引越し料金、全国平均はいくらくらい?

環境の変化に伴い引越しをした、あるいはこれからするという人もいるかもしれない。
頻繁に引越しをする人はそう多くはないと思うので、毎回バタバタと慌てて準備をすることになったり、引越し料金が思ったより高くなったりと、失敗もあるのではないだろうか。

そこで、全国で過去15年以内に引越し経験がある人にアンケート調査を実施。引越しに関するさまざまな内容をランキングで紹介する。

まず、一番最近の引越しについて、引越しの理由を聞いてみた。

■引越しの主な理由を教えてください。(n=779)
1位:家を購入したため…23%
2位:転勤・転職…20.5%
3位:結婚・同棲…15.38%
4位:住居が狭くなったため…9.88%
5位:家賃の負担を減らすため…7.38%
6位:家族と同居するため…6.5%
7位:進学・就職…5.63%

結果を見ると、家を買ったことが理由で引越した人が多いようだった。

また、引越しの距離を見てみると、
・同一都道府県内での引越し…68.0%
・別エリア(※)への引越し…16.8%
・同一エリア(※)内での引越し…15.2%
と、同じ都道府県内の引越しが大半を占める結果に。近隣の区や市に引越すケースが多いようだったが、なかには同一町内の2キロ圏内というご近所に引越した人もいた。

※エリア…「八地方区分」をもとに、回答者数の少ない地方をまとめて北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄、その他の7つに分けた

では、引越し料金はどれくらいなのだろう。
引越す前の都道府県別に平均を出し、ランキングにしてみた。

■引越し料金はどれくらいでしたか?(n=776)
1位:三重…25万9,625円
2位:新潟…25万6,667円
3位:高知…16万2,500円
4位:宮城…15万6,363円
5位:鳥取…15万0,000円
6位:福島…14万6,000円
7位:山形…13万3,333円
8位:石川…13万0,000円
9位:静岡…11万8,750円
10位:大阪…11万2,948円

10位までにランクインした県は東北、中部、近畿地方が多く、三重県がトップという結果になった。今回の調査の範囲内での話だが、これらの地方は別のエリアへ引越した人が比較的多く、移動距離が長かったことが理由として考えられる。また、東北地方では雪の時期の引越しは割増料金が必要になることもあり、平均すると高めになってしまうのかもしれない。
ちなみに全国平均をとると9万4,813円。東京は10万2,164円で16位となった。

引越し料金はどれくらいでしたか?(n=776)引越し料金はどれくらいでしたか?(n=776)

荷造りはいつからすればいい? 不用品はどうする?

引越しが決まったら考えることになるのが、「いつから荷造りを始めるか」。早すぎては普段の生活に支障が出るし、かといって遅くなると間に合わない可能性がある。
どのくらいの時期に荷造りを始める人が多いのだろうか。

■引越し準備はいつからはじめましたか?(n=717)
1位:1ヶ月前…39.8%
2位:2週間前…21.48%
3位:2ヶ月以上前…20.5%
4位:1週間前…15.3%
5位:前日…1.8%
6位:当日…0.42%

1ヶ月ほど前から準備を始めるという人が多いようだ。一戸建てからの引越しや、家族が多い場合は荷物も多くなる傾向にあるので、計画的に進める必要があるだろう。最近は荷造りも含めてすべて任せられる引越しパックもあるので、当日お任せにしてしまうという人もいた。

準備が間に合ったかどうかも併せて聞いたところ、なんと1ヶ月前に始めた人の8.1%が「間に合わなかった」と回答(下表1)。2ヶ月以上前でも7.5%と、意外にも早めに始めたのに間に合わないケースもあるようだ。むしろ前日や当日に開始した人は全員「間に合った」と回答している。自分の荷物の量を見誤らないことが大切だということだろう。

ちなみに荷造りの際、不用品が出てくることがある。これをどのように処分したか聞いてみた。

■不用品はどのように処理しましたか?(複数回答)
1位:捨てた…73.8%
2位:不用品は出なかった…16.25%
3位:不用品引取会社に売った…13.25%
4位:友人などに譲った…7.75%
5位:フリマアプリを利用して売った…7.63%

多くの人が思い切って処分してしまったようだ。なかには「旧居に置いてきた」「実家に預けた」という人もいた。

表1:引越し準備はいつからはじめましたか?×引越し準備は予定通り間に合いましたか?クロス集計結果(n=779)表1:引越し準備はいつからはじめましたか?×引越し準備は予定通り間に合いましたか?クロス集計結果(n=779)

退去後の掃除はするもの? 引越し当日、新居で必要になるものって?

表2:退去後、旧住居を掃除しましたか?×敷金はどれくらい返ってきましたか?クロス集計結果(n=779)表2:退去後、旧住居を掃除しましたか?×敷金はどれくらい返ってきましたか?クロス集計結果(n=779)

賃貸物件からの引越しの場合、一般的に修繕費などを差し引いた敷金(保証金)が戻ってくる。どれくらいの金額が戻ってくるものなのだろうか。

旧住居を掃除したという人は全体の74.9%だった。7割以上の人は退去後の掃除を行っているということになる。掃除した場合としなかった場合、それぞれについて敷金がどれくらい返ってきたかを聞いた結果が表2だ。

旧住居を掃除した人の場合、全額から5~6割程度戻ってきたという人が多いが、掃除しなかった場合、全額戻ってきた人もいるものの、返ってこなかった人の割合が掃除した場合よりも若干多くなっている。そこまで大きな違いはなさそうだが、簡単でもよいので掃除をしておいたほうが、気持ちよく退去できるだろう。

引越しの時は新居でもやることがたくさんある。引越し中あるいは引越し後、急に必要になったものが「どこにしまったかわからない!」と困った経験はないだろうか。
引越し当日、手元にあったほうがよいと感じたものは何か、聞いてみた。

■引越し当日、手元にあってよかったと感じたものや、持ってくればよかったと思ったものはありますか?(自由回答から集計)
1位:段ボール
2位:ガムテープ
3位:軍手
4位:雑巾
5位:掃除機
6位:タオル
7位:ゴミ袋
8位:マジック
9位:スリッパ
10位:毛布

では、具体的にどんな場面で役立ったのか見ていこう。
1位の段ボールと2位のガムテープは、当日になって追加で運ぶものが出てきたり、引越し後の荷物整理などに役立つようだ。
また、家具など重いものを運んだり、段ボールを扱う機会が多いため、軍手があるとよいという意見も多かった。
雑巾や掃除機は、引越し作業中に出るホコリを掃除するのに必要。旧住居の掃除はもちろん、新居に旧居の汚れを持ち込まないよう、雑巾や掃除機で適宜掃除をしながら搬入作業を進める人も多いようだ。
梱包や掃除に関連するアイテムが多く挙がったが、少数派ながら役立ちそうな意見もあったので紹介しよう。

まずは「明かりをつけると丸見えになるのでカーテンと、トイレをすぐ使用できるようにトイレットペーパー。ほかの荷物に紛れないように自家用車に積んでおいた」という意見。カーテンは、旧居のものを使えるならばすぐに出せるところに入れておき、新居で買い替える必要があるならば引越し当日には手元に届くように用意しておくのがよさそうだ。
トイレットペーパーは掃除にも役立つので、手持ちの荷物に入れておくとよいだろう。

女性にとっては「いつも使っている基礎化粧品と衣類」も重要だ。片づけの途中で外出することがあるかもしれないので、どこにしまったかわからなくならないよう、コンパクトにまとめて手持ちの荷物に入れておきたい。

「すぐに食べられる軽食」という意見もあった。引越し作業中はキッチンも使えないので、料理をするのは難しい。電子レンジや電気ポットもすぐには使えない可能性があるため、加熱しなくても食べられるパンなどを用意しておくのがいいかもしれない。

引越し挨拶はすべき? 挨拶をしない人は4割弱

食べ物は相手の好みがあるためチョイスが難しいことも。日用品を渡すという人では、洗剤やタオルを渡したケースが多かった食べ物は相手の好みがあるためチョイスが難しいことも。日用品を渡すという人では、洗剤やタオルを渡したケースが多かった

引越しといえば、ご近所への挨拶。最近は都市部ではあまり挨拶をしないという話も聞くが、実際のところはどうなのだろうか。

■ご近所へ引越しの挨拶はしましたか?挨拶した先をすべて選んでください。(複数回答)
1位:新居の隣…39.5%
2位:挨拶はしなかった…37.9%
3位:もと住んでいた家のご近所…24.0%
4位:新居の向かい…19.0%
5位:もと住んでいた家の大家さん…14.4%
6位:新居の斜向い…14.1%
7位:新居の上下階…12.3%
8位:新居の大家さん…5.0%

どこにも挨拶をしなかったという人は4割弱という結果になった。今回の調査では、新居を購入して引越した人が多かったため、今後長く付き合っていくことになるご近所さんに対し、きちんと挨拶をした人が多かったのかもしれない。
さらに引越しの理由別に挨拶をしない人の割合を見てみたところ、下記の結果が出た。

■挨拶をしない人の割合ランキング
1位:進学・就職(51.1%)
2位:家賃の負担を減らすため(49.2%)
3位:家族と同居(48.1%)
4位:転勤・転職(47.0%)
5位:家の建て替え・リフォームのため一時的に(42.1%)
6位:単身赴任(41.7%)
7位:家を売却したため(35.7%)
8位:結婚・同棲(35.0%)
9位:住居が狭くなったため(26.6%)
10位:家を購入したため(20.1%)

やはり家を購入して引越した人は挨拶をする割合が高い結果となっている。
一方、挨拶をしない人が多いのは進学・就職や、家賃の負担減を目的に引越した人だった。いずれも賃貸住宅に引越すケースが多いことや、一人暮らしの人が多いことから、また引越す可能性が高く、あまり挨拶をしないのかもしれない。

挨拶の際に迷うのが、一緒に何か渡したほうがよいのかどうか。定番はお菓子や日用品だろう。昔はいわゆる引越しそばを配っていたともいうが、今回「挨拶をした」と答えた人たちの場合はどうだろうか。

■引越しの挨拶をするとき、何か配りましたか?(n=476)
1位:お菓子…42.9%
2位:日用品…38.0%
3位:挨拶のみ…16.1%
4位:そば…1.01%

そばを配る人は、今ではかなり少ないようだ。そのほか、お茶や商品券を渡したという人もいた。では金額はどのくらいだろうか。挨拶時に品物を渡したという人に聞いてみた。

■挨拶時に配ったのはいくらぐらいのものでしたか?(n=399)
1位:1,000円以下…29.8%
2位:500円以下…25.5%
3位:2,000円以下…14.7%
4位:3,000円以下…6.6%
5位:5,000円以下…2.48%

平均金額は2,972円。挨拶をする軒数や相手との関係性によるが、最も多い価格帯は1,000円以下だった。500円~1,000円くらいの品物を選ぶのが一般的といえそうだ。

引越しにまつわる独自の習慣は?

引越しは家族にとっても大きなイベント。効率よく準備を進め、協力して乗り切りたい引越しは家族にとっても大きなイベント。効率よく準備を進め、協力して乗り切りたい

最後に、住んでいた地域で引越しにまつわる習慣があるかどうか聞いてみた。

最も多い回答は「特になし」で、全国どこへ行っても引越し時にやるべきことはあまり変わらなそうだ。
ただし、挨拶回りに関しては近隣だけでなく、「住居地の隣保班があり、隣保班長と一緒に同じ班の家に挨拶して回る(広島県)」「町内の班全部に挨拶(岐阜県)」など、広範囲に挨拶をする地域もあった。
食べ物にまつわる習慣では、やはり引越しそばを食べる地域が多いようだが、「新居だとトイレで和菓子を食べる(愛知県)」「風呂場でうどん(香川県)」と、独特の習慣がある地域も。
トイレで和菓子を食べるのは「便所開き」と呼ばれ、新しいトイレを使う前に知人を呼び、お菓子などをふるまってトイレの神様に挨拶をする風習だそうだ。また、風呂場でうどんを食べるのは、「初風呂うどん食え」と呼ばれ、太く長く生きられるようにとの願いが込められた風習のようである。

引越しの手順に関する習慣では「鏡は手荷物で持っていく(宮城県)」「引越し先に塩、味噌を一番に運び込む(沖縄)」というものがあった。鏡とはもともとは神棚の鏡を指し、最初に運び込むと縁起が良いとされているそう。荷物のトラックが着くよりも先に、自分で持っていくということだろう。また、食べ物に困らないようにというゲン担ぎで米や味噌を先に運び込むのは全国的に見られる習慣のようだが、沖縄では塩や味噌を特に大切にしているので、最初に運ぶのだという。

近所の人に引越しを手伝ってもらった場合には「稲荷寿司や海苔巻きなどを家族や引越しを手伝ってくれた人に配る(山形県)」という地域もあるので、住んでいる地域や引越し先の地域の習慣は事前に調べておきたい。

多くの人にとって、引越しの機会は人生に数回程度。なかなか慣れることはないかもしれないが、アンケート内容を参考に、引越し料金や荷造りのスケジュール、当日準備しておくものなどを確認して、少しでも効率よく進めたいものだ。


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【調査実施期間】
2019年9月13日~9月14日
【調査対象者】
2003年~2019年までの間に引越しをした19歳~65歳までの男女
【調査方法】
インターネット調査
【有効回答数】
779サンプル

※データ使用や詳細データのお問合せはhomes-press@LIFULL.comまでご連絡ください。

2019年 10月23日 11時05分