空き缶利用。小物を入れても、花を活けても映える缶バッグに

缶そのままでも意外にかわいい。最近は多種のビールがあるのでいろいろ試してみたい缶そのままでも意外にかわいい。最近は多種のビールがあるのでいろいろ試してみたい

まずは飲んでしまったビールの缶を利用、取っ手を付けて小さなバッグにしてみよう。教えてくれるのは内装作家という新しいジャンルを開拓したDIYの名手、合同会社ma-ya-sunsunのMAYA氏。暇さえあればモノを作っているという彼女ならではのアイデアに学び、わが家らしい一品に仕立てよう。

用意する材料でポイントになるのはビール缶。今回使ったのは350ml缶で塗装しない場合は缶の柄を見せることになるので、味の好みではなく(!)、わが家のインテリアに合う品を選ぼう。あるいはいろんな柄の缶で作って並べてガーランドのように飾るのも面白いかもしれない。ペンを入れたりするなら500ml缶でも良い。

それ以外に用意するものとしてはペンチ、缶切り、はさみ、カッターに錐、取っ手にするための針金など。ペンキを塗るつもりなら紙やすり、水漏れしないようにするつもりなら水道管を補修する際に使うアルミのテープも用意しておきたいところ。これらはホームセンターなら問題なく手に入るし、最近では100均でも手に入るようになってきている。

作り方は簡単。先に缶の底下から5mmくらいのところをカッターで切り落とし、その後プルタブ側を缶切りでギコギコ、缶の蓋を取り去る。この順番でやると底を切るときに安定していて楽とのこと。ペンチなどで押さえながら、底部分の缶の厚みを潰す。どこで潰すかで柄の出方が変わってくるので缶を選ぶ際にはその点も考えておいたほうがよいかもしれない。底の5 mmほどを1〜2回折り曲げてバッグの底として、本体は完成。

あとは上部の両側に穴を開けて針金を通せば完成である。針金の長さはバランスを見て長くする手もある。MAYA氏の作品では針金の端はきれいに丸め込んであるが、そこまでできていなくても大丈夫だ。

花瓶のように水を入れて使いたいときには底の折り返した部分にアルミテープを貼って水が漏れないようにする。同じ植物を入れるのでも多肉植物などの場合には逆に水が漏れるようにしておいたほうがよい。この辺りは用途に応じて臨機応変に作ろう。


塗装は水性のアイアンテイスト塗料がお勧め

そのままではなく、塗装をしてビール缶には見えないようにしたい、わが家のインテリアのテイストに合うようにしたいというときはまず、缶に200番くらいの目の粗い紙やすりで全体にざらざらと細い線が付く程度に削る。元の柄が見えなくなるほど頑張る必要はない。

その後に塗料を塗ることになるが、ここでのお勧めは水性塗料。時々、水性塗料は塗った後で水に濡れると剥げてしまうのではと不安に感じる人もいるようだが、そんなことは全くない。主成分が水でできており、希釈にも水を使うのが水性塗料で、シンナーを使っていないため、ペンキ独特の臭いを発しないのがメリット。使用時、保管時に火気を気にせずに済み、価格が手頃で塗りやすいのもうれしいところ。とはいえ、使うときには換気を良くすること。汚れないようにビニール手袋を使う、周囲のモノにペンキが飛ばないように養生(紙やビニールなどでカバーすること)をすることもお忘れなく。

これらの商品もホームセンター、100均などで手に入る。ちなみに左下の写真で並べられている塗料のうち、上の3点はダイソーのミルクペイント。柔らかい色目が揃うとDIYをする人たちには人気で全9色。手頃に買えるのでいろいろ試してみるのも楽しい。下は塗るだけで金属調に仕上がるアイアンペイントとプライマー。プライマーとは下地材のことで、表面がつるつるした金属、ガラスにはペンキがのりにくいため、プライマーを使ったほうがよいのである。ちなみに木、硬質塩化ビニール、紙、段ボールなどはプライマー不要。

さまざまなタイプの缶バッグと塗料一式さまざまなタイプの缶バッグと塗料一式

塗る、プラスデコるでオリジナルを作ろう

ただ塗るだけではなく、それをデコるという手もある。簡単なのはウォールステッカー、シール、マスキングテープなどを貼るというもの。お好みのモノを貼るだけで雰囲気が変わる。前ブロックの写真では麻紐でラベルを下げたタイプがあるが、これは段ボールなどをラベルの形に切って穴を開けてぶら下げただけ。英字紙や文字の入った紙などを切り抜いてラベルに貼りつければ、ぐっとそれらしくなる。また、全体と下部だけを塗り分けても。

それ以外では絵を描いたり、布を貼る、レースを付けるなどやり方はいろいろ。ビール缶だけでなく、普通の缶詰利用でも良い。ただ、普通の缶詰はアルミ缶より潰すためなどに力がいるので、手を切らないように注意しよう。

続いては瓶。ジャムやピクルスなどが入っていた幅のある瓶であれば実用的にモノ入れなどとして使えるが、酒の瓶はたいていが細身でモノは入れにくく、そのまま置くだけでは絵にならない。だが、そこにシールを貼る、塗料を塗るなどひと手間をかければインテリアグッズに。塗料を塗る際には前述のようにプライマー利用がお勧め。それが面倒という場合には薄めに一度塗り、それが完全に乾いてから二度塗りというやり方で。ハケむらが気になるようなら三度塗りしてもよい。外側に塗るだけでなく、内側に塗る(というより中に塗料を入れてシェイクする)という手もある。

写真に錆びが浮いたような瓶があるが、これは全体の塗りが乾いた後で、茶色系の色をプラスしたもの。塗料を筆に取って紙などで色がかすむくらいまで余分な塗料を落としてから瓶に軽くあてシャッシャと滑らすように塗るそうだ。あるいは上からぽんぽんと叩くように塗っても。錆びがあるだけで俄然本格的になるのが面白い。

もうひとつ、通販利用などで増えている段ボールは下地材要らずで直接塗れるだけではなく、モノ入れに、ゴミ箱に、ドールハウスになどとさまざまに使えるので、手軽に始めるなら段ボールからでも。

空き瓶のままでは飾る気になれないが、これなら並べておきたい空き瓶のままでは飾る気になれないが、これなら並べておきたい

ステンシルでもうひと手間

もうひとつ、こうした品々にもうひと手間かけたいと思った時にはステンシルがお勧め。ステンシルとは文字や図柄などが切り抜かれた型をプリントしたいアイテムの上にあてて、上から塗料を塗ったり、吹き付けることでその文字、図柄などを転写するというもの。ステッカーやシールなどと違い、かすれた感じ、時代っぽい感じが出せる。

型のことをステンシルプレートあるいはステンシルシートと呼び、最近は100均でも各種揃っている。何度も使えるシールタイプと、貼り付けて使い転写後は剥がすタイプがあり、最初ならシールタイプが固定できて使いやすいかもしれない。もっと簡単なものとしては転写シールもある。よく見る図柄は数字や英文字で、カフェなどのウェルカムボードや注意を呼びかける掲示板に使われているのを見たことがある人も多いのでは。

さらに進んでオリジナルの型を作る手もある。手順としてはまず転写したい柄、文字をコピーし、次にそれを型に写し取り、最後に型をカッターで切り抜くという流れ。型としてお勧めなのはオフィスで使われているクリアファイル。切りやすく、何度も使えるからで、クリアファイルにコピーした紙を挟んで柄、文字などをなぞり書きすれば型を写し取るのも簡単だ。ただ、切り抜き作業は意外に地道で時間がかかる。下にカッティングマットを敷くなどして周囲のモノを切ってしまわないよう、もちろん、手も切らないようにしながら進めたい。

また、ステンシルは缶、瓶、段ボールに限らず、衣類その他にも使える。もちろん、塗料などは異なるものを用意する必要があるが、好みの柄で家の中、衣類をお揃いにしてみるのも楽しいかもしれない。

ちなみにステンシルで一番の失敗はまだ塗料が乾かないうちに型を外すというもの。きちんと乾いてからゆっくり剥がそう。

段ボール、瓶にステンシル。段ボールは断面が見えないほうがよいという人もいるが、そのあたりは好きずきで段ボール、瓶にステンシル。段ボールは断面が見えないほうがよいという人もいるが、そのあたりは好きずきで

2020年 05月27日 11時05分