リフォームの意向や行動の変化を調査

人口の減少、少子高齢化、単身世帯の増加など、社会環境は変化している。それらの変化は住宅への意識、生活行動へも影響を及ぼすものだ。特に新型コロナウイルス感染症の流行によって、従来と比べ生活スタイルや暮らし、住まいへの思い、家での時間の過ごし方などに変容が見受けられるようだ。

TOTOでは、「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」を実施、リフォームの意向や意識、行動の変化などをまとめた。暮らしに関する価値観の変化が読み取れる興味深い結果をみていく。                                


実施時期 2020年8月28日~9月1日 (緊急事態宣言解除後、コロナ第2波の渦中に実施) /調査方法 インターネット調査 /調査対象 20歳~79歳の男女(全国)本人または配偶者の持ち家居住者 /サンプル数 2,197サンプル

新型コロナウイルスの流行を経験して意識はどう変化したのか?

コロナ禍、自宅に関しての意識はどのように変化したのだろうか。

多くみられるのは、自宅を「リラックスできる空間にしたい(53.7%)」「安全・安心を確保できる空間にしたい(49.5%)」「衛生的な空間にしたい(48.9%)」ということ。自宅はくつろぐことができる空間であることは基本だが、「安全」「安心」「衛生的」というキーワードを重視するところが現在の環境を示しているのだろう。また、「健康を維持できる」「住みやすい」「家族と過ごしやすい」といった希望も続き、改めて居心地がよく健康的な暮らしを求めていることがわかる。

同時に、在宅ワークなど仕事のスタイルの変化に伴い、在宅時間も長くなってきているケースも多い。家にいる時間が多くなることで、現在の住まいへの不満も明らかになってくるようだ。自宅での困りごととしては、「光熱費がかかる(22.8%)」「掃除が大変(21.6%)」「衛生面が気になる(20.0%)」という点を挙げる方がみられる。

TOTO「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」よりTOTO「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」より

自宅で過ごす時間も長くなり、洗面まわりの利用も増加

自宅での行動の変化については、やはり、「自宅で過ごす時間が増えた(62.7%)」「家族と過ごす時間が増えた(53.5%)」という方が多くみられ、テレビやインターネットの利用も増加しているのが現状だ。家族みんなが利用するリビングやダイニングのプランニング、テレビやパソコンなどの配置や使い勝手など、今後間取りを検討する上で重要なポイントになってくるだろう。

また、日常の中なの基本的な予防対策として手洗いが推奨される中、洗面まわりの利用が増えてきている。自宅の水まわりの行動の変化として、「手洗いをする回数(69.8%)」「帰宅後すぐに手を洗う(58.8%)」「1回あたりの手洗いの時間(57.5%)」という声が聞かれ、洗面まわりでの行動が変わってきていることがわかる。

最近では、通常プランニングされる洗面所だけでなく、もうひとつの洗面の場(セカンド洗面)もみられる。玄関や勝手口、子ども部屋付近などに簡易な洗面台を設置するもので、子育て世代を中心に取り入れるケースも。メーカー商品にもデザイン性の高い洗面ボウルや水栓金具などが揃い、今後も注目されるアイテムと言えるだろう。

その他、掃除や片付けの頻度が増えた場所として、キッチンやトイレ、洗面所を挙げる方が多いという。日々家族全員が使用し、衛生面が気になる場所だけに、清潔さを保つことが必要だと考えている結果だろう。また、トイレでは便座や便器、キッチンでは調理器具やシンクまわりなど、除菌を行っている人も3割強となっている。

自宅で過ごす時間も長くなり、洗面まわりの利用も増加

リフォームしたいのは水まわり。自動・除菌・節水機能に注目が

コロナ禍、現在の自宅に対する今後の希望についての質問に対しては、「リフォームをしたい」と考えている方は、4人に1人。その理由については「快適に過ごしたい(41.3%)」「長く住み続けたい(38.5%)」が多くみられる。

また、リフォームをしたい部位としては、水まわりが上位を占め、「トイレの便器本体(30.4%)」「システムバス・浴槽(28.9%)」「システムキッチン・流し(27.6%)」「洗面化粧台・洗面器(24・9%)」「温水洗浄便座(単体)(24.5%)」など、日々家族が使用し、使い勝手が気になる部分が挙げられている。その他、「リビング・ダイニング(24.2%)」など家族が集まる場所への希望も多い。

注目したいのは、今後自宅をリフォームして住み続けたいと考えている方の水まわりで欲しい設備機器。水まわりの商品は各メーカーから、さまざまな機能を持つ機器がラインナップされているが、その中でも、「自動」「除菌」「節水」機能を持つアイテムが上位に挙がっているということだ。たとえば「自動水栓」は、キッチンでは42.7%の方が、洗面所でも38.7%が希望しているという結果に。また、トイレでは35.2%の方が「便器内の除菌機能のついたトイレ」を望んでいる。また、節水に関しては、家族の使用頻度も増えていることから、意識も高くなっていると考えられるが、トイレでは31.6%が「節水式のトイレ」を、浴室では27.5%が「節水機能のついたシャワー」を設置したいという結果に。節水に関しては、環境問題などもあり以前から意識は高まっていたが、家計への影響もあり、リフォームの際には積極的に取り入れたい、ということなのだろう。

リフォームしたいのは水まわり。自動・除菌・節水機能に注目が

効率的な情報収集がより重要に

新型コロナウイルスは、暮らしや住まいにも影響し、それぞれに変化が求められている。家で過ごす時間が増えたことで、より快適な空間を希望する声も多い。家具や家電を買い替える、居心地のよさをアップするためにDIYやリフォームを検討するなど、自宅での時間をより良くするための行動を起こす方も増えてくるだろう。コロナ禍以前からもリフォームは注目されていたが、在宅時間をより快適にする、清潔さを保つ、といった希望を叶えるプランや設備機器は今後も注目されていくに違いない。

新築やリフォームを進める中で設備機器を選ぶ際には、その性能や操作性など、可能な限りショールームで確認したい。コロナ禍、各メーカーともにホームページなどにさまざまな工夫がみられ、事前に多くの情報を入手することもできる。それぞれを有効活用し、効率的に情報収集することも、今後の設備選びの重要なポイントだろう。

協力 TOTO

(写真上)手を差し出すと水がでて、遠ざけると水が止まる水栓。水栓に触らなくてよいため衛生的。止め忘れも防ぐことができる。[アクアオート]
(写真下左)使用前に便器ボウル面にミスト(水)をふきかけ汚れを付きにくくし、使用後と8時間使用しない時には「きれい除菌水」を自動でふきかける。[便器きれい]
(写真下右)使用後に水でノズルを洗浄、「きれい除菌水」で自動洗浄、除菌する。[ノズルきれい]
(写真上)手を差し出すと水がでて、遠ざけると水が止まる水栓。水栓に触らなくてよいため衛生的。止め忘れも防ぐことができる。[アクアオート] (写真下左)使用前に便器ボウル面にミスト(水)をふきかけ汚れを付きにくくし、使用後と8時間使用しない時には「きれい除菌水」を自動でふきかける。[便器きれい] (写真下右)使用後に水でノズルを洗浄、「きれい除菌水」で自動洗浄、除菌する。[ノズルきれい]