トイレ共同、風呂無しなら3~4万円も。お手頃物件は銭湯周辺にある

コインランドリー併設の銭湯も多く、その点でも銭湯は利便性が高い。最近は共通回数券も売られており、多少費用の節約も可コインランドリー併設の銭湯も多く、その点でも銭湯は利便性が高い。最近は共通回数券も売られており、多少費用の節約も可

生活費の中で一番多額なのは家賃である。そこで、自分の夢、野望のためにお金を使いたい、貯めたいという人なら、家賃をできるだけ抑える算段をするのが賢明。そのためにはどうすれば良いかをまとめてみた。

一番オーソドックスな手段は風呂なし、トイレ共同あるいは古い、狭い、遠いなどといった部屋でもいいからと、安い部屋を探してもらうこと。ずいぶん、少なくはなったが、それでもトイレ共同、風呂なしの部屋なら、都内でも3~4万円で探せる。

ただし、こういう物件は意外に長く居住する高齢者が多く、音に過敏な人が多いので、部屋で音を出すのは厳禁。すぐに追い出される羽目になりかねない。また、風呂無しは近所に銭湯、コインシャワーなどがないと、清潔を保つのは大変。最近は銭湯も450円(東京の場合)とけっこう高いので、生活費全般の経費から考えて、ホントに節約につながるか、よく考えてみたい。

古い、狭い、遠い部屋があるのは、当然ながら、古くから開発された、並行して走る路線の路線間の広いエリア。10分も歩けば隣の駅というところでは、家賃の下落は少ない。年代でいえば、早くても昭和初期くらい。銭湯や米屋、豆腐屋、乾物店などがある街は古い可能性が高い。

ちなみに首都圏で銭湯の生存率が高いのは台東区(人口比で見るとトップ)、荒川区、足立区などの下町エリア、大田区、品川区などの多摩川周辺、川崎市など。私の住む目黒区内にも銭湯の多いエリアがあり、周辺には古いアパートが多数。家賃を安く上げたいなら、銭湯周辺は狙い目だ。

友人とルームシェア、注意すべきは契約書と保証人

同じように夢を持つ友人とルームシェアをする手もある。都心部以外であれば、7~8万円の予算で2DKなどが探せるはずだから、これを2人でシェアすれば1人でワンルームを借りるより安く済み、設備も良い。ただ、物件そのものは豊富にあるが、問題はそうした貸し方をしてもらえるかどうか。

2人で家賃を分割して払っていた場合、どちらか一方が出ていってしまうと、残り1人では払い続けられなくなる懸念がある。そのため、友人同士のルームシェアはあまり歓迎されないのだ。貸してもらえるという場合には、契約書で入居者全員を連帯債務者(誰かが途中で退去したとしても、貸主は部屋を出た人、残っている人のどちらにも家賃の全額が請求できるようになる)とした上で、それぞれに連帯保証人を立てるというやり方を求められる場合が多い。安易に決めて後悔しないよう、一緒に住む相手とよく話し合っておくべきだろう。

暮らし始めてから不満が出ないようにするためには、互いの部屋の広さ、使い勝手にあまり差がない物件を選ぶこと。加えて、水道光熱費や細かい支出、家事の分担、共有部分の使い方などのルールを決めておくことも大事。ルームシェアで破綻(?)した話を聞くと「いつも私だけが掃除していた」「買ってきたお菓子を勝手に食べ、自分は買ってこない」など、友情の亀裂の原因は意外にささいなところにあったりする。事前に話し合うことで回避できるなら、そうしたほうがいいのは当然だ。

シェアハウスで、入居時の諸費用などを節約する

シェアハウスでは共用のキッチン、洗面所、トイレ、風呂などが用意されており、キッチンには調理器具、調味料などが置かれていることもシェアハウスでは共用のキッチン、洗面所、トイレ、風呂などが用意されており、キッチンには調理器具、調味料などが置かれていることも

3つ目の手段はシェアハウス利用。この頃、よく耳にするようになった居住形態だが、明確な定義があるわけではない。最大公約数的に解説すると、必要最低限の家具・家電付きの個室のほかに、入居者同士が交流できるような共有設備のある住居で、賃料は物件次第。全体としては相場より安めではあるが、付帯設備が充実している物件などの中には相場より高めという物件もある。

家賃1ヶ月分程度の保証金は必要なものの、敷金、礼金その他の諸費用が不要なので、入居時の費用は確実に安くて済む。家具・家電を買わなくてはいい点も節約につながる。最近は専門のサイトもできて、探しやすくなった。ただ、ルームシェアとも異なり、個室はあるとはいえ、基本、他人との共同生活になる。やっていけるかどうか、自分の生活、性格なども考えて選ぼう。

もうひとつ、シェアハウス利用時に注意しなくてはいけないのは、それがいわゆる違法ハウス、脱法ハウスと呼ばれるものではないかという点。賃料が2万円台などと極端に安い物件ではニュースなどで報じられている通り、室内を細かく仕切って部屋と称しており、火災などがあったら逃げられそうにないような状態になっていることも。家賃の節約と引き換えに身の危険を取るのはあまり賢明とは思えない。熟考が必要だろう。

最後に少しだけ公営住宅について。残念ながら、さほど安くはなく、都内のURなら広めの1Kで5万円以上。住戸内で前入居者が亡くなられたような部屋だと、入居後1年間は半額になる、特別募集物件なるものもあるが、安くなるのは1年間だけである。また、公営住宅の中では所得に応じて家賃が決まり、安価で済む可能性が高い都営住宅は60歳以上でないとそもそも申し込めない。

2013年 10月02日 13時22分