URの子育て支援、入居者に実態を聞く

「光が丘パークタウン 大通り南」築30年になるがもちろん随時リフォームが行われ清潔な空間だ。1区画のスペースも広くゆとりの部屋が魅力「光が丘パークタウン 大通り南」築30年になるがもちろん随時リフォームが行われ清潔な空間だ。1区画のスペースも広くゆとりの部屋が魅力

子育て世代やその予備軍の若い世帯に対して、このところ多くの支援制度を打ち出しているUR(独立行政法人都市再生機構)。家賃の上限20%を減額する「子育て割」や同じ子育て世代に向けた制度でも資格条件の枠を広げた「そのママ割。」、さらに29歳以下を対象に定期借家契約でお得な家賃を実現する「U29割」など見逃せない制度が多い。

そのほか、敷地が広くエリア内に子どもが遊びやすい広場があったり、子育て関連施設の誘致も積極的に行うなど子育て環境が揃うUR物件。実際に暮らしてみるとどのようなメリットがあるのだろうか?

今回は、この9月に「子育て割」を利用してUR物件に入居したKさんにお話しを伺ってきた。

「“子育て割”があったから、入居できました」

今回お話を伺ったKさんと息子さん。これまで光が丘パークタウンより少し離れた場所に暮らしていたが、今回の引越しで、通勤も買い物も断然楽になったそう今回お話を伺ったKさんと息子さん。これまで光が丘パークタウンより少し離れた場所に暮らしていたが、今回の引越しで、通勤も買い物も断然楽になったそう

Kさん一家が入居したのは、東京・練馬区光が丘にある集合住宅街「光が丘パークタウン」の一角にあるUR物件だ。もともと実家の近くということで、光が丘パークタウン近隣の賃貸マンションに暮らしていたが、来春にお子さんの小学校入学を控え1年前より光が丘パークタウンへの入居希望をUR側に出していたという。

「希望予算と間取りを出していましたが、なかなか条件に合う物件に空がでない状況でした。それが新しく始まった“子育て割”が利用できることになり、今回入居することができました。家賃が月々2万5000円ほど安くなるというのは本当に魅力でした。正直、この制度の適用がなければ入居は難しかったと思います」

ここで、子育て割の制度をもう一度ご紹介しておこう。これは、次の条件をクリアする子育て世帯に対し、最長6年間、家賃を最大20%(減額上限2万5000円)減額するというものだ。

≪子育て割の減額要件≫
1. 同居者に小学校修了前の子供がいる、もしくは18歳未満の子供が3人いること
2. 世帯所得合計が月21万4000円以下(4人家族で年収約530万円以下)

全国192団地(2014年9月1日現在)が対象となり、2014年7月から募集を開始し徐々にこの制度を利用した入居者が増えている。

「トータルコスト」も魅力のUR物件

「光が丘パークタウン」内や近隣には緑豊かな公園が多い。川が流れ鳥や虫の声も常に聞こえる。子どもの遊び場としては最適だ「光が丘パークタウン」内や近隣には緑豊かな公園が多い。川が流れ鳥や虫の声も常に聞こえる。子どもの遊び場としては最適だ

Kさんが入居した「光が丘パークタウン 大通り南」1LDKの物件は、1LDKといえども50m2越えの広さで、家賃も11万円台。広さを考えずに1LDKという間取りだけで考えてしまえば、正直いえば民間の近隣物件と比べて安いとは言えない。しかし、「子育て割」が適用されると話は違ってくる。上限額2万5000円が割り引かれれば家賃は8万円台まで下がってくる。

確かにもっと安い物件を探すことは可能だが、Kさんは「トータルで考えれば安いのではないか」という。URの場合は、礼金や仲介料がなく初期費用が安くすむほか更新料もかからない。保証人が必要でなかったり火災保険などが任意であったりと自由度も高い。

それに、URの敷金の返還率が高いことでも有名だ。URでは敷金が2カ月分必要になるが、退去時に差し引かれる金額は平均でわずか2万1000円。敷金のほとんどが戻ってくるのだ。これに対してもKさんは「特に子どもを育てている時期にはありがたく、本当に安心できる」という。

「こちらに引っ越してくるのにそれまで住んでいた民間の賃貸物件を解約しましたが、敷金はまったく返還されませんでした。確かにフローリングや壁に小さなキズを作ってしまいましたが、こちらが思っていた以上の金額が敷金から差し引かれたりして、結局敷金は戻らず、前家賃からも修繕費を引かれる形になり手元にはいくらも戻りませんでした。もちろん、こちらに落ち度のあるものは修繕費用を払う必要があるでしょう。ですが想像以上に厳しく査定されると気が滅入りました。そうしたことを経験したばかりでしたのでURでは良識的な敷金返還が行われると聞いてほっとしています」

また、URでは同じUR物件間で移り住む場合は敷金の引き継ぎができる。この点も魅力があるとKさんは次のようにコメントする。

「“子育て割”には最長6年間という適用期間が決められています。この間、子どもの成長に合わせライフスタイルなども変わっていくと思うのですが、そうした場合に間取りの違う部屋に移り住んだとしても敷金が継続されるのは魅力でした」

団地は今、ママ友たちにも大人気

光が丘駅前にはショッピングに便利な駅ビル「光が丘IMA」がある。通勤帰りや休日の買い物にも手軽に行ける。光が丘駅前にはショッピングに便利な駅ビル「光が丘IMA」がある。通勤帰りや休日の買い物にも手軽に行ける。

Kさんによれば、こうしたURのメリットは保育園の父兄の間でも口コミで広がり、人気が高いという。

「私以外にも、何家族もがURに住んでいます。また、URに申し込んで物件を探している方もいらっしゃいます。トータルコストが低いこと、敷金の引き継ぎができることなどは口コミで広がっていてみんなよく知っています。もちろんコスト的なことばかりでなく、この光が丘パークタウンには小学校や保育園も多くあり子育てがしやすい環境であることは間違いありません。大きな公園も近くにあるし、買い物も駅前の大型ショッピングビルがあるので楽にできる。みなさんパークタウンの中に入ろうとUR物件の人気は高いです」

URでは、現在子育て関連施設に対する優遇制度などを実施し、エリア内への誘致を積極的に進めている。そのため、保育施設や学童、さらに小児医療機関などの施設が充実している。また、UR施設の集会所では近隣住民との交流を活性化させるために、集会所の解放などにも積極的だ。そのため子育てサークルや子どもが通うサークルの数も多く活動も活発だ。

光が丘パークタウン内でも、乳幼児向け子育て広場があったり、サッカー、野球のサークルはもちろんのことリトミックやバレエ、少林寺拳法と事欠かない。子育てをするには心強い環境だ。

コミュニティの魅力と制度のメリットを賢く活用

この日、取材を行ったのはUR物件の「光が丘パークタウン大通り中央」のラウンジ。棟の最上階にあり、当該物件の入居者であれば利用できるスペースを今回は取材用にお借りした。この日は台風だったこともあり、外に出られない小学生たちが沢山集まって大騒ぎで遊んでいた。晴れた日ならば、エリア内の緑が多い空き地できっと飛び回って遊んでいることだろう。

子育てに適した環境やコミュニティなどが揃う団地の魅力。子育て支援や若い世代の助成制度などが数多く打ち出される今、こうした制度を利用した団地住まいというのも賢い選択の1つだと思う。

2014年 10月26日 11時48分