新大久保駅から徒歩約6分、新築の大規模賃貸住宅が竣工

上/遊歩道側から見たびゅうリエットグラン新宿戸山外観。<br>下/道路側エントランス上/遊歩道側から見たびゅうリエットグラン新宿戸山外観。
下/道路側エントランス

JR新大久保駅から徒歩約6分。JR東日本グループの株式会社ジェイアール東日本都市開発が事業主である「びゅうリエットグラン新宿戸山」が2020年5月下旬に完成した。駅から近い場所にありながらも、12階建て総戸数219戸という大規模な新築賃貸住宅は、JR東日本所有の旧社宅を解体、その跡地に建て替えられたものだという。

JR東日本グループ初となる「山手線沿線大規模賃貸住宅」であり、JR東日本グループならではの設備もあるという。株式会社ジェイアール東日本都市開発 オフィス・住宅事業本部 開発管理部の宮城 勝二さんにお話を伺った。

Suicaほか交通系 ICカードでオートロックが解錠可能

「今回JR東日本グループの賃貸住宅として初めての導入となったのが、Suicaほか交通系ICカードでマンションのオートロックを解錠できるICカード入退室管理システム(セントリックス)です。東日本旅客鉄道株式会社とグループ会社であるJR東日本メカトロニクス、業務提携をしているセントラル警備保障株式会社との共同開発によるものです」(宮城さん)

SuicaやPASMOなどに定期券機能を付与している人は多くいると思うが、駅から帰宅し定期券だけで共用ドアのオートロックが解錠できるのはスムーズ。荷物が多いときなどは助かりそうだ。昨今、JR東日本ではグループの共通ポイント「JRE POINT」の利用を推し進めているが、ポイントを貯めている人にとって嬉しいのが家賃クレジット決済サービスだ。

「株式会社ビューカードとの連携により、ビューカードでの家賃支払いが可能です。ビューカードをお持ちの方が対象となりますが、通常であれば月々支払うだけの家賃からポイントが還元されますのでお得だと思います」

1階共用部にはワークラウンジがあり、入居者はこのスペースも利用できるようになっているのだが、設置されている複合機はSuicaほか交通系ICカードで決済が可能。1階に設置されている自動販売機でも利用でき、ちょっとしたところにJR東日本グループならではのサービスが見られるのだ。

エントランスエントランス

各階の倉庫には防災備品をストック

「近年、首都圏でも台風や大雨が発生していますが、もしもの時の備えとして、ご飯やパン・保存水などの非常食やスマートフォンの充電もできる非常用空気発電池、ガスパワー発電機なども各階の倉庫に設置しています。非常時トイレ用マンホールも屋外に設置していますが、大規模災害の場合、万が一下水道が正常に利用できない場合はマンホールトイレだけでは不十分であることから、トイレセットも用意しました」

倉庫を見学させてもらったが、ヘルメットや救急セット、革手袋、蓄電ラジオ、懐中電灯、ブルーシートやロープなどひと通りの防災備品が置かれていた。保存水は避難所が設置される目安の3日間分を備蓄しているそうだ。今後、入居者を対象にした防災訓練の開催も予定しているという。1階エレベーター前にはAEDも設置されている。

エントランスホールそばのラウンジはソファ、テーブルがあり、来客への対応に利用したり寛いだりすることもできる。また、1階にはトランクルームが10室用意されており、希望者は月額5,000円で利用可能。アウトドア用品やシーズンオフの衣類など、わざわざトランクルームに預けに行かなくとも1階に置ければ出し入れが楽そうだ。クリーニングの引き取り・保管サービスも利用可能とのこと。(別途料金)

イタリアから取り寄せた家具が並ぶラウンジ。内壁の色に合わせてカラーコーディネートされているイタリアから取り寄せた家具が並ぶラウンジ。内壁の色に合わせてカラーコーディネートされている

1K~1LDKの間取り、西側には二重サッシ

「線路のそばということもあり、音を気にされる方もいると思いますが、西側住戸は二重サッシになっていまして、両方閉めるとほとんど音は気にならないと思います。浴室乾燥機が利用可能で、天井吊りで物干し竿が掛けられるようにもなっています」
ちょうど見学したモデルルームは窓から線路が見られる位置にあった。電車好きな人は1日ここで過ごしても楽しいかもしれない。

広さは1Kの専有面積26.40m2から、1LDKの55.41m2まで。主に単身やDINKSを対象とした17タイプの間取りが用意されている。内装は白を基調にしたもの、茶色のナチュラル系、白と黒を基調にしたモダン系がある。居室には追い焚き機能付きオートバス、TVモニター付きインターホンなど、1階には宅配ボックス、敷地内ゴミ置き場、駐輪場(208台)とバイク置き場(11台)もあり、入居者から要望の多そうな設備が揃っている印象だ。(駐輪場、バイク置き場の利用は別途費用が発生)賃料は10万4,000円からとのこと。

11階、1LDK、46m2、家賃18万6,000円のモデルルーム。左/開放感のある角部屋。夜景も楽しめそうだ<br>右上/床やドアなど白を基調にしたモデルルーム<br>右下/寝室11階、1LDK、46m2、家賃18万6,000円のモデルルーム。左/開放感のある角部屋。夜景も楽しめそうだ
右上/床やドアなど白を基調にしたモデルルーム
右下/寝室

ワークラウンジの活用で在宅勤務を快適に

防災備品やラウンジ、トランクルームなど、賃貸住宅で設置している例はあまり多くない共用設備が充実しているのが特徴といえそうだが、特にワークラウンジはこれからの居住ニーズに応えられるのではないかと宮城さんは話す。

「新型コロナウイルス感染予防のため、在宅勤務の機会が増えた方が多くいると思います。夫婦共働きで2人で同じ居室内で仕事をする場合は双方の音が気になる場合もあると思いますし、急に快適な仕事環境を整えるのは難しいと思います。この物件でしたら、1階にワークラウンジがありますので、ちょっとした気分転換にここで仕事をしてもいいですね。自室にプリンターがない方も資料を印刷したいときはマンション内のWi‐Fiでワークラウンジの複合機にデータを転送すればわざわざコンビニまで行かなくとも印刷することができます」

ワークラウンジは株式会社KOKUYOによる空間コーディネートがされており、設置された一部のテーブルは天板部分に傾斜がついていてパソコンでの作業がしやすくなっていたりと、仕事を快適にするちょっとした工夫がされていた。ワークラウンジは入居者からも好評だそうだ。

急激に広まった在宅勤務は、これからの住まい選びに変化を与えるのだろうか。コロナ渦において今の住まいでの在宅勤務に不満を感じている人は、次の住まいの選択肢はちょっと変わってくるのかもしれない。

上/1階ワークラウンジ。最大19席設置可能だが、新型コロナウイルス感染予防の観点から設置する席数を減らしている。窓がないものの、植物があり明るい印象。アルコール消毒液もテーブルに置かれていた<br>下左/交通系ICカードで利用可能な複合機<br>下右/傾斜のついたPCデスク上/1階ワークラウンジ。最大19席設置可能だが、新型コロナウイルス感染予防の観点から設置する席数を減らしている。窓がないものの、植物があり明るい印象。アルコール消毒液もテーブルに置かれていた
下左/交通系ICカードで利用可能な複合機
下右/傾斜のついたPCデスク

2020年 07月31日 11時05分