バイクの販売台数は減少傾向。ただ、高額なバイクは増えている実感

50cc以下の原付第一種は徐々に減少。それに比べると原付第二種以上はほぼ横ばいで、底を打った感もある。ただ、趣味が多様化した現在、今後大きく台数を伸ばすことはなさそうに感じる(グラフは一般社団法人日本自動車工業会のデータをもとに筆者が作成)50cc以下の原付第一種は徐々に減少。それに比べると原付第二種以上はほぼ横ばいで、底を打った感もある。ただ、趣味が多様化した現在、今後大きく台数を伸ばすことはなさそうに感じる(グラフは一般社団法人日本自動車工業会のデータをもとに筆者が作成)

1980年代前半には300万台以上販売されたバイクも、今や35万台ほど。バイクライフを楽しむ私としては少し寂しい気もするが、40代も半ばになると今さら「降りる(手放す)」友人もなく、仲間とバイクライフを楽しんでいる。

バイクの魅力とは何だろう。個人的には、体が後ろに持っていかれそうになるほどの圧倒的な加速。ワインディングを駆け上がる時や長いトンネルを抜けた後などに肌で感じる季節のワープ感。車体を左右にバンクさせながらコーナーを駆け抜ける気持ちよさ。美味しい「道」や「食」を求めて仲間と楽しむツーリングなどだろうか。嵐のような土砂降りに見舞われても、振り返れば意外と想い出深いツーリングになっていたりもする。

近頃箱根や伊豆などに走りに行った際に感じるのが、50代以上と思われるライダーの多さ。若い頃にバイクライフをエンジョイし、子どもが巣立つなど時間的、経済的に余裕ができたことから「リターンライダー」として戻ってきた大人も多いのかもしれない。

そんなライダーの愛車の多くが大型バイクだ。かつて「限定解除」という合格率10%にも満たない(と言われた)試験を受けなくては憧れの大型バイクに乗れなかった時代は過去のこと。今は教習所で大型免許が手に入れられるという時代背景も大型バイクの普及を後押ししているのだろう。ただ、身近になった大型バイクだが、200万円以上もするような高級車も珍しくない。そこで気になるのが、保管方法。場所を選び大切に保管しないと盗難やいたずらなど、悲しい目にあってしまう。道端に停めてあるバイクなど、酔っ払いに蹴られれば簡単に倒されてしまうのだ。

最近駐車場の一角などで目にすることが多くなったバイクガレージは、盗難やいたずら、雨風から愛車を守るのに適しているように思われる。そこでバイク用のガレージを手掛ける株式会社稲葉製作所を訪れ、ガレージ選びのコツなどを教えていただいた。

オプションの多さもガレージ選びのポイント

写真左上から時計まわりに「盗難バー」「ワイヤーロックバー」「採光壁」「壁面扉」。写真は稲葉製作所の「バイク保管庫」のもので、すべてオプション商品写真左上から時計まわりに「盗難バー」「ワイヤーロックバー」「採光壁」「壁面扉」。写真は稲葉製作所の「バイク保管庫」のもので、すべてオプション商品

物置で有名な稲葉製作所ではバイクガレージも開発・販売している。バイクガレージを設置することのメリットを、同社のバイクガレージ「バイク保管庫」の企画担当の大池さんに伺った。

「やはり盗難防止といたずら対策がメインだと思います。あとは雨風を防ぎ、愛車の劣化を防げる点にメリットがあると思います。最近は高いバイクが多いので、錆びやホコリなどを気にして設置される方も多いですね」と大池さん。

ガレージの選び方のポイントもお聞きした。
「1回設置したら10年20年と使うことが多いでしょうから、『安いから』と値段だけで判断しない方がよいと思います。長期の使用に耐える、頑丈なガレージを選んで欲しいですね。また設置場所や乗り方などもそれぞれ異なるので、オプションが多いガレージの方がいいと思います」

例えば同社の「バイク保管庫」では、換気用の「小窓パネル」や前面シャッターを開けなくてもガレージ内に出入りできる「壁面扉」、防犯対策用の「ワイヤーロックバー」や「盗難バー」、また便利な「リモコンシャッター」など数々のオプションが用意されている。色々なメーカーのガレージを比較して、好みを選べばよいだろう。

趣味空間としての利用など、多彩な用途で楽しめるのもガレージの魅力

お話を伺った株式会社稲葉製作所 営業部営業企画課の大池健太さん。「さらにバイクを安全に、傷みなどを防ぎながら保管できるガレージを開発していきたいですね。今後の商品にもご期待ください」お話を伺った株式会社稲葉製作所 営業部営業企画課の大池健太さん。「さらにバイクを安全に、傷みなどを防ぎながら保管できるガレージを開発していきたいですね。今後の商品にもご期待ください」

バイクの保管用だけでなく、ほかにも有効な使い方があると話す大池さん。
「単に保管するだけでなく、大きめのサイズのガレージを設置してメンテナンスやカスタム用のスペースとして使われる方もいらっしゃいます。メンテナンス時にエンジンをバラしたら、その都度片づけずにそのまま整然と部品を並べておきたいですよね。また、大きめのガレージを設置して愛車と一緒の空間を楽しむ別宅のようにして使われる方もいらっしゃいます。趣味性の高いバイクですし、ガレージには自分だけの空間をつくるという楽しみもあるのではないでしょうか」

ガレージ内にデスクや椅子を置き、書斎のように使っている人、またバイク仲間が集まる空間として利用している人もいるだろう。ガレージをうまく使えば、注文住宅でビルトインガレージをつくるよりも安価で愛車を保管し、同時に趣味も楽しめる空間を実現できるのではないだろうか。

ライダーへのメッセージをいただいた。
「バイクは趣味性の高い乗り物ですし、その世界に没頭するのも素敵だと思います。走ること、カスタムなど個人個人が様々な方法で楽しさを追求しながら、安全に大切にバイクライフを満喫していただきたいと思います」

次の段落では、バイクガレージを設置した私の友人のコメントなどを紹介しよう。

建て替えを機にガレージを設置。「奥行きやオプションの選択肢を考慮して選びました」

家の近所にバイクガレージを借りていたMさん。バイクに乗るために自転車でガレージまで行く手間、またガレージの使用時間が決まっていたためツーリングで早朝に出かける時は前日にガレージからバイクを取ってくる必要があることなどに不便を感じていたという。

転機は2017年の夏。家の建て替えを機に、バイクガレージを設置することに。「長く使うものだから」と施工は信頼のできる施工会社にガレージの手配まで含めて直接依頼したという。
「以前のガレージは奥行きに余裕がなく、ハンドルを切ってギリギリで入るスペースでした。そこでガレージを選ぶ際には余裕のある奥行きに加え、熱気を逃がす換気用の小窓、雨の日にシャッターを開閉した際に雨だれを防ぐシャッターケース、水滴が垂れてきにくい結露軽減材などオプションがあるガレージを選びました」とMさん。
家の立地から万が一シャッターが壊された時でも安心な盗難バーや、ガレージとバイクをつないで盗難を防ぐワイヤーロックバーなどのオプションは付けなかったという。ヘルメットを保管するための棚については「ヘルメットは熱や湿気などで傷むので、ガレージに保管するつもりはなかった」との理由で取り付けなかったそうだ。

使い勝手について感想をうかがった。
「奥行きがあり、またハイルーフタイプにしたのでとても広々として使いやすいですね。大切な愛車を近くに置いておける安心感、乗りたい時にすぐに乗れるという利便性も気に入っています。ガレージを設置する時は車検証でバイクのサイズを調べ、少し余裕のあるサイズを選ぶとよいと思います。設置場所など環境は1台1台異なること、また好みもありますのでオプションが多数あるガレージがよいのではないでしょうか」と話す。

Mさんは重いバイクでも安心して保管できる土間タイプを選択。基礎工事や土間コンクリート仕上げ費用も含め、40万円台半ばほどの費用がかかったという。
「イニシャルコストはかかりますが、安心感を考えたら決して高くはないと思います。200万円以上するような高額なバイクもありますし、盗難やいたずら、傷みなどを防ぐためにもガレージに保管するメリットは大きいと思います」

バイクの販売台数は減少傾向にあるものの、ツーリングに出かけると中高年のライダーが乗る大型バイクを多数見かける。ドゥカティやハーレー、BMWなどの外車のほか、国産でもリッタークラスのスーパースポーツなどは200万円以上するのが当たり前になった現在。資金に多少の余裕があるなら、盗難やいたずらなどで悲しい思いをしないためにも、バイクガレージの設置を検討してはいかがだろう。

■稲葉製作所/バイク保管庫
https://www.inaba-ss.co.jp/monooki/lineup/D_FXN-BIKE/index.html

Mさんのガレージは稲葉製作所の「バイク保管庫/FXN-2230H(ハイルーフタイプ)」。ガレージ内には750ccのバイク1台、125ccのスクーター1台、自転車を保管。サイズは幅2210mm×高さ2320mm×奥行3190mm(開口寸法:幅2004mm×高さ1948mm)。オプションで小窓パネル、シャッターケース、結露軽減材を取り付けているMさんのガレージは稲葉製作所の「バイク保管庫/FXN-2230H(ハイルーフタイプ)」。ガレージ内には750ccのバイク1台、125ccのスクーター1台、自転車を保管。サイズは幅2210mm×高さ2320mm×奥行3190mm(開口寸法:幅2004mm×高さ1948mm)。オプションで小窓パネル、シャッターケース、結露軽減材を取り付けている

2018年 02月28日 11時04分