「住まい方」と切り離せない「暮らし方」

“百人百様の暮らし方”についてiemo編集部に聞いてみた“百人百様の暮らし方”についてiemo編集部に聞いてみた

HOME'S PRESSは立ち上げから約1年10カ月。住宅や街などの「住まい方」について日々お伝えしてきたが、今回紹介したいのがHOME'S PRESSとほぼ同期のユーザー参加型情報サイト「iemo(イエモ)」。立ち上げから1年半、インテリアや家具、家づくりや暮らしなどに興味の高い読者が記事を投稿するタイプのサイトだ。

iemoの読者は95%が女性で、小さなお子さんがいる既婚の方が多いという。主にファミリー世帯の女性が考える豊かな“暮らし方”はどういったものなのだろうか。「住まい方」と切っても切り離せない「暮らし方」について、今回iemoの編集長であるiemo株式会社 コンテンツパブリッシング部 事業部長 大井あゆみ氏に取材し、読者の動向や意向などから、iemoが提唱する“百人百様の暮らし方”について色々とうかがってみた。

“ちょっとやったらできそうなDIY”

iemoのSP版の記事iemoのSP版の記事

iemoの記事は基本的に一般の人が書いており、一般の人の傾向や影響度合いが分かるとのこと。その中で最近は“ちょっとしたリメイクの記事”が人気傾向にあるようだ。

「大掛かりなDIYの記事ではなく、100円ショップのアイテムをリメイクする記事が人気です。最近だとTシャツをリメイクして、Tシャツバッグにする記事が面白いと思いました。どの家庭でもこの時期衣替えをすることで、最近着ていないTシャツが出てくると思うんです。そうしたTシャツを使って、ただ切って結び10分でできる。日常の中で使い勝手もよく可愛い。ちょっと頑張るだけでステキなことができる、読者の手が届くようなDIYだと思います」

季節ごとのオススメの模様替えのしかた

iemo株式会社 コンテンツパブリッシング部 事業部長 大井あゆみ氏iemo株式会社 コンテンツパブリッシング部 事業部長 大井あゆみ氏

iemoでは「春の模様替え」について2015年4月にアンケート調査をおこなった。調査から模様替えをしたいというユーザーの動機は、主に季節が変わったら気分を変えたいという思いからなのが分かった。他にも、模様替えしたい場所や使用するアイテムなどを調査。編集部が予想していた順当な結果になったものの、ひとつ良い意味で予想を裏切ったアンケートの設問があった。それは“模様替えでとりかかりたい部分”についての設問だ。結果は1位がシェルフ・棚、2位が絨毯・マット、3位がカーテンという結果になった。

「編集部的に1位のシェルフ・棚は意外でした。多分、目につきやすい部分だからだと思います。シェルフ・棚は季節感のある物が置きやすい場所だと思います。冬だったら、スノードームや雪だるまのオブジェなど。こうしたものを取り換えることで、簡単に季節感を入れ替えることができます」

ここで簡単にアンケートの結果についてお伝えしたい。

模様替えしたい家の場所は?という質問では、1位はリビング、2位はキッチン、3位は子ども部屋だった。場所に関しては家族が集まる場所や子どもの部屋といった、お母さんが家族の為におこないたいスペースに票が集まった。そうした部分を演出することで家族の会話が増えたり、気持ちのいい住まい環境が期待できるといえる。

では、冬から春にかけてのおさらいも含めて今年の模様替えのオススメについて聞いてみた。

「冬から春にかけて気を付けたいのが素材選び。冬はゴアや毛糸素材のモコモコしたものを使いがちですが、春になったら色も明るく華やかで綿とか生成のものを使いたいものです。これから夏にかけては、記事の傾向を見ているとモロッカンアイテムに注目が集まっていますね。色やデザインがパキパキしている異国情緒あふれる感じです。また、西海岸スタイルやマリンスタイルなども人気がありますね」

ただし、こうした模様替えは、住まい全体を一気に行わないほうがいいようだ。初心者はまずは棚だけなど、一部分から徐々にやり始めたほうがいい。雑誌やWEBページで出ているコーディネートをステキだなと思い、いざ模様替えにチャレンジしても挫折してしまうケースが多いという。また慣れていない人は柄と柄の組み合わせはしないほうが無難だ。

“ちょっとした工夫”と“自分でつくってみること”で暮らし方は豊かになる

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現在、大井氏が注目しているものを聞いたところ「らくやきマーカー」という回答をもらった。ご存じだろうか?
最近、編集部が注目しているものだというが、これは100円ショップで購入した無地の白いお皿にペンで、自分で絵柄を描くことができるものらしい。ユーザーが作った記事を見せてもらったが、複雑な幾何学模様など、世界で一つだけの食器ができる。陶芸などの色つきと異なり少々味には欠けるかもしれないが、細かな模様まで手軽に描けるのが嬉しい。

先にあげたTシャツバッグとならんだDIYの進歩型というべきか。100円ショップグッズである、すのこやマスキングテープは様々なところで住まいの工夫ができるので、流行り廃りなく一定の人気だという。幅広のマスキングテープを買えば、例えば壁につけるだけでウォールペーパーのような味わいを出すことができる。壁紙の張り替えができない賃貸物件などで、ちょっと趣向を変えたい場合、こうした工夫は役に立つ。

様々な暮らし方が読者から提案される中、編集部自体は今後についてどういう思いがあるのだろうか。

「家は『こういうものだ』という既成概念があると思うんです。しかし、その既成概念で作られた家の環境が必ずしも自分によって居心地がいいとは限らない。自分に適していない空間で長時間過ごして、我慢するのは窮屈ですよね。一回そうした思いを捨てて、妄想でもいいので自分の理想の住まいを思い描いてください。うちでは出来ない!と思わずに、その中で取り入れられる部分は取り入れるといいと思います。例えば、ステキなインテリアを見て、全体は無理だけどクッションカバーだけ同じものにしてみる、とか。男性は、インテリアに興味がある人とない人にきっぱり分かれていると思います。『うちの旦那がインテリアや家づくりに全く興味が無い』という奥さんたちの声もよく聞きますが、旦那さんが使う家具や雑貨などを見に行くなどして家づくりを『自分事化』させて、一緒に楽しんでみてはどうでしょうか」

インターネットが普及する前は、多種多様な暮らし方を知る機会は少なかった。しかし、現在様々な情報がある中、ちょっとした工夫で暮らしがよくなる方法も簡単に調べることができる。家の中から季節感を感じたい、もう少し豊かな暮らしをしたい!という人は、検索をして、自分ができる範囲でできることをやってみることで何かが変わるかもしれないと感じた。

■取材協力
iemo:http://iemo.jp/

2015年 06月23日 11時07分