日本人をだますのは「日本人」

海外不動産投資事業の最適地としてフィリピン セブ島を選択した私は、現地で情報収集を開始した海外不動産投資事業の最適地としてフィリピン セブ島を選択した私は、現地で情報収集を開始した

前回コラム「新築は、新興国で建てなさい」の続き。
1年弱の市場リサーチの結果、海外不動産投資事業の最適地としてフィリピン、その中でもとりわけセブ島を選択した私は、さらに現地で情報収集を開始した。ところがまず第一に、信頼に値するパートナーを見つけるのに難儀した。

用地仕入れ情報はもちろん、デベロッパー、ゼネコン、役所の許認可、販売ネットワークなど、新興国では何かと人脈がものを言う場面も多く、私のような新参者がホイホイと現地に赴いて、そうやすやすと事業環境を整える事はできない。すべてを現地エージェント任せにして結局お金だけむしり取られるといった企業や個人の事例には枚挙にいとまがない。

とりわけ日本人をだますのは日本人であることも多い。「英語」といった障壁があるためだ。ビジネスレベルの英語ができないと、どうしても現地の日本人を頼るしかない。あちらでは複数の業界人に会ったが、外国人を騙そうと企図している者、悪気はないが日本レベルビジネスマナーに程遠い者など、なかなか信頼できるパートナーは見つからない。新興国においてお人好しの日本人は、ビジネスでもプライベートでも格好のターゲットとされるのが通説である。

新興国に限らず海外に出ると、ビジネス慣行はもちろん、サービスといった概念も私たちとずいぶんと異なるが、日本におけるこうした慣行・概念がいかに優れたものであるかを、海外に出ると痛感する。

海外不動産エージェントは「遊牧民族」

法規制の現地での運用は机上のそれと微妙に異なることも多く、十分に注意が必要だ法規制の現地での運用は机上のそれと微妙に異なることも多く、十分に注意が必要だ

フィリピン・セブ島は英語留学で有名だが、私は大学受験以来久しぶりに、数年前から英語の勉強を開始、セブでの短期語学留学、セブ島と日本をスカイプでつないだオンライン英会話レッスンを経た上で臨んだ。現在セブ島へ英語留学する日本人は2.6万人、対して韓国人は12万人以上。英米やカナダ、ニュージーランドなどの留学より破格に安く、英語レベルは十分であるセブへ留学する日本人は今後数倍に膨れ上がるだろう。

そして法規制の違い。この点についてもある程度勉強してはいたものの、現地での運用は机上のそれと微妙に異なることも多く、十分に注意が必要だ。現地の複数弁護士に尋ねてもその見解は異なることも多い。

また海外で不動産を扱う日本人エージェントは、あたかも遊牧民族のようにそのステージを移動させるのが一般的だ。十数年前は中国・上海で不動産を売り、つい最近まではマレーシアで、そして現在彼らのターゲットはフィリピン。業界人はいま、当面活況が続くと予想されるフィリピンシフトを始めている。次はラオス、ミャンマー、カンボジアだろうか。

1棟目のホテル型コンドミニアム販売に着手

ホテル型コンドミニアムは完成1年前にしてあらかた売れてしまい、現在2棟目のビーチ沿いホテル型コンドミニアム販売に着手したホテル型コンドミニアムは完成1年前にしてあらかた売れてしまい、現在2棟目のビーチ沿いホテル型コンドミニアム販売に着手した

さて、多種多様な案件が目の前に飛び込んでくるが全て見送る日々。そんな中、セブ現地に根を張る、信頼に足るエージェントを見つけることができたのは幸いだった。
株式会社ファーストウェルネスの佐藤大悟氏は、かつて日本でビジネスをしていたがセブ島の成長力に着目、現地で英会話スクールビジネスや日本企業支援、飲食店経営、不動産を扱う。今年1月には現地の女性と結婚、現地にしっかりと根付く様子が伺える。その佐藤氏を介し現地のデベロッパーと知り合い、また日本の中堅デベロッパー、土地を所有するホテル経営者も含めて共同事業会社を立ち上げ、第一弾のコンドミニアム建設・販売に着手することになる。
このホテル型コンドミニアムは完成1年前にしてあらかた売れてしまい、現在2棟目のビーチ沿いホテル型コンドミニアム販売に着手した。次回に続く。


■関連リンク
株式会社ファーストウェルネス 佐藤大悟氏:http://firstwellness.jp/company.html

2014年 12月19日 11時06分