リモートワークが日常となる中、会社外のコミュニケーションを見直してみる

あいさつを交わす知り合いが近隣にいることは、住んでいる街への愛着につながるのかもしれないあいさつを交わす知り合いが近隣にいることは、住んでいる街への愛着につながるのかもしれない

日本ではリモートワークが海外先進国と比較して普及していないといわれてきたが、コロナ禍による強制在宅勤務を経験したことで、風向きが変わっていきそうだ。この機会にオフィスの縮小を進める企業も増加しており、コロナ終息後も一部の企業ではリモートワークを継続して採用していく動きを見せている。

リモートワークが普及することで、多くの会社員にとって社会とのつながりの場が主に会社内だった構造に変化が生じつつある。オンラインのコミュニケーションツールで業務はできるようになったが、職場で雑談したり、社員同士で食事をしたり、あるいは飲み会に行ったりという、同じ空間を過ごすことでつくられるコミュニケーションの完全な代替にはまだなっていない。では、何が社会とのつながりを埋めてくれるのだろうか。そのひとつは、自分の暮らしている街でのコミュニケーションなのかもしれない。

職場にいる時間が多かった会社員は、特に都市部では近所付き合いや自分の住んでいる地域でのコミュニケーションは希薄化していた傾向があるのではないだろうか。この機会に会社外でのコミュニケーションについて改めて考えてみてはどうだろう。まずは、暮らしている街でコミュニケーションを生む場を探してみることから始めてみるのがいいだろう。例えば、街にあるカフェや銭湯は昔から地域の人同士の社交場としての役割も持っていた。現在は社交場としての役割をさらに発展させてマイクロコミュニティとしての役割を担っている施設も出てきつつある。

街のコミュニケーションやマイクロコミュニティを生む特徴的な取り組みの例を、今までに取材してきた記事の中から紹介する。自分の街でのコミュニケーションを生む場もぜひ見つけてみてほしい。

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