お客さまが喜ぶことを考え抜いて誕生したホステル

東京都豊島区・池袋駅西口、いちばん近いC8出口から目と鼻の先のビルの7階にある『BOOK AND BED TOKYO』。昨年11月にオープンしたホステルだ。数々のメディアで取り上げられているのでご存じの方も多いと思うが、知らない方のために簡単に説明すると、ここは“泊まれる本屋”をコンセプトにつくられたホステル。ゆったりくつろぎながら本が読めるロビースペースに、客室も兼ねた大きな本棚が林立するのが特徴だ。

このユニークなホステル、もともとは勘違いから始まった事業だったそう。
「とあるセレクトショップさんが2階でホテル運用をされているという事を聞き、会社に提案をしたことがきっかけで、このような形でオープンすることになりました。後から勘違いだったと気が付いたのですが…」と笑う、株式会社アールストア 広報部 部長の力丸 聡さん。

BOOK AND BED TOKYOを運営する同社は、お洒落な物件などを主に扱うデザイナーズ・セレクト系不動産仲介サイト運営をメインに行っている会社。
「当社はこだわりを持ち、常にお客さまの側に立って物件のセレクトを行ってきた実績があります。自分たちが良いと思うものをとことん突き詰めて事業を進めてきたことが、このBOOK AND BED TOKYOでも体現できていると思います」と、力丸さんは語る。

選び抜かれた本がずらりと並ぶ木製の本棚。本棚の奥にベッドが用意されている。好きな本を手に取りロビーに置かれたソファで</br>読むも良し、ベッドに寝転がって読むも良し。本に囲まれた至福の時間を過ごすことができる。</br>天井から本がぶら下がるなど、凝ったインテリアも秀逸選び抜かれた本がずらりと並ぶ木製の本棚。本棚の奥にベッドが用意されている。好きな本を手に取りロビーに置かれたソファで
読むも良し、ベッドに寝転がって読むも良し。本に囲まれた至福の時間を過ごすことができる。
天井から本がぶら下がるなど、凝ったインテリアも秀逸

気軽に遊びに行けるような、ラフさ加減も大切にしたデザインが居心地の良さを生み出す

本棚を含め木がふんだんに使われた空間は、ホッとするような温もりに満ちている。ついつい長居したくなるようなインテリアだ。
「デザイナーに依頼したのが、気張って出かけるのではなく、ちょっとお洒落な先輩の家に遊びに行くような、ラフな感じの雰囲気にして欲しいということ。そこを大事にしつつ、上品さとストリート感が出るようなラフさも残してもらいました」と力丸さん。

ベッドは、このホステルのシンボルともいえる、本棚に埋め込まれたベッドで眠れる「BOOKSHELF」(12床)と、コンパクトなベッドが並ぶ「BUNK」(18床)の2種類。料金は、スタンダードタイプが1泊4,500円~(税別)、コンパクトタイプが1泊3,500円~(税別)。電源や無料で利用できるWi-Fiも用意されている。

BOOK AND BED TOKYOは、ドミトリーやカプセルホテルのような、他人と空間を共有するスタイル。女性客は抵抗がないのだろうか?
「セキュリティの確保のため、また身元がしっかりした方に利用してもらいたいと、支払いはクレジットカード払い限定としています。入口が狭いこと、また宿泊者の監視の目も安心材料になっているようで、宿泊客の約7割が女性です」

左/エレベーターを降りると左手に現れるカウンター。一瞬戸惑うが、ベルを鳴らすとガタッと目の前にある木の扉が外れ、</br>スタッフが対応。こんな演出にもワクワクする。受け取ったパスワードで鍵を開け、室内へ入る仕組み </br>右上/本棚の奥にある「BOOKSHELF」。本に囲まれて見るのはどんな夢? </br>右下/シャワールームへと続く廊下に位置する「BUNK」。頭の向きは異なるが、最近姿を消したブルートレインの2段ベッドのよう左/エレベーターを降りると左手に現れるカウンター。一瞬戸惑うが、ベルを鳴らすとガタッと目の前にある木の扉が外れ、
スタッフが対応。こんな演出にもワクワクする。受け取ったパスワードで鍵を開け、室内へ入る仕組み 
右上/本棚の奥にある「BOOKSHELF」。本に囲まれて見るのはどんな夢? 
右下/シャワールームへと続く廊下に位置する「BUNK」。頭の向きは異なるが、最近姿を消したブルートレインの2段ベッドのよう

本の種類にこだわらないのがこだわり

左/カフェスペースの一角には、オーブントースターやコーヒーメーカーが用意されている。コーヒーメーカーは1杯150円で利用可能。外の店で買ったドリンクや弁当などの持ち込みもOK 右/普段手に取って読まないような本も、気軽に楽しんでみたい左/カフェスペースの一角には、オーブントースターやコーヒーメーカーが用意されている。コーヒーメーカーは1杯150円で利用可能。外の店で買ったドリンクや弁当などの持ち込みもOK 右/普段手に取って読まないような本も、気軽に楽しんでみたい

「ここに宿泊に来てくださるお客さまは、毎週神保町の本屋を巡って本を選ぶような方でもなければ、毎日必ず本を購入するような方でもないと思います。もっとカジュアルに本を楽しまれている方が利用してくださっていると思いますので、本が大好きな方はもちろんですが、気軽に本を楽しみたいと考える多くの皆さまのお役に立てればと考えています」

壁面にところ狭しと並ぶ本には、写真集、旅や飲食に関する雑誌、ファッション誌、アニメ、文庫本など様々なジャンルの本が収まっている。キャッチーな切り口で書かれた本なども選んで蔵書しているそうだ。カフェスペースのソファ下にも700冊ほど収納されており、常に回転させて利用者を飽きさせないように工夫している。
根幹となる本はスタッフが最初に選び、残りは渋谷にある書店、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSに希望を伝え、揃えてもらっているという。

様々なジャンルの本は、ロビーに置かれたソファや、奥にあるカフェスペースでゆったり楽しむことができる。カフェスペースは、飲食物の持ち込みもOKで、近くの東武百貨店でお弁当を買って来る人やピザのデリバリーを頼む人など、宿泊客が好き好きに利用できるのも便利だ。

今年秋には京都に2号店がオープン予定

株式会社アールストア 広報部 部長の力丸 聡さん。力丸さんが着ているパジャマは「8」が付く日に貸し出ししているもの。「生地がとても良く、みんなで一緒に着て泊まりたいという女性のお客さまもいらっしゃいました。インターネットで販売したところ、1時間で50着ほど売れて、半日もせずに完売した人気商品です。様々な情報はフェイスブックに載せることが多いので、ぜひご覧ください」株式会社アールストア 広報部 部長の力丸 聡さん。力丸さんが着ているパジャマは「8」が付く日に貸し出ししているもの。「生地がとても良く、みんなで一緒に着て泊まりたいという女性のお客さまもいらっしゃいました。インターネットで販売したところ、1時間で50着ほど売れて、半日もせずに完売した人気商品です。様々な情報はフェイスブックに載せることが多いので、ぜひご覧ください」

昨年11月のオープン以来、大人気のBOOK AND BED TOKYO。時期により多少の差があるものの、人気の「BOOKSHELF」エリアは約2ヵ月先まで予約で埋まっていることが多いそう。外国人旅行客、国内の旅行や出張客、都内や近郊からの利用者がそれぞれ約3分の1ずつを占め、年齢層では、20~30代の利用者が約8割という。

「雑誌やテレビ、インターネットなどで見たままの雰囲気に喜んでくださる方が多いですね。普通のホテルより安価で、非日常感を味わえることも好評の理由だと思います。予約で埋まっていることが多いですが、直前にキャンセルが入ることもあるのでホームページをチェックしていただきたいですね」と力丸さん。

今年の秋には、京都にBOOK AND BED TOKYO の2号店が誕生予定。
「関西にも私たちが来ることを待っていてくれた方が多いので、ディテールに変更があるかもしれませんが、根本的なスタイルは変えずに出店したいと考えています」

取材依頼も多いそうだが、メディア向けに積極的に広報することはせず、広報活動に時間を費やすなら、今あるものをより充実させることを優先させてきたという。
「そのような取り組みが奏功して、多くのお客さまにご利用いただいているのだと自負しています」
その結果、多くのメディアから途切れることなく取材依頼が舞い込むという好循環を生み出している。

ちなみに、BOOK AND BED TOKYOは宿泊だけでなくデイユースも可能。気になる店があった時に、ランチで味やサービスを確認してからディナーで利用するように、興味のある方はデイユースで雰囲気を確かめてから宿泊利用するのも上手な方法だろう。

■BOOK AND BED TOKYO
http://bookandbedtokyo.com/

■BOOK AND BED TOKYO フェイスブック
https://www.facebook.com/bookandbedtokyo/

2016年 08月23日 11時05分