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実家売却は後悔する?体験談から原因・注意点を徹底解説

実家の売却は、経済的な判断だけでなく家族の感情面も含めた様々な事情が関わるため、慎重な検討が求められます。

また、売却のタイミングによっては相続税の扱いや利用できる特例が変わるため、事前の情報整理が重要になります。

この記事では、実際の売却体験談をもとに後悔が起きやすい原因を整理し、注意すべきポイントを解説します。あわせて、実家売却によって得られるメリットやよくある疑問への回答もまとめて紹介します。

この記事で分かること

もくじ

【あわせて読みたい】
▶︎親の実家を売却する手順は?費用・税金や高く売るコツも解説

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【体験談】実家の売却で後悔した人は多いのか?

実家売却のさまざまな体験談を見ていると、売ってよかったと感じている人が多くいる一方で、手続きの大変さや片付けの負担、気持ちの整理が追いつかずにモヤモヤを抱えるケースなども見られます。

特に、親の入院や相続など時間に追われるなかで売却を決断した人ほど、「もっと準備しておけばよかった」と感じやすいようです。

ここでは、実際の事例をもとに、どのような場面で実家売却を後悔しやすいのかを整理していきます。

  • 妻の実家を売却した人の体験談
  • 空き家状態になった実家を売却した人の体験談
  • 実家売却の失敗・後悔は他にも

妻の実家を売却した人の体験談

概要:義父(妻の父親)が認知症になり入院。入院費を捻出するために義父母が住んでいた一戸建て(妻の実家)を売却することになった
家族構成:家族5人暮らし(妻50歳、長男24歳、次男21歳、義母82歳)
エリア:東京都調布市
立地:最寄駅から徒歩30分(バス利用で10分程度の乗車で最寄のバス停)
土地面積:70坪
建物面積:110m2
間取り:木造2階建て(1階に2部屋と台所、2階に2部屋)
築年数:約40年
居住年数:約40年
売り出しから売却までにかかった期間:5ヶ月
売却年月:2013年10月

実家売却のきっかけとして多いのが、親の介護や入院費用の捻出といった事情です。

ある男性は、認知症で入院した義父の医療費や、今後の介護費用をまかなうために、妻の実家を売却する決断をしました。義母の一人暮らしの不安や、最寄駅からのアクセスの悪さもあり、「この家に住み続けるより環境を変えよう」という家族の意見が一致したことも後押しになったようです。

売却活動では3社に査定を依頼し、事情を丁寧に聞き、成年後見人の手続きや相続登記まで具体的にアドバイスしてくれた会社を選んでいます。結果として、家を解体して土地を2つに分ける提案が功を奏し、当初の査定価格よりも高く売却することに成功しました。

売却代金と自分たちの貯金をあわせて新居も購入でき、義母とも同居をスタートできたことから、「経済面では満足している」という声が印象的です。

一方、「成年後見人や相続など知らない手続きが多く、精神的にも負担が大きかった」「不動産の知識がもっとあれば複数社を競わせて、さらに条件をよくできたかもしれない」といった後悔も残っているようです。

また、妻の実家の片付けでは想像以上の荷物の多さに苦戦し、不用品回収会社に依頼した結果、処分費用が30万円ほどかかっています。

この体験談からは、良い結果で終わった売却であっても以下のような懸念が残りやすいことが分かります。

  • 手続きの複雑さ
  • 片付けの負担と費用
  • 知識不足による「もっとできたかも」という後悔

実家売却で後悔を減らすには、早めに手続きの流れを把握しておくこと、複数の不動産会社に相談して比較することが重要だといえるでしょう。

※参考:入院費を捻出するために出した結論は妻の実家を売ること…~売却体験談

空き家状態になった実家を売却した人の体験談

エリア:東京都杉並区
家族構成:さいたま市内の一戸建てで妻(72歳)と2人暮らし
息子2人(46歳、43歳)はそれぞれ結婚して独立
概要:生涯独身だった兄が死亡。兄の遺産を共同で相続したのはWさん、Wさんの姉と妹の3人。相続した遺産のなかには、兄が1人で住んでいた一戸建てがあった。姉、妹とも話し合い、その一戸建てを売却。兄が住んでいた家は、もとはWさんの両親が建てた家で、Wさんたち兄弟の実家。
立地:最寄り駅から徒歩10分
土地面積:約40坪
建物面積:約25坪
間取り:モルタル2階建て・5DK
築年数:約40年(建て替えてからの築年数)
売却年月:2015年9月

兄から相続した実家が空き家のまま残り、売却に踏み切ったというケースもあります。

独身だった兄の死後、兄弟3人で家を相続しましたが、それぞれ持ち家があり誰も住む予定はありませんでした。貸すことも考えたものの、次のような不安や負担が残ったため、思い出は胸に残しつつ売却を選んでいます。

  • 誰が管理するのか
  • 空き家による防犯・防災リスク
  • 庭の雑草で近隣に迷惑がかかる
  • 固定資産税や相続税の負担

売却にあたっては、付き合いのある銀行や不動産会社など専門家に間に入ってもらったことでスムーズに進行しています。

一方、遺品整理や庭の管理については後悔が見られました。

親世代が残していった荷物や家具は想像以上に多く、リサイクル店や不用品回収業者に依頼してもなかなか片付かず、費用負担もかさんでいます。

さらに、遠方から通いながら庭の草刈りを続けるのも重労働で、「維持が大変なら空き家のまま長く残さず、早めに売る決断をしてよかった」と振り返っています。

この事例からは、空き家状態の実家を持ち続けることは感情面だけでなく、管理や費用面でも負担になりやすいことが分かります。実家売却のタイミングを考えるうえで、現実的な管理の大変さも踏まえて検討することが大切です。

※参考:兄から相続した家が「空き家」状態!?管理ができないため売却に踏み切る~売却体験談

実家売却の失敗・後悔は他にも

ホームズの住まいの売却データファイルから、実家や相続した家を売却した人の声を見ると、「もっと早く動けばよかった」「準備や話し合いを後回しにしたことが悔やまれる」という後悔も目立ちます。

相続後、すぐに売却行動を起こせばよかった。共有者同士の意見がやや合わなくなる時もあったので意思の疎通が大切と感じた。
(69歳/女性/埼玉県八潮市の1971年~1975年築の一戸建てを売却)

上記のように、相続後すぐに売却の話を進めずにいるうちに、共有者同士の意見があわなくなり、「意思疎通をしっかりとしておけばよかった」と感じた人もいます。

もし 誰か住んでいて荷物があるならできるだけ早く片付けること。思い出や懐かしさに浸ってしまい、なかなか片付けられなくて、維持費がかさみ、少人数でやっていたこともあり3年もかかってしまった 男手は必要。
(42歳/女性/愛知県津島市の1970年以前築の一戸建てを売却)

また、「住んでいた家の荷物をなかなか片付けられず、思い出に浸っているうちに維持費や期間が想像以上にかかった」という声もありました。

体験談から分かるのは、売る・売らないの判断よりも、感情の整理や家族間の話し合い、片付けなどを先延ばしにすることが、実家売却の後悔につながりやすい点です。

寂しさや罪悪感があるのは自然なことですが、その気持ちに向き合いながら、早めに家族と方向性を共有して片付けや手続きの準備を進めていくことが、後悔を減らすポイントになるでしょう。

※参考:相続した不動産を賢く売却するには?(相続した家を売った経験者の「売却失敗談」)

実家売却で後悔してしまう原因

ここでは、実家売却で後悔してしまう原因を紹介します。

  • 売却したことの寂しさ・罪悪感で後悔した
  • 事前準備や知識が不十分で後悔した
  • 家族間のコミュニケーション不足で後悔した
  • 各種手続きに時間がかかって後悔した
  • 売却時のコストを考慮せずに後悔した
  • 相場よりも低い金額で売却して後悔した
  • 不動産会社・担当者選びで後悔した

売却したことの寂しさ・罪悪感で後悔した

実家の売却を後悔する大きな理由のひとつに、感情的な理由によるものがあります。合理的に考えれば、特に考慮する必要はない要素にも思えますが、実際に無視することは困難な場合が多いと言われています。

実家は、自分が生まれ育った場所であり、家族と楽しく過ごした思い出のある場所です。思い出の詰まった実家を売却することで、家族の集まる場所が失われるため、親族の中には寂しさや喪失感を抱く人もいるでしょう。

特に、親が亡くなって相続した実家を売却した場合は、感情的になりやすく、このことが売却後の「後悔」という感情につながる場合があります。

事前準備や知識が不十分で後悔した

実家売却では、相続税・売却価格・手続きの流れなど分からないことが多く、準備不足が後悔の原因になりやすいという構造があります。

ホームズが相続した不動産の売却経験者に対して実施したアンケート「相続した家の売却で困ったことは?」では、最も多かった回答が「売却金額の相場感が分からなかった」で22.2%でした。

順位 困ったこと(相続物件を売却した人) 割合
1 売却金額の相場感が分からなかった 22.2%
3 何から始めればよいか分からなかった 20.6%
4 何をすればよいか分からなかった 15.5%
5 法律に関する知識が足りなかった 14.8%
6 お金に関する知識が足りなかった 14.2%

※アンケート内「相続した家の売却で困ったことは?」から1位,3位〜6位を抜粋
※参考:相続不動産の賢い売り方を売却経験者アンケートから考察|住まいの売却データファイル

ほかにも「何から始めればよいか分からなかった」「法律に関する知識が足りなかった」など、知識不足が売却活動に影響したという声が目立っています。

知識不足のまま進めると判断に時間がかかったり、不利な条件で契約してしまったりするケースもあるので、事前準備や知識はつけておきましょう。

家族間のコミュニケーション不足で後悔した

実家売却では家族それぞれが異なる思いを抱えていることが多く、話し合い不足が後悔につながる要因になります。

たとえば、兄弟の一部が「まだ売らないほうがいい」と感じていたり、誰が片付けや手続きの中心を担うかで不満が生まれたりするケースがあります。

相続物件の場合は権利関係が複雑になるほど意見がすれ違いやすく、「もっと早く話し合っておけばよかった」「共有名義のまま進めて混乱した」という後悔もあります。

家族全員が納得して進めるためにもタイミング・負担の分担・希望条件を明確にし、状況が変わる前に早めに協議しておくことが重要です。

各種手続きに時間がかかって後悔した

実家売却は、相続登記・名義変更・税金の申告・必要書類の準備など、想像以上に時間がかかるケースがあります。

同アンケートでも、以下のように法律・手続きに関する知識不足が上位に挙がっています。

順位 困ったこと(相続物件を売却した人) 割合
4 何をすればよいか分からなかった 14.8%
5 法律に関する知識が足りなかった 14.2%
6 お金に関する知識が足りなかった 10.2%

※アンケート内「相続した家の売却で困ったことは?」から4位〜6位を抜粋

特に相続人が複数いる場合や、相続登記が未完了のまま売却活動を始めてしまうと、手続きの遅れが売却時期に影響し、「もっと早く動けばよかった」と後悔しやすくなります。

売却時のコストを考慮せずに後悔した

実家売却には、仲介手数料や相続税、譲渡所得税など、さまざまな費用が発生します。 売却後に「思った以上に出費が多かった」と気づき、後悔するケースは少なくありません。

同アンケートでも「お金に関する知識不足」が10.2%で上位に挙がっており、コスト理解が足りないまま進めると、想定外の支出が負担になりやすいことが分かります。

順位 困ったこと(相続物件を売却した人) 割合
5 法律に関する知識が足りなかった 14.2%
6 お金に関する知識が足りなかった 10.2%
6 分からないことをどこに相談すればよいか分からなかった 10.2%

※アンケート内「相続した家の売却で困ったことは?」から5位〜6位(同率)を抜粋

税金・片付け費用・不用品回収など、売却に付随するコストを事前に把握することで後悔する可能性を減らすことができるでしょう。

相場よりも低い金額で売却して後悔した

売却価格の後悔は、最も多く見られる悩みの1つです。

「相場が分からないまま売ってしまい、もっと高く売れたかもしれない」と感じるケースは多く、同アンケートでも第1位となっています。

順位 困ったこと(相続物件を売却した人) 割合
1 売却金額の相場感が分からなかった 22.2%
3 何から始めればよいか分からなかった 20.6%
4 何をすればよいか分からなかった 15.5%

※アンケート内「相続した家の売却で困ったことは?」から1位,3位,4位を抜粋

不動産会社・担当者選びで後悔した

不動産会社や担当者の対応・知識の差は、売却の進み方に大きく影響します。

同アンケートでも「信頼できる不動産会社が分からなかった」が9.4%、「不動産会社の担当者が信頼できなかった」が5.2%など、担当者選びに関する後悔があがっています。

順位 困ったこと(相続物件を売却した人) 割合
10 信頼できる不動産会社が分からなかった 9.4%
12 買い手がなかなか見つからなかった際の不動産会社の対応が悪かった 7.2%
13 不動産会社の担当者が信頼できなかった 5.2%

※アンケート内「相続した家の売却で困ったことは?」から10位,12位,13位を抜粋

担当者によっては、相続手続き・売却戦略・税金などへの理解に差があり、「別の会社に相談していればよかった」と感じるケースもあります。

複数社を比較し、事情を丁寧に聞いてくれる会社を選ぶことが後悔防止のポイントです。

実家売却で後悔しないための注意点

ここでは、実家売却で後悔しないための注意点を紹介します。

  • 余裕のあるスケジュールを立てる
  • 売却タイミングを見極める
  • 複数の不動産会社に査定を依頼する
  • 査定価格の根拠を見極める
  • 売り出し価格を極端に高く・安くしない
  • 税金に関する控除・特例を調べておく

余裕のあるスケジュールを立てる

実家売却で後悔を防ぐうえで最も重要なのが、スケジュールに余裕を持って進めることです。

前述したホームズのアンケートでは、32.6%が「余裕のあるスケジュールを立てるべきだった」と回答しており、後悔のトップに挙がっています。

順位 後悔していること(相続物件を売却した人) 割合
1 余裕のあるスケジュールを立てる 32.6%
2 価格や担当者を複数社で比較する 32.4%
3 不動産会社の言うことが正しいか判断する 30.3%

※アンケート内「相続した家を売却した人が後悔していることは?」から1位〜3位を抜粋

売却には、相続登記・必要書類の準備・不用品処分など、多くの作業が必要です。特に、相続の場合は遺産分割協議が長引いたり、家族の意見が揃わないことで売却が遅れたりすることも珍しくありません。

負担や追加費用を少しでも減らすためにも、早めに専門家へ相談し、家族でスケジュールを共有しながら進めましょう。

売却タイミングを見極める

実家売却のタイミングは価格だけでなく、家族の状況や手続きの進み具合によっても大きく変わります。

「気持ちが追いついていない時期に売却を急いでしまった」「片付けや話し合いを後回しにしたせいで劣化や雑草が進み、価値が下がってしまった」などの後悔も見られます。

前述のとおり、売却スケジュールに関する後悔が目立っていることから、早すぎても遅すぎても後悔しやすいことが分かります。

次のような要素を踏まえ、最も適した時期を見極めることが重要です。

  • 相続登記や遺産分割の完了時期
  • 実家の状態
  • 空き家管理の負担
  • 税金の発生タイミング など

特に相続した家の場合、放置期間が長くなると固定資産税の負担だけでなく、劣化による価値低下や近隣トラブルのリスクも高まります。

感情、実務、費用を総合的に判断して進めることが後悔を防ぐポイントといえるでしょう。

複数の不動産会社に査定を依頼する

実家売却で後悔した人の多くが、「複数社に査定依頼をすべきだった」と感じています。

同アンケートでは、32.4%が「価格や担当者を複数の不動産会社で比較すべきだった」と回答しています。

順位 後悔していること(相続物件を売却した人) 割合
1 余裕のあるスケジュールを立てる 32.6%
2 価格や担当者を複数社で比較する 32.4%
3 不動産会社の言うことが正しいか判断する 30.3%

※アンケート内「相続した家を売却した人が後悔していることは?」から1位〜3位を抜粋

不動産会社1社だけに任せてしまうと、提示された価格が妥当かどうか判断できず、「もっと高く売れたかもしれない」「担当者との相性が悪くても気づけなかった」と後悔につながりやすくなってしまいます。

相続や空き家の売却は特殊事情が多く、会社によって売却戦略や提案の幅に差が出やすいため、比較は必須です。

査定価格の根拠を見極める

実家売却の後悔のなかには、「不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする」という声も多く、アンケートでは30.3%が該当しています。

順位 後悔していること(相続物件を売却した人) 割合
2 価格や担当者を複数の不動産会社でしっかり比較する 32.4%
3 不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする 30.3%
4 不動産会社に任せきりにせず、自分でも情報収集する 26.5%

※アンケート内「相続した家を売却した人が後悔していることは?」から2位〜4位を抜粋

査定価格の根拠を見極めずに依頼してしまうと、交渉段階で値下げせざるを得なくなり、結果的に適正価格よりも安く売却することになる可能性もあります。

査定価格の判断基準として、主に以下の要素を確認しておくとよいでしょう。

  • 周辺相場
  • 過去の成約事例
  • 土地の形状
  • 建物の状態
  • 見込み客の有無 など

後悔のリスクを減らすためにも、査定基準の説明を丁寧にしてくれる会社を選ぶことをおすすめします。

売り出し価格を極端に高く・安くしない

売り出し価格の設定も、後悔しやすいポイントです。

同アンケートでは「売り出し価格を高くしすぎない」が25.9%、「安易に値下げしない」が25.7%など、価格設定に関する後悔が複数挙げられています。

順位 後悔していること(相続物件を売却した人) 割合
5 売り出し価格を高くしすぎない 25.9%
6 安易に価格を下げない 25.7%
7 多少の損を覚悟しておく 23.7%

※アンケート内「相続した家を売却した人が後悔していることは?」から5位〜7位を抜粋

高すぎる価格でスタートすると買主が見つかりにくく、売却期間が延びてしまいます。逆に、焦って値下げしすぎると「もっと高く売れたのでは」と後悔が残ってしまうでしょう。

相続した実家の場合、空き家期間が長いほど劣化が進むため、価格設定の遅れは資産価値の低下にも直結します。

客観的な相場を踏まえ、担当者と相談しながら適切な価格でスタートすることが重要です。

税金に関する控除・特例を調べておく

実家売却で後悔しないためにも、税金に関する控除・特例も調べておくことが重要です。

同アンケートに該当する項目はないものの、「自分でも情報収集するべきだった」と後悔している人の割合が26.5%と多く、知識不足は後悔につながりやすい要素といえます。

順位 後悔していること(相続物件を売却した人) 割合
3 不動産会社の言うことが正しいかどうか判断できるようにする 30.3%
4 不動産会社に任せきりにせず、自分でも情報収集する 26.5%
5 売り出し価格を高くしすぎない 25.9%

※アンケート内「相続した家を売却した人が後悔していることは?」から3位〜5位を抜粋

相続した実家の売却には、次のような控除・特例制度を適用できる場合があります。

  • 取得費加算の特例
  • 3,000万円の特別控除
  • 空き家の特例 など

税金周りは専門家のサポートを受けるだけで負担が大きく減るため、事前に制度を把握し、不動産会社・税理士に早めに相談することが大切です。

※参考1:No.3267 相続財産を譲渡した場合の取得費の特例|国税庁
※参考2:No.3302 マイホームを売ったときの特例|国税庁
※参考3:No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例|国税庁

後悔だけではない!実家を売却するメリット

実家売却には感情的な迷いを感じることも多いと考えられますが、管理の負担軽減や資金面の余裕など、得られるメリットも多くあります。

ここでは、実家を売却するメリットとして以下を解説します。

  • 自分で管理する必要がなくなる
  • 自己資金に余裕ができる
  • 災害時のリスクを防げる
  • 固定資産税を支払い続ける必要がなくなる

自分で管理する必要がなくなる

実家を売却するメリットの1つは、管理の負担から解放されることです。

空き家のまま残しておくと庭の草刈り・通気・清掃・郵便物の整理など、思っている以上に手間がかかります。

遠方に住んでいる場合は月に数回通うことさえ難しく、気づけば劣化が進んでいたというケースも珍しくありません。

早いうちに実家を売却することで管理の手間やストレスがなくなり、心身の負担が大幅に軽減されるでしょう。

自己資金に余裕ができる

実家を売却することで、まとまった資金を得られる点も大きなメリットです。

相続後の片付け費用や介護費用、住み替えの資金など、必要な支出に充てることができ、家計に余裕が生まれます。売却代金を元手に新しい住まいを購入したり、老後資金として活用したりと、家族の状況にあわせた使い方も可能です。

実家を使わないまま維持するよりも、資産を有効に活かせる選択だといえるでしょう。

災害時のリスクを防げる

空き家のまま実家を残しておくと地震で倒壊したり、台風や大雨で屋根や外壁が破損したりするなど、災害時のリスクが高まります。

また、空き家は人目がないため、劣化に気づくのが遅れ、被害が拡大しやすい点もデメリットです。

売却しておくことで災害リスクから解放され、家を守らなければいけない心理的な負担も減らすことができるでしょう。

固定資産税を支払い続ける必要がなくなる

実家を所有し続ける場合、住んでいなくても毎年固定資産税が発生し、都市計画区域内なら都市計画税も課税されます。

空き家を長期間放置すると老朽化が進み、自治体から「特定空き家」に指定されると、住宅用地特例が外れて税額が数倍になるケースもあります。

実家を売却すれば、こうした継続的な税負担や管理リスクを早期に解消できます。将来的な税額増加を避けるためにも、使う予定がない家は早めの売却を検討することが有効です。

※参考:「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針|国土交通省

実家売却の後悔に関するよくある質問

最後に、実家売却の後悔に関するよくある質問に回答します。

  • 実家を売却する場合に部屋の片付けはすべき?
  • 実家は相続の前に売却すべき?
  • 実家がなかなか売れないときはどうする?

実家を売却する場合に部屋の片付けはすべき?

基本的には、実家の売却前に部屋の片付けや不用品の整理を進めておくのがスムーズです。

家具が多かったり、物が散乱していたりする状態だと内覧時に印象が悪くなり、売却価格や成約スピードに影響する可能性があります。

相続後の負担を軽減するためにも、早めに家族で分担したり、不用品回収業者の利用を検討したりすると良いでしょう。

実家は相続の前に売却すべき?

実家の売却は、相続前と相続後で条件が大きく変わります。

相続前に売却するメリットには、複数の相続人がいる場合のトラブル防止や、空き家の維持費を抑えられる点が挙げられます。親の介護費用や施設入居費に充てられるなど、資金面のメリットもあるでしょう。

一方、生前売却は税制上の特例が使えない場合があるほか、所有者本人の判断能力が不十分だと手続きが複雑になることもあります。

相続税の有無や家族の状況によって最適なタイミングは異なるため、事前に不動産会社や税理士などの専門家へ相談しながら判断することが大切です。

【あわせて読みたい】
実家の売却は相続の前と後でどう変わる?判断の基準などを解説

実家がなかなか売れないときはどうする?

実家がなかなか売れない場合は、売却方法などの選択肢を見直すことが重要です。

自治体への寄付や空き家バンクの活用、思い切って売り出し価格を調整するなどの方法があります。

また、老朽化が進んだ家は解体して更地にすることで、需要が高まるケースも少なくありません。相続した土地を国に引き取ってもらえる、相続土地国庫帰属制度が利用できる可能性もあります。適用条件は厳しいものの活用できれば負担を減らすこともできるでしょう。

それでも売れない場合は不動産買取業者に依頼し、早期売却を検討するのが現実的な対策となります。

※参考:相続土地国庫帰属制度について|法務省

実家売却で後悔しないためには早めに不動産会社に相談しよう

実家の売却で後悔しないためには、早い段階で不動産会社に相談するのがおすすめです。

経験豊富かつノウハウのある不動産会社に相談することで、的確なアドバイスが期待できます。相続した実家を売却するには、複数社に査定依頼して比較検討することが重要です。

ホームズの一括査定なら、全国4,700社以上(2025年11月時点)の不動産会社を一度に比較でき、各社の実績・特徴・担当者情報まで確認できます。地域ごとの相場に強い会社や相続案件を得意とする会社を選べるため、納得のいく売却計画を立てやすくなるのも魅力です。

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記事執筆・監修

新川 優香(あらかわ ゆうか)

大学卒業後、不動産仲介業務に従事し売買を経験。現在は不動産賃貸の事務職に従事。不動産売買仲介から賃貸仲介、物件管理に関わる執筆経験もあり。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級の資格を保有。