普段掃除がしにくい場所もきれいにできる

いよいよ年末が近づいてきた。年末といえば大掃除。できるだけ家をきれいにして新年を迎えたい。

とはいえ、そもそも掃除は面倒という人も多いだろう。まして寒い年末は身体の動きも鈍くなりがち。それゆえ、普段よりもさらに簡単に、それでいてきれいにできるのが理想ではないだろうか。

そこで意外に役に立つのが100円ショップのグッズだ。今回は普段掃除がしにくい場所を中心に実際に掃除をし、どれくらい簡単にきれいになるのかを検証してみた。

手の届かない場所の網戸を掃除する

網戸はあまり汚れが目立たない場所なので、普段からまめに掃除をする人は多くはないかもしれない。しかし、常に外気と接しているので、土埃や排気ガス、花粉など様々な物質によって汚れている。

網戸の掃除方法として一般的なのは、濡れ雑巾で拭く方法だろう。しかし、やってみると意外に大変。面積が大きいので上下左右に身体を動かさなければならない。しかも、網戸自体の背が高い、または高い場所にある場合は、イスなどの踏み台に乗らなければ拭けない。広い家の場合は、踏み台を持って歩くだけで重労働だ。

そのような場合に便利なのが、100円ショップの網戸用ワイパーだ。これは柄のついたスポンジに洗剤付きシートを装着するもの。身長160cmと小柄な筆者が使ってみると、高さ220㎝の網戸でも簡単に上まで拭くことができた。どれだけきれいになるのか雑巾と拭き比べてみたが、差はないように感じた。しかも、高いところだけでなく、長い柄によって左右にも身体を動かさずに拭けるので、かなり楽。シートの耐久性が不安だったが、高さ220cm、横70cmの網戸を表裏2枚拭いても破れることはなかった。

とはいえ、一戸建ての網戸を全部掃除するのなら、別売りのスペアシートが必要になるだろう。また、網戸のアルミ部分を掃除する際は、やはり雑巾が必要になる。

柄の長さは2段階に調節可能。ワイパーなしでは、あと十数センチ届かなかった最上部も簡単に掃除できた。</br>汚れ落ちは濡れ雑巾と同等で悪くない柄の長さは2段階に調節可能。ワイパーなしでは、あと十数センチ届かなかった最上部も簡単に掃除できた。
汚れ落ちは濡れ雑巾と同等で悪くない

アルミサッシのレールに詰まった汚れを取り除く

年に1回の大掃除であれば、アルミサッシのレールに詰まった汚れも、ぜひ取り除きたい。レールの大体の部分の汚れは、濡れ雑巾である程度拭き取れる。問題は隅に詰まった土埃などの汚れだ。これは使い古した歯ブラシなどでも除去できるが、乾いた汚れの場合は、周りにかき出すだけで、本当の意味では取り除いたことにならない。歯ブラシをバケツの水などで濡らしながら行えば、汚れを浮き上がらせて拭き取ることができるが、バケツを持ち歩きながら掃除をするのは負担が大きい。

そこで今回使用したのがペットボトルに装着するブラシだ。これは一般的な飲み口のペットボトルであればどれでも付けられる。水を入れたペットボトルにこのブラシを装着して、レールの隅にたまった汚れをかき出す。するとブラシの先端から少量ずつ出る水によって汚れが浮き上がる。これを乾いた雑巾で拭き取れば水分とともに汚れも取れる。さらにブラシ面積が歯ブラシよりも大きいので、レール全体の汚れも一気に掃除できる。

ほとんどのペットボトルに装着可能。手作業では、なかなか取れないレール隅の汚れも簡単に除去できるほとんどのペットボトルに装着可能。手作業では、なかなか取れないレール隅の汚れも簡単に除去できる

お風呂のカビ汚れを短時間で取り去る

お風呂のカビ汚れを取る代表選手といえば塩素系カビ取り剤ではないだろうか。「かけて、すすぐだけ」という手軽さが人気の大きな理由となっているが、デメリットも複数ある。たとえば、「しつこい汚れを取るには長時間放置する必要がある」「スプレー式の場合は汚れ落ちにムラができる」「臭う」「手につくと荒れる」「そもそもカビが取れないときがある」といったことだ。

一方、100円ショップで買えるカビ取りスポンジは、そのようなデメリットがほとんどなかった。塩素系カビ取り剤で取れなかったシステムバスの目地(コーキング)のカビを擦ってみたところ、2~3往復した時点でかなり除去できた。同時に白く固まった水垢汚れが取れるのもうれしい。ただし、紙やすりのように削って汚れを取る方法なので、掃除をする場所や力加減には注意が必要だ。

見た目は一般的な不織布のスポンジ。しかし使ってみると強力。システムバスの目地にこびり付いたカビもガリガリ落とす。</br>ただし、削り過ぎには注意が必要見た目は一般的な不織布のスポンジ。しかし使ってみると強力。システムバスの目地にこびり付いたカビもガリガリ落とす。
ただし、削り過ぎには注意が必要

こびり付いた焼き網の汚れをムラなく取る

普段からコンロの魚焼きグリルの掃除に苦労する人は多いはずだ。特に焼き網にこびり付いた頑固な汚れはスチールたわしなどで擦ってもなかなか取れない。また、網の1本1本をたわしやスポンジで擦るのは、手間がかかるうえに擦りムラも生じやすい。

そんな問題を解消するのが焼き網用のブラシだ。これは柄の先にU字型に曲がった目の細かいブラシが付いたもの。U字の内側に網の棒を引っかけながら擦ることで、スピーディーに汚れを取り除く。一度引っかければ意識的にしないかぎり外れづらいので、擦りムラも生じにくい。また、U字型の外側を利用すれば、焼き網前後の板状の部分や受け皿も掃除できるので便利だ。

ただし、焼き網の隙間サイズには注意が必要だ。筆者宅のサイズは約1.6cmでぎりぎりブラシを引っかけることができた。これ以上隙間が狭い網には使うことができない可能性もある。

このように100円ショップで買える掃除グッズは、安価な割に便利なものが多い。しかしながら、当たり外れがあるのも事実。たとえば今回購入したものの中で、コンロの焦げ付き汚れを削り取るスクレーパーには、特に利用価値を感じなかった。ガラストップにこびり付いた汚れは、スチールたわしの方が簡単に落とせたし、ゴトク内側の受け皿にたまった吹きこぼれによる汚れは、割りばしで擦った方がすばやく落とせたからだ。
このような当たり外れがあることを理解しつつ、「安価だから試しに」という感覚で購入してみれば、予想以上の「当たり」に出会えるかもしれない。

左:焼き網用ブラシ。U字型のブラシで手軽に焼き網を掃除できる。</br>右:コンロ用スクレーパー。コンロのガラストップに焦げ付いた汚れなどを落とすものだが、スチールたわしや割りばしなどでも代用可能だった左:焼き網用ブラシ。U字型のブラシで手軽に焼き網を掃除できる。
右:コンロ用スクレーパー。コンロのガラストップに焦げ付いた汚れなどを落とすものだが、スチールたわしや割りばしなどでも代用可能だった

2018年 12月15日 11時05分