、女性は34.4%がオススメスポットとして挙げて1位となっている。
男女間での差が大きいものとして、「三井アウトレットパーク滋賀竜王」をあげた女性が男性に対しプラス13.4ポイント、「黒壁スクエア」がプラス7.8ポイントと続く。一方、男性が女性を大きく上回っているのは、「オススメのスポットはない」でプラス7.2ポイントという結果になった。

■遊びに行く時のオススメスポットランキングベスト10(複数回答可最大3つまで n=412)

第1位  彦根城 31.1%(128票)
第2位  三井アウトレットパーク滋賀竜王 27.9%(115票)
第3位  琵琶湖博物館 19.7%(81票)
第4位  比叡山延暦寺 17.0%(70票)
第5位  黒壁スクエア 16.5%(68票)
第6位  オススメのスポットはない 15.3%(63票)
第7位  イオンモール草津 3.8%(57票)
第8位  びわ湖バレイ 9.7%(40票)
第9位  矢橋帰帆島公園 7.8%(32票)
第10位  滋賀県希望が丘文化公園 7.5%(31票)

彦根城 天守閣彦根城 天守閣

滋賀県内のおしゃれスポットにグルメ!京都・大阪にない魅力も!

滋賀県内で最も「おしゃれなエリア」だと思う駅名を聞いてみた。
結果は「特になし」が多く残念な結果となったが、それを抜かすと草津と南草津で滋賀県内の乗降客1位・2位を争っているこの2駅が2トップとなった。草津駅は、草津市の中心地として、駅前には大型ショッピングセンターの"エイスクエア、アル・プラザ"がある。また南草津駅は立命館大学のびわこ・くさつキャンパスの最寄駅であり、若い人たちがよく利用する駅になっている。新快速の停車駅でもあり、大阪や京都への利便性が良く、住むのにも人気のエリアのようだ。

■滋賀県内の中で最も「おしゃれなエリア」だと思う駅名ランキングベスト5(自由記入 複数回答可最大3つまで n=412)

第1位 特になし 668票
第2位 草津 178票
第3位 南草津 116票
第4位 長浜 41票
第5位 大津 36票



さらに、滋賀県が誇るグルメやオススメのご飯屋さんについても聞いてみた。
グルメでは「近江牛」のキーワードが最頻出。「松喜屋(大津市)」や「千成(彦根市)」といった、近江牛の小売・飲食店も上位に入っている。次によく出てきたキーワードとしては首都圏や関西のデパートにも進出している「クラブハリエ(近江八幡市)」のバームクーヘン。同グループの「和菓子舗たねや」。ほかにも、全国227店舗のチェーン展開をしている「来来亭(野洲市)」のラーメン。滋賀県発で他の都道府県にも展開している飲食店が、滋賀県の自慢のようだ。地元グルメとしては、伝統のふなずし、B級グルメのサラダパンの回答が見られた。


ここで少しいじわるな質問かもしれないが、「京都・大阪に勝てる!と思う点」も聞いてみた。
回答としては、「自然が多い、自然が豊か」「のんびりしている」「住みやすい」といった意見が見られたたが、やはり圧倒的に多かったのは「琵琶湖」であった。
またここでも「水がおいしい」「水が豊富」「水に困らない」「水がきれい」といった水資源への自信が多く見られた。(図2参照)

■「京都・大阪に勝てる!」と思う点を教えてください(自由記入 n=412)

図2:「京都・大阪に勝てる!」と思う点を教えてください(自由記入 n=412)<br>(株式会社ユーザーローカル社「テキストマイニングツール」利用)図2:「京都・大阪に勝てる!」と思う点を教えてください(自由記入 n=412)
(株式会社ユーザーローカル社「テキストマイニングツール」利用)

そして滋賀県のイメージと言えば?

図3:滋賀県といえば「○○!」。思いつく○○を教えてください(自由記入 n=412)<br>(株式会社ユーザーローカル社「テキストマイニングツール」利用)図3:滋賀県といえば「○○!」。思いつく○○を教えてください(自由記入 n=412)
(株式会社ユーザーローカル社「テキストマイニングツール」利用)

最後に前回の「埼玉ランキング」同様に【滋賀県といえば?】という抽象的な質問を聞いてみた。

圧倒的に「琵琶湖」だった。
「琵琶湖しかない」といった回答もいくつも見られた。質問自体が愚問だったようだ。
琵琶湖が圧倒的すぎて、他のキーワードに目がいきにくいが、「ひこにゃん」もなかなか健闘している。「近江牛」「ふなずし」「バームクーヘン」あたりのグルメ系をあげている人もいた。(図3参照)


琵琶湖に始まり、琵琶湖に終わる。
気に入っているところも、残念なところも琵琶湖。長所の裏返しが短所にもなる。
それが滋賀県。
ここまで県民が共通の見解を持つことができる土地も珍しいだろう。何を置いても県民が声を揃えて「琵琶湖」と言う。
豊かな自然と水源、若者が集まる花火大会というビッグイベントも開催される場所。「琵琶湖しかない」ではなく、「琵琶湖があれば十分」なのではないだろうか。しかも関西、東海地方双方に出やすく交通の利便性が高いから、住みやすい。
自虐は良いが、人から言われると腹が立つということがあるように、実は滋賀県民は「琵琶湖しかない」と謙遜していながらも、「琵琶湖がある滋賀県」に強い誇りを持って生活しているのかもしれない。


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調査概要
【調査実施期間】
2016年7月15日~7月20日
【調査対象者】
滋賀県に5年以上在住している20歳~59歳までの男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】
412サンプル
※データ使用や詳細データのお問い合わせはhomes-press@next-group.jpまでご連絡ください。

2016年 07月30日 11時00分