いつ?どこから?気になるコバエの行方

キレイに掃除をしているつもりでも湧いてしまうコバエはキッチンの天敵キレイに掃除をしているつもりでも湧いてしまうコバエはキッチンの天敵

毎年、気温が上がり始めると、どこからともなく現れるコバエ。その小さな姿とはうらはらに、存在感は絶大で、台所にたったの1匹飛んでいるだけでも、
「生ゴミでも腐らせたかしら」
「どこかに不衛生な場所があるの?」
と、非常に気になるものだ。
最初の1匹は一体いつ、どこからやって来るのだろうか。
今回は、コバエの種類や特性といった意外と知られていないコバエの知識に加え、発生する原因や時期、対処法について紹介したい。

一般的に、家の中にある食べ物やゴミにたかる小さなハエを見つければ、なんでも「コバエ」と呼んでしまいがちだが、実はいくつかの種類の総称。「コバエ」という種類のハエは存在しないのだ。一般的に「コバエ」と呼ぶ小さなハエの中から、主な4種類をピックアップする。

■ショウジョウバエ
よく見ると赤い眼をした体長2mm~3mmほどのハエ。台所で見るコバエのほとんどが、このショウジョウバエと言われている。主な発生源としては、腐ってアルコール発酵をし始めた果物である。その他にも酒や酢などにも湧く。産卵から約10日という短いサイクルで羽化するため、発生源を放置しておくとすぐに大量発生してしまう。

■ノミバエ
ノミバエも家庭でよく見られるコバエの1つだ。ショウジョウバエと同じく体長は2mmほどだが、黄褐色でノミのように丸い見た目からこの名が付いている。生ゴミや腐った植物、排水溝など、発生源は実に多彩で動物の排泄物からも発生する種類もいるため、ペットを飼育している場合は注意が必要。また、食品に産卵することもある厄介なコバエだ。

■キノコバエ
こちらも体長は2mmほどだが、ハエというよりは蚊を思わせる細長い体躯が特長だ。生ゴミではなく、植物を発生源とするため、キッチンよりも観葉植物の置いてあるリビング等で発生しやすい種類。

■チョウバエ
体長5mmと上記の3種類よりもやや大きめ。体の表面が産毛で包まれた様子がチョウやガに似ていることから名付けられた。発生源は水まわり。台所の排水溝だけでなく風呂場にも発生する。

コバエ増殖を防ぐにはとにかく「清潔第一」!

コバエを発生させないコツは発生源を清潔に保つこと!暑い時期こそ、こまめ&念入りにお掃除をコバエを発生させないコツは発生源を清潔に保つこと!暑い時期こそ、こまめ&念入りにお掃除を

最初は「1匹だから」と油断していたら、いつの間にか数匹に増え、台所やお風呂場、リビングを飛び交うコバエにイライラ…。窓を開け放したり食べ物を腐らせたりしなくても、ショウジョウバエやノミバエのような小さなコバエは、網戸のメッシュをくぐり抜けるとも言われている。1匹でも侵入してしまえば、ニオイの元へとコバエが集まり、卵を産みつけ一気に増殖。大量発生は時間の問題だ。
コバエが増えてしまった後の対処ではなく、増えてしまう前の予防策としてできることは何か。
それは、「発生源を清潔に保つ」。シンプルだが、この一言に尽きるだろう。

いくつかのポイントを挙げるなら、
■排水溝はこまめに掃除
暑い時期は少しのヌメり、ゴミが残っているだけでも腐敗や悪臭の原因となる。腐った匂いを嗅ぎ付けたコバエが卵を産みつける、恰好の発生源となってしまう。面倒でも日頃からこまめな掃除を心がけ、コバエを呼び寄せない環境にする必要がある。

■食品や飲料をそのまま放置しない
飲み残しや食べ残しを食卓やキッチンに放置ことも、コバエを呼び寄せる原因、あるいはコバエの発生源となる。特にアルコール類には発酵臭を好むショウジョウバエが好んで集まるため、飲み残したまま放置せずに、容器はきちんと水ですすいでから捨てるとよい。

■ゴミは密封する
コバエはゴミの匂いに敏感である。"少しくらいなら大丈夫"、その油断が瞬く間にコバエを増やしてしまう要因の一つになる。生ゴミはゴミ出しの日まで密封し、匂いが洩れない、あるいはコバエが侵入してきても産卵できないようにしておく。

もちろん、いくら家の中を清潔に保っていても、コバエは家庭内で発生するだけでなく、ドアや窓を開けた瞬間や、観葉植物の腐葉土などと共に屋外から侵入することも多々ある。そこで、続いてはコバエを見つけたときの駆除法や便利アイテムをいくつか紹介しよう。

発生してしまった!コバエ駆除に便利なアイテム

暑い時期は特に食べ残しの処理や後片付けはお早めに。いつも以上に「清潔」を心がけるのが一番のコバエ予防である暑い時期は特に食べ残しの処理や後片付けはお早めに。いつも以上に「清潔」を心がけるのが一番のコバエ予防である

現在、コバエの駆除グッズには、コバエそのものを殺虫剤で死滅させる「駆除タイプ」や、コバエが好む匂いでおびき寄せて身動きを取れなくする「捕獲タイプ」など、様々な種類が販売されている。また、その形状も多くのバリエーションがあり、一般的な据え置きタイプ、スプレータイプの他にも、泡状のムースタイプやジェルタイプ、発砲錠タイプやシートタイプなど、状況に合わせた選択が可能だ。
さらに、配合の殺虫成分が自然由来か否か、消臭や抗菌などの付加機能があるものなど、多種多様の商品がメーカー各社より販売されている。

家の中でコバエを見つけたら、まずは大きさや飛び交う場所などをよく観察して、"種類"と"発生源"を特定しよう。
例えば、チョウバエ。コバエの中では比較的大きいので特定しやすいはず。チョウバエであれば、発生源は水まわりの可能性が高いので、その付近に適切な駆除グッズを仕掛けるのだ。

【ケース その1】・・・屋外から侵入している場合
コバエの発生源が室内のゴミなどではなく、屋外からと考えられる場合、その侵入経路を防ぐ対策を講じよう。
・網戸をコバエが通り抜けることのできない、より細かいメッシュ地のものに交換する
・窓ガラスの外側(屋外面)にスプレータイプの殺虫剤を噴射する
・玄関扉や窓ガラス、のれん等に防虫シートを貼る
コバエが集まる場所に薬剤を置いたり散布することで、そもそも寄せ付けないようにするのも効果的だ。

【ケース その2】・・・すでに家庭内で増えてしまっている場合
コバエがすでに家庭内で増えてしまっている場合、2つの駆除の方法が考えられる。
1つは、飛び交うコバエをダイレクトに駆除する方法だ。ゴミ箱やキッチン、トイレタンク、観葉植物などのコバエが発生している箇所に、据え置きタイプの駆除グッズを置いて退治をする。これらの箇所に対応した駆除グッズは、各殺虫剤メーカーにより様々なものが用意されている。

もう1つが、発生源に直接噴射して、コバエの成虫や、産み付けられた卵や幼虫の段階で駆除する方法だ。殺虫剤が付着性の高い泡状になっていることで、効果が長期間持続するものなど、こちらも家庭の状況に合わせて使い分けて欲しい。

夏に出番の多い●●もコバエ駆除に効く?!

暑い時期も出番の多い「めんつゆ」。コバエをおびき寄せるトラップにも使えるという意外な事実も暑い時期も出番の多い「めんつゆ」。コバエをおびき寄せるトラップにも使えるという意外な事実も

コバエ駆除グッズは、市販の殺虫剤だけではない。暑い時期であれば、多くの家庭で見ることができる「めんつゆ」、「お酢」を使ったコバエ対策も紹介したい。

その名も、「めんつゆ&お酢トラップ」である。
要らない容器に水を張り、めんつゆ(またはお酢)と洗剤を数滴入れるだけ。めんつゆトラップはノミバエに、お酢トラップはショウジョウバエに効果が高いと言われている。めんつゆやお酢の匂いに引き寄せられたコバエが着水した瞬間、洗剤によって動けなくなるという罠である。

体長が3mmほどの小さいコバエであるから、日常生活において完璧に侵入させない、発生させないことは難しい場合も多い。市販の殺虫剤、あるいはお手製のコバエ駆除グッズを効果的に活用し、「コバエしらず」の快適な暮らしを実現する一助となれば幸いである。

2016年 08月14日 11時00分