各地に残る古い町並みが、まちづくりのきっかけや資産となりつつある

国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている近江八幡の町並み国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている近江八幡の町並み

各地に残る風情ある古い町並み……。戦災や地震などによって、今は姿を変えてしまった町の風景や、都市再生計画などにより計画的に壊されてしまった町並みもある。

暮らしや住まいが進化し、便利さや安全性が問われていく中、あらためて古い建物が連なる町並みをどう評価し、活用していくのかは、なかなか難しい課題を抱えている。

そんな中、昔の町並みと現在の暮らしの調和を取りながら、町並みを保存し次の世代につなぐためにまちづくりを進める取り組みが各地でみられる。その土地ならではの文化が垣間見える建物がつらなる町並みは、いまや差別化としてまちづくりのきっかけや観光や移住を呼び込む資産ともなりつつあるようだ。

新しいものとの比較をするのでもなく、古いものをただ良いとするのでもない、「自分たちのまちづくり」の中で、今ある歴史ある町並みをどう活かしていくのかを奮闘している人々、そしてまちづくりの取り組みをまとめてみた。

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