リノベーションを通じてよりよい住まいをつくる為に考えること

リノベーションを考える際に「何を依頼するか」ということで、とても悩むだろう。内容に悩み、金額や優先順位で悩みだすと、叶えたいことが多すぎてどう形になるかは想像できない。しかし、納得できる住まいをつくりたい。とてもわがままだが、それを叶えるられる可能性を秘めているのが「リノベーション」だ。

今回はリノベーションを数多く手掛けている大阪市にあるsimplehouse(シンプルハウス)の大畑氏にお話しを伺った。

大畑氏いわく、リノベーションを考える際に大事な事は「住まいは生活をする環境である」ことだ。見た目やかっこよさにこだわりすぎて本来の住まいの満足度をあえて下げる家を作る必要はない。大事な住まいだからこそ、どんな生活がしたいのかを具体的に考えて、目的を持ってつくることが必要だ。

そんなリノベーションを考える上で、よく要望にあがるのは「収納スペース」の改善だそうだ。大型荷物から趣味の道具まで、個人によって収納での問題点は様々である。そんな悩みをリノベーションを通じて改善できれば、住まいの満足度も上がるだろう。今回は大畑氏にリノベーションにおける「注目の収納」についてご紹介いただいた。

リノベーションで希望の収納スペースをつくるリノベーションで希望の収納スペースをつくる

土間をつくり、土足の収納スペースを確保する

土間収納で趣味を楽しむ土間収納で趣味を楽しむ

以前に比べて、アウトドアや自転車など屋外の趣味を持つ世代が増えている。
アウトドアグッズはとにかく収納場所が必要になるので集め出すと大変だ。また屋外で使用するモノが多いので室内に入れて収納するには少し抵抗がある人も多いはず。かといって、バルコニーなどの外に出しておくと、劣化が早くなったり、バルコニースペースが狭くなるので邪魔扱いになる。そんな悩みを一気に解消できるのが「土間収納」だという。

アウトドア用品はもちろん、ベビーカーを置くスペースに利用したり、趣味道具や食糧などの保管庫としても利用したり幅広く活用が可能だ。一見もったいないと思う空間かもしれないが、使い方によってはとても効率的で使い勝手の良い空間になる。新たな趣味を楽しめる空間にできるかもしれない。

「アウトドアをする際には、アウトドア用品はサイズが大小バラバラで、また置き場所が無い事を考えるとグッズを増やしていくのは難しいです。しかし、それにも関わらずアウトドア自体は“用品は少しずつ揃えていく”のが楽しみの一つでもあり、結局のところモノは増える一方です。家族も楽しめるアウトドアは家の中でもきちんとスペースを確保して、気兼ねなくアウトドア用品をそろえたいところ。そんな趣味も楽しめる『土間収納』はとても人気です。一部屋分を土間収納にリノベーションして趣味のスペースとして活用される方も多く、とても喜ばれます」と大畑氏は言う。

小上がり収納

小上がり収納で大空間の収納スペースを確保小上がり収納で大空間の収納スペースを確保

室内に収納するモノでも大きなモノを収納するスペースとして、ウォークインクローゼットなどを考えがちだ。しかし、ウォークインクローゼットをつくるとかえって無駄なスペースが生まれたり、そもそもウォークインクローゼットをつくるスペースが無いという問題がある。そんな時に万能な収納スペースが「小上がり収納」だ。部屋の一部を小上がりにして、小上がり部分を全て収納にするという方法がある。

普段使用しない季節ものや座布団、布団など大型のものをすっぽり収納できるのは家の中では画期的だ。小上がりは畳だけでなくフローリング風も可能なので、お部屋の雰囲気にも合わせられるので嬉しい。家の個性としてもアクセントになり素敵な空間ができる上に収納できてしまうのでありがたい。

キッチン収納庫

ローリングストックに対応できるキッチン収納庫ローリングストックに対応できるキッチン収納庫

震災の影響から食糧をストックしながら日常的に使用する「ローリングストック法」の考え方が広まっている。
普段よりも多くものを保存するため場所をとる。通常の収納ではキープできないが、大きなパントリーを持って普段使いで使用できる。例えば、2リットルの水を10本確保するにはある程度のスペースが必要になる。使った分を買い足すイメージで普段使いする。そうすると賞味期限も気にならない。災害用として押入れなどの奥にしまい込むと、いざという時しか使用しないので、いざ使おうと思った時には賞味期限切れのものも発生する可能性がある。
キッチンまわりの収納でいえば、必要最低限の動線を確保しながらたっぷりの収納スペースを持てる「パントリー」も注目の収納だ。

※ローリングストック・・・長期保存が効く缶詰や乾パンに代表される非常食を、その期間まで食べずに置いておくという考え方ではなく、日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食が備蓄されているという、まさにその名の通り「食べ回しながら備蓄する」という方法。

「注目の収納」で収納スペースを改善

今回はリノベーションにおける「注目の収納」をご紹介した。どれも興味深い収納だ。
自分の生活スタイルにあった「収納」を考えてより良い住まいづくりをイメージしていくと、最終的に満足のいく住まいが完成するはず。一生に一度あるかないかのリノベーションの機会、じっくり楽しみながら考えられるといいと思う。

ちなみに、普段モノが捨てられない人でもリノベーションをきっかけに3割程度モノを減らせる人が多いそうだ。お気に入りの住まいは大切にそしてお気に入りのまま使用し続けたい。

・ご協力
株式会社simplehouse http://www.simplehouse.co.jp/company.php

シンプルハウスのリノベーション収納シンプルハウスのリノベーション収納

2014年 02月07日 09時47分