駅前複合開発で、新しい街が生まれる

JR京都線「桂川」 駅前の風景が劇的に変わるJR京都線「桂川」 駅前の風景が劇的に変わる

今、JR京都線「桂川」駅前は複合開発で大きな変化を遂げている。
甲子園球場の5倍の広さを超えるキリンビール京都工場跡地に、2014年10月京都府最大級の「イオンモール京都桂川」がオープン。すでに竣工した「オムロン ヘルスケア」の本社研究所や、京都銀行研修センター、京都トヨタ自動車、ネッツトヨタヤサカ、スズキ自販京都、洛南高等学校付属小学校。そして大規模なマンションプロジェクトなどが進み、新しい街が誕生する。

官民一体による「新駅開業」で、まちづくりの機運が加速

地域に愛されたキリンビール京都工場(1977年)  写真提供:キリン(株)地域に愛されたキリンビール京都工場(1977年) 写真提供:キリン(株)

そもそも、まちづくりのきっかけは何だったのだろうか?
かつて桂川の象徴であった「キリンビール京都工場」は1968年5月に操業を開始し、キリンラガービールなどを生産。工場内では限定銘柄が試飲できるブルワリーツアーなどが開催され、親しみやすい工場として地域に愛された。1999年8月に工場の操業を終了したことから、京都市南区と向日市にまたがる約22ヘクタールの広大な土地が残った。そこで、まちづくりを掲げ、京都市・キリンビール・西日本旅客鉄道が「新駅開業」に向けた協議をはじめたことにさかのぼる。
2003年、キリンビールが行政のまちづくりの方針を受け、「うるおいとにぎわいのまちづくり」をコンセプトとした商業・事業・教育・住宅などの複合的な都市機能をもった再開発計画を発表。官民の連携により、2008年JRの新駅「桂川」駅が開業し、京都駅までわずか2駅6分というアクセスが実現した。駅前ロータリーが美しく整備され、まちづくりの機運が高まった。

「久世高田・向日寺戸地区街づくり協議会」は、2014年4月にこの複合開発街区の愛称を「京都桂川つむぎの街」と発表。ビール工場跡地の新たな旅立ち、「次の麦の恵み=つむぎ」を意図し、人と人が出会い、語らい、いろんな輪が紡がれてゆく生活シーンを描き名付けられた。

「京都桂川 つむぎの街」にビッグスケールなマンションが誕生

キッズルーム/パーティルーム完成予想図  子ども同士、ママ同士、住人同士の親睦を深めるフレキシブルな空間キッズルーム/パーティルーム完成予想図 子ども同士、ママ同士、住人同士の親睦を深めるフレキシブルな空間

駅前に一番近いところに建つのが、大規模マンション「京都桂川つむぎの街 グランスクエア」。京都府駅前最大の431戸のマンションプロジェクトは、近鉄不動産、野村不動産、JR西日本不動産開発など大手主力6社の共同事業により進められている。京都市内の中心部に比べると景観規制もゆるやかで、駅前に15階建てのマンションを実現する。

マンションの特長は、エネルギー消費量を適正に管理・制御する経済産業省認定の「スマートマンション導入加速化推進事業」として京都府初の採択物件となる。「京都議定書」誕生の地、京都では、条例によりソーラーパネルを設置することが定められており、同マンションにも採用されている。

防災対策として、ゲストルームを災害時の対策拠点にすることや、非常用の発電機や非常用飲料水生成システム、井戸、防災倉庫などを設置。近隣の「イオンモール京都桂川」では、災害時の防災拠点となるよう地域インフラにも取り組む。
同マンションは、規模が大きいメリットを活かし、民間運営の保育施設やキッズルーム、さらには独自のカーシェアリングも備える。

第一期のマンション販売では、3,700件もの問い合わせがあり、モデルルームの来場者も多数で盛況のうちに販売が開始された。問い合わせは滋賀、京都、大阪方面から、プレ子育て世代から熟年層まで幅広い層からの関心が集まっているそうで、新しい街への期待感がうかがえる。「京都桂川つむぎの街 グランスクエア」の共同事業体は、同エリアで段階的にマンションを増やし、計990戸の開発プロジェクトとなる予定だ。

コミュニティの輪をつむぐまちづくりをめざして

「複合開発により京都・大阪から人の流れが集まり、にぎわう街に」とにこやかに話す、近鉄不動産株式会社 マンション事業本部 本店事業部 課長 小海途 哲氏「複合開発により京都・大阪から人の流れが集まり、にぎわう街に」とにこやかに話す、近鉄不動産株式会社 マンション事業本部 本店事業部 課長 小海途 哲氏

「京都桂川つむぎの街プロジェクトは、地域や行政の理解や協力の上で成り立っています。工場の操業終了から土地区画整理事業へとつなげたキリンビールさんのご尽力も計り知れません」と話す、近鉄不動産株式会社 マンション事業本部 本店事業部 課長 小海途 哲氏。
「朝夕だけ動きのあるニュータウンとは違って、新しい街が複合的な街となることで、朝は通勤・通学に利用する人、昼は商業施設等を訪れる人、夕方は帰宅する人などで時間帯を問わずにぎわいのある街になってほしい。商業施設、企業、住宅、学校が互いに手を携え、街を盛り上げていきたい。そして『京都桂川つむぎの街』という名前を広く浸透させていきたいと思います」と抱負を語る。

JR京都線「桂川」駅は開業当初の予想をはるかに超え、今では一日平均7,300人以上が利用しているという。

歴史ある地域環境を活かし、京都らしさを追求

京都桂川つむぎの街は、この地に先見の明をもった京都発祥の企業をはじめ、教育や研修、商業施設、住まいなどが集積する。日本庭園として最高と称えられる「桂離宮」が近いことから、「京都桂川つむぎの街 グランスクエア」では“奥に秘する美”の流儀にならった中庭空間を演出する。JR桂川駅からつながる「イオンモール京都桂川」は、デッキ入口に知恩院の大屋根をイメージしたエントランスで人々を迎え、京町家をモチーフにした施設で楽しませる。新しい街であるが、歴史ある地域環境に恵まれ、随所に京都らしさを感じるところも魅力といえる。

工場跡地から複合開発の街へ。プロジェクトは始まったばかりだが、どんな街に成長していくのか、その発展に期待が寄せられる。

■京都桂川 つむぎの街 グランスクエア
http://www.kintetsu-re.co.jp/mansion_kansai/kyoto/katsuragawa/

京都駅とダイレクトにつながるJR桂川駅前。阪急京都線「洛西口」駅も徒歩圏内とアクセス抜群。京都駅とダイレクトにつながるJR桂川駅前。阪急京都線「洛西口」駅も徒歩圏内とアクセス抜群。

2014年 08月12日 10時20分