LIFULL HOME'S PRICE INDEX 4月 月次レポート

株式会社LIFULLは2017年5月27日、「LIFULL HOME'S PRICE INDEX4月 月次レポート」を公開した。
「LIFULL HOME'S PRICE INDEX」は、都市の住宅市場の動向を世界規模で透明化するため、既存住宅の市場価格の推移を世界同一基準で指数化したものだ。
これまで各国で作成している住宅価格指数の多くは、データの性質や算出方式がそれぞれ異なり、国際的な比較ができないことが課題だった。「LIFULL HOME’S PRICE INDEX」では、マサチューセッツ工科大学不動産研究センターの清水千弘教授の監修のもと、国内については「LIFULL HOME’S」、海外については世界57カ国にサービス展開(2017年6月現在)をしているTrovitの物件データを、国際指針に則って独自に開発した指数算出システムを用い、データの性質や算出方式を揃えることで、国際的な比較を可能にした。

公開されるのは「中古マンション」と「中古戸建て」で、2017年6月時点での対象地域は、日本の11エリア(東京23区、東京都下、横浜市、さいたま市、千葉市、大阪市、京都市、神戸市、名古屋市、札幌市、福岡市)とアメリカ主要25エリアとなっている。なお、日本の指数については、2010年における東京23区の中古マンション価格の平均を100とし、アメリカの指数については、2016年4月~2017年3月におけるニューヨークの中古Condominium(マンション)価格の平均を100としている。

国内主要11エリアのうち、中古マンションが5エリア、中古戸建ては7エリアが上昇

まずは4月分の国内主要エリアの中古マンションの住宅指数を見てみよう。
国内主要11エリアのうち、対前月比で上昇したのは、横浜市94.9(+1.2%)、さいたま市79.3(+2.2%)、千葉市74.9(+1.6%)、名古屋市68.8(+1.3%)、京都市71.4(+1.3%)の5エリアで、東京23区131.3は変化がない結果となった。
4月値で+2.2%と最も高い上昇率だったさいたま市は、対前年同月比でも8.9%の上昇と、こちらも国内主要エリアのうちで最も高い上昇率となった。なお、対前月比で変化がなかった東京23区を加えた、横浜市、さいたま市、千葉市、神戸市の5エリアは、調査開始以降で最も高い住宅指数となっている。

中古戸建ての住宅指数については、国内主要11エリアのうち、東京23区187.8(+2.4%)、横浜市110.6(+4.4%)、さいたま市75.6(+1.2%)、千葉市68.3(+4.6%)、京都市74.6(+3.2%)、神戸市72.1(+4.6%)、札幌市68.4(+13.1%)の7エリアが上昇した。このうち、東京23区、横浜市、さいたま市の3エリアが調査開始以降で最も高い住宅指数となっている。

なお、東京23区の住宅指数については、中古マンションの対前年同月比が+4.0%で、2013年3月分より50ケ月連続での上昇となっている。また、中古戸建てについても対前年同月比で+7.6%と、2014年10月分より31ケ月連続の上昇である。

グラフ上:2017年4月の国内主要エリア別の中古マンション、中古戸建ての住宅指数<BR />
グラフ左下:国内主要エリア別の中古マンションの対前月比と対同年前月比<BR />
グラフ右下:国内主要エリア別の中古戸建ての対前月比と対同年前月比<BR />
いずれも、『LIFULL HOME'S PRICE INDEX4月 月次レポート』より作成グラフ上:2017年4月の国内主要エリア別の中古マンション、中古戸建ての住宅指数
グラフ左下:国内主要エリア別の中古マンションの対前月比と対同年前月比
グラフ右下:国内主要エリア別の中古戸建ての対前月比と対同年前月比
いずれも、『LIFULL HOME'S PRICE INDEX4月 月次レポート』より作成

アメリカ主要6エリアのうち、中古Condominium、中古Single Family Home共に5エリアが上昇

続けて、アメリカの主要6エリアの中古Condominium(マンション)と中古Single Family Home(戸建て)の住宅指数を見ていく。
Condminiumの対前月比は、ニューヨーク103.7(+1.1%)、ボストン119.6(+0.3%)、サンフランシスコ176.7(+1.1%)、ロサンゼルス155.0(+0.8%)、シアトル108.5(+0.6%)、シカゴ69.2(+3.0%)と、主要6エリアの全てが対前月比で上昇しており、対前年同月比については、サンフランシスコを除く5エリアで上昇している。※サンフランシスコの2016年4月についてはデータなし
Single Family Homeの対前月比は、ニューヨーク120.9(+0.5%)、ボストン144.2(1.7%)、ロサンゼルス157.4(0.8%)、シアトル141.2(1.1%)、シカゴ87.0(+1.5%)の5エリアが上昇している。

なお、2017年4月分のニューヨークの住宅価格指数に着目すると、Condominiumが103.7で、対前月比で1.1%の上昇、対前年同月比で10.4%と大きく上昇している。
その一方で、Single Family Homeは、2016年6月の128.8をピークに下降し始め、2016年12月には120.9となった。その後は横ばいの状況が続いており、2016年4月には33だったCondominiumとSingle Family Homeとの差は、2017年4月には17.2にまで縮まっている。
ニューヨークの戸建住宅の価格は高止まりしており、ニューヨークの人口増加の影響が、Single Family Homeと比べて価格の安いCondominiumの価格上昇に反映されていることが考えられる。

LIFULL HOME'S PRICE INDEX 4月 月次レポートの詳細は、「配信元ページを見る」より参照してほしい。

グラフ上:2017年4月のアメリカ主要都市別の中古Condominium、中古Single Family Homeの住宅指数<BR />
グラフ左下:アメリカ主要エリア別の中古Condominiumの対前月比と対同年前月比<BR />
グラフ右下:アメリカ主要エリア別のSingle Family Homeの対前月比と対同年前月比<BR />
いずれも、『LIFULL HOME'S PRICE INDEX4月 月次レポート』より作成グラフ上:2017年4月のアメリカ主要都市別の中古Condominium、中古Single Family Homeの住宅指数
グラフ左下:アメリカ主要エリア別の中古Condominiumの対前月比と対同年前月比
グラフ右下:アメリカ主要エリア別のSingle Family Homeの対前月比と対同年前月比
いずれも、『LIFULL HOME'S PRICE INDEX4月 月次レポート』より作成

LIFULL HOME'S PRICE INDEXは住宅価格の"天気図"

「LIFULL HOME'S PRICE INDEX」の2017年6月時点の対象エリアは日本とアメリカのみであるが、世界57カ国でサービス展開するTrovitの物件データを元に、今後は対象エリアの拡大も検討されている。
国内の不動産取引情報が透明化され、世界中の中古住宅の同一基準と不動産価格の変動が把握できるようになれば、将来的に海外からの不動産投資が促進される可能性もあるだろう。どこの国の不動産価格がどのような動きを見せているのかを知ることができる、これはいわば、住宅価格の「世界の天気図」のような位置付けとも言える。

将来、国内の不動産取引の透明化が進むことで、不動産が金融商品として一般的な存在になる日も近いのかもしれない。

調査概要

<目的>
1.日米の住宅価格を比較できる指標を提供し、経済価値の共有化を目指す
2.将来は多国間の住宅価格を指数化し、経済指標、景気変動指標としての機能を果たす
3.住宅価格を指数化して比較することにより、経済的価値の変動実態を明らかにする

<対象用途>
中古マンション(区分所有建物)、中古戸建て

<利用する情報>
日本:LIFULL HOME'S 不動産アーカイブ
米国:Trovit掲載情報

配信元ページを見る

2017年 06月25日 11時05分