引越しは準備が肝心

3月は引越しの時期。引越し=「面倒」「大変」「お金がかかる」というマイナスなイメージをお持ちの方は多いはず。
新生活にわくわくしながらも、目の前の準備に追われ、何から始めていいのか分からない人もいるだろう。

引越しは3月15日~4月15日が繁忙期で、中でも大安の土日は予約が重なり料金も、通常の1.5~2倍に跳ね上がるという。引越しの際に苦労しないためにも、とにかく少しずつ準備をすることが大切だ。

今回、トラブルのない引越しポイントと上手な梱包のノウハウをプロに聞いてみた。取材に応じてくれたのが株式会社サカイ引越センターの関西法人部の延命寺洋平氏。引越しをスムーズにトラブルなく行う方法をお伝えしたい。

引越しトラブル…多いのはこのパターン

荷物の量は、まずは一つでも段ボールに梱包してみて全体の数を見積りたい。当日、「トラックに入りきらない」ことのないようにしよう荷物の量は、まずは一つでも段ボールに梱包してみて全体の数を見積りたい。当日、「トラックに入りきらない」ことのないようにしよう

引越し時に起こるトラブルとは?延命寺氏によると
「引越し当日、自宅にお伺いすると、梱包が全くできていない状態でした。当日でも間に合うだろう、と思われがちなお客様は結構いらっしゃいます」。
忙しさにかまけて事前に梱包をしていないと結果時間がかかり、紛失や破損の原因となる。

「また、電話で見積りをされる方は多いのですが、実際に現場へ行ってみると倍の量の荷物が…。当然、トラックには入りきらず、作業員も足りず、トラックを往復するなど倍の時間がかかってしまったことがありました。延滞料金がかかるだけでなく、その後の片づけにも時間がかかり結局かなりの出費と労力がかかります」。
事前に引越し会社に梱包や運送量を確認した上で見積りをするのだが、引越し当日、その場で新規に梱包をお願いしたり、頼んだ量より多かったりする人もいるようだ。

ちなみに上記2件の場合は、梱包料金が別途かかったり、日程を改めることになる。
また、片づけを事前に行っていないためにゴミ出しが間に合わず、引越し先に持っていかざるを得ないことも…。
近年では、家具や家電の処分も行政で決められており、「来週捨てます」といったことができないので注意が必要。大型ゴミの収集は予約をして、指定の手数料を払わなくてはならない。日程によっては予約がいっぱいで収集できないこともあるので、行政のページを確認し、繁忙期には少なくとも2か月前の準備はしておきたい。

引越し相場はあくまで参考。自分のケースは見積もりで確認する

繁忙期は引越し料金が通常よりも高くなるため、通常料金をイメージしているとトラブルのもとになるという。

事前に何社か見積をとり相場感について把握して予算にあった引越し相場を知ることが大事だ。見積りについては、様々な比較サイトがネット上であるが、HOME'S引越し見積サイトもその一つ。サイトから抽出した引越し相場は下記になる。より正確な料金を知りたい場合は、荷物の量などきちんと見積もりをして、引越し会社に相談をしたい。

移動距離

単身(荷物少)

単身(荷物多)

2人家族

4人家族

20km以内

49,147円

57,610円

60,255円

80,698円

50km以内

56,674円

59,774円

68,589円

94,680円

200km以内

78,835円

82,177円

105,086円

125,021円

300km以内

96,346円

105,812円

147,493円

211,726円

 

引越し会社に頼まなくても大丈夫?自分で行う引越しの場合

引越しが決まったが、スケジュールや予算がどうしても折り合わない…そんな場合は「自分でやろうかな」と思うこともあるとおもう。

例えば近所に引越しをする場合には、家族や友人の協力を得て自分達自身で行ってしまうことも一案だ。しかし、この方法も安易に考えてはならない。実は、移動代(レンタカー・ガソリン代)、手伝ってくれた人への謝礼金や食事代など、かえって引越し会社より高くつく場合がある。

○荷物が少ない単身者で家族や友人に協力を頼む場合
レンタカー代:10,000円/1日(目安)+ガソリン代
友人への謝礼と食事代:5,000円~10,000円×人数分
友人2名に頼んだとして約35.000円~程

○荷物が少ない単身者で引越し会社に頼む場合
20km以内なら:約50,000円前後

おおよその相場感のため、上記は参考価格。友人が増えれば当然謝礼費もあがっていく。
また、素人が家具や電化製品を動かし、設置するため、時間もかかり場合によっては破損も考えられる。保証も当然ないので、プロに頼むか、友人と行うかは考えどころである。

スムーズな引越しのポイント~梱包のコツ~

食器類は形も大きさも様々。隙間ができると破損の原因となるので、きちんと隙間ができないように梱包したい食器類は形も大きさも様々。隙間ができると破損の原因となるので、きちんと隙間ができないように梱包したい

梱包の際の失敗談としてよく挙げられるのが、食器類の破損だ。
割れやすく、形も様々で、食器同士の摩擦で割れてしまうことが多い。一つずつ割れないように新聞紙や保護シートなどで梱包し、段ボールに隙間なく詰めるのが基本。隙間がある状態が一番危険なので、少しの隙間でも新聞紙を丸めて入れるなど、工夫して割れることを防ぎたい。
次に、“重さ”も大切なポイント。
なんでもかんでも段ボールに詰めるのではなく、軽いモノは大きい段ボールへ、重いモノは小さな段ボールに詰める。例えば、本や漫画などを大きい段ボールにまとめて入れてしまうと、運ぶ時に重さで底が抜けてしまう恐れがある。なるべく1つの荷物量を15㎏~20㎏で抑える。そうすることで、格段と運びやすくなり作業効率は上がるということだ。
引越し会社によっては、無料で段ボールをもらえるところも多いので、活用すると良いだろう。表に、荷物の詳細を細かく書くことで、荷解きの時に役立つ。キッチン用品、食材、洋服、本、バスルーム用品など、一目ですぐに分かるようにしておこう。また、梱包を解く場所(キッチン、リビング、玄関など…)も一緒に記載しておくと、作業が楽になる。

梱包の段ボールについては、引き取りをしてくれる引越し会社もあるので回収のスケジュールも確認しておきたい。また、引越し先でトラブルにならないためにも引越し先のゴミ出しのスケジュールは、事前に大家さんに聞いておこう。

引越しは、事前準備が肝心。まとめると
・荷物の量の明確な把握
・重さも考えた梱包
・ゴミ出しの確認(引越し前、引っ越し後)
・段ボールへの荷物の場所とモノの記載
となる。

引越し会社は便利屋ではない。まずはしっかり自分で準備を行うのがポイントのようだ。

2014年 03月13日 09時41分