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リノベーションマンションが売れないといわれる理由|落とし穴と売却対策を解説

リノベーションマンションを売却したいものの、「なかなか売れない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。室内をきれいに改装したにもかかわらず、問合せが少なく内覧も入らないケースは珍しくありません。

中古マンションの売却では、内装の新しさだけでなく、価格設定・築年数・建物の管理状態・周辺の市場状況などが総合的に判断されます。そのため、リノベーション済みでも条件によっては売却が長引くことがあります。

この記事では、リノベーションマンションが売れないといわれる理由・見落としやすい落とし穴・売却を進めるための対策などを詳しく解説します。

リノベーション済みマンションの売却を検討している方や、これからリノベーションして売却を考えている方はぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

  • リノベーションマンションが売れないといわれる理由
  • リノベーションマンションの資産価値を左右するポイント
  • これからリノベーションする場合押さえておくポイント
  • リノベーションマンションが売れないときの対策と選択肢

もくじ

リノベーションマンションが売れないといわれる5つの理由

ここでは、リノベーションマンションが売れにくくなる代表的な理由を5つ解説します。売却中の方は、自分の物件に当てはまる項目がないか確認してみてください。

1. リノベーション費用を上乗せしすぎて相場より価格が高い

リノベーションマンションが売れにくくなる理由の一つが、販売価格が相場より高く設定されていることです。多くの売主は、リノベーションにかかった費用を基準に価格を決めてしまう傾向があります。

一方で、購入検討者が参考にするのはリノベーション費用ではなく、周辺物件の成約価格です。

たとえば、同じ築年数と広さのマンションが3,000万円前後で取引されているエリアで、リノベーション費用を上乗せして3,500万円で売り出すと、価格差が大きいことを理由に、購入希望者の候補から外れてしまうことがあります。

中古マンションでは、リノベーションをしたからといって価格が大きく上がるとは限りません。多くの場合、築年数によって下がった価値を補う程度の効果と考えられています。

2. 旧耐震など建物全体に不安が残っている

リノベーションしていても、建物の耐震基準が古い場合は売却が難しくなることがあります。室内がきれいでも、建物全体の安全性が変わるわけではないためです。

特に1981年5月以前に建築確認を受けたマンションは「旧耐震」と呼ばれ、現在の耐震基準で建てられた建物よりも地震発生時のリスクが高いと見られることがあります。そのため、住宅ローン審査で慎重に判断されるケースもあり、金融機関によっては融資条件が厳しくなる場合があります。

結果として購入できる人が限られ、売却が難しくなるのです。

耐震基準

3. 管理状態や修繕積立金に不安がある

マンションの売れ行きは、室内の状態だけでなく、建物全体の管理状況にも大きく左右されます。マンションは共用部分を区分所有者全員で管理する仕組みであり、管理組合の運営状況が将来の資産価値に影響するためです。

たとえば、修繕積立金が不足しているマンションでは、大規模修繕の際に各戸数十万円以上の一時金が必要になることがあります。このような可能性があると、購入希望者は慎重になります。

また、共用部分の清掃状態や掲示板の管理状況なども意外と見られているポイントです。室内がきれいでも、管理が行き届いていないマンションは購入をためらわれる傾向があります。

【あわせて読みたい】
▶︎修繕積立一時金とは? 徴収の背景と支払えない場合のリスク、対処法を解説

4. 間取りやデザインが一般的なニーズと合っていない

リノベーションの内容によっては、購入希望者の層を狭めてしまうことがあります。個性的すぎる間取りやデザインは、人によって好みが分かれるためです。

たとえば、2LDKを広い1LDKに変更した場合、単身者や新婚夫婦には魅力的でも、子どもがいる家庭には使いにくいと判断されることがあります。また、デザイン性を重視して収納スペースを減らした場合、生活のしやすさを重視する人には不便に感じられることもあるでしょう。

中古マンションの購入者層は幅広いため、売却時は多くの人に受け入れられる間取りのほうが有利になりやすい傾向があります。

5. 築年数の影響で価格が伸びにくい

リノベーションをしていても、築年数の影響をなくすことはできません。不動産の価格は、主に次のような条件によって決まるためです。

  • 立地
  • 築年数
  • 広さ

たとえば、築40年のマンションの室内が新築のようにリノベーションされていても、築浅マンションより評価が低くなる傾向があります。また、築年数が古い物件は建物の残りの使用年数が短いと判断されやすいため、住宅ローンの返済期間が短くなることもあります。

リノベーションには物件の魅力を高める効果がありますが、築年数そのものを変えることはできません。そのため、売却する際は築年数を踏まえた現実的な価格設定が重要です。

リノベーションマンションが売れない本当の落とし穴

リノベーション済みマンションが売れにくい原因は、価格や築年数だけではありません。ここでは、多くの売主が見落としがちなポイントを整理し、売却が長期化する原因を具体的に解説します。

一般受けするデザインになっていない

リノベーションのデザインが個性的すぎる場合、購入希望者が限られ、売却が難しくなることがあります。住宅を購入する人の好みはさまざまであるため、特徴が強い内装は敬遠されやすい傾向があります。

たとえば、次のようなデザインです。

  • 濃い色の壁紙
  • コンクリート打ちっぱなしの内装
  • 特殊な素材の床材

一部の人には魅力的でも、多くの購入希望者にとっては生活のイメージがしにくい場合があります。

構造や配管など見えない部分が古いままになっている

リノベーションをしていても、給排水管や電気設備などの見えない部分が古いままの場合、購入希望者に不安を与えることがあります。住宅を購入する際は、見た目だけでなく「将来の修繕費」も重要な判断材料になるためです。

たとえば、キッチンや床を新しくしていても、給排水管が築当時のままであれば、数年後に交換工事が必要になる恐れがあります。また、古いマンションは電気容量が小さく、エアコンやIHなどの家電を同時に使うとブレーカーが落ちやすくなるでしょう。

一部の設備は内覧だけでは確認できないため、購入希望者が管理会社や不動産会社に設備状況を確認することもあります。その際に不安点が見つかると、購入を見送られる可能性があるのです。

築古マンションの市場状況を把握していない

中古マンションは、同じマンション内や周辺エリアの売り出し状況によって、売れやすさや価格が大きく変わります。

たとえば、次のような状況では価格競争が起こりやすくなります。

  • 同じマンション内で複数の住戸が売りに出ている
  • 近隣で条件の似た中古マンションが多く販売されている
  • 周辺で新築マンションの販売が始まっている

このような状況を把握せずに価格を設定すると、意図せず相場より高い価格になり、問合せや内覧が集まりにくくなることがあります。

「リノベ済みなら高く売れる」とは限らない

リノベーション済みマンションは「きれいだから高く売れる」と考えられがちですが、実際の中古マンション市場では必ずしもそうとは限りません。購入希望者が重視するのは、内装の新しさだけではないためです。

たとえば、次のような点も購入判断に大きく影響します。

  • 建物の築年数
  • 管理状態や修繕積立金
  • 立地や周辺環境
  • 同じマンション内の販売状況

室内がきれいにリノベーションされていても、建物全体の条件や市場状況によっては評価が大きく上がらないことがあります。

リノベーションは物件の魅力を高める要素の一つですが、それだけで売却の条件が大きく変わるわけではありません。

購入検討者は、価格や築年数、管理状態や立地、デザインなどを含めて物件を検討しています

リノベーションマンションの資産価値を左右する3つのポイント

リノベーションマンションの資産価値は、室内の新しさだけで決まるわけではありません。ここでは、リノベーションマンションの資産価値を左右する3つのポイントを詳しく解説します。

1. 築年数と耐震基準を正しく理解する

マンションの資産価値を考えるうえで、耐震基準は重要なポイントになります。建物の安全性だけでなく、住宅ローンの利用可否や購入希望者の数にも影響するためです。

マンションの耐震基準は、次の2つに分けられます。

耐震基準 建築確認の時期 特徴
旧耐震基準 1981年5月以前 大きな地震への耐性が現在基準より弱い
新耐震基準 1981年6月以降 震度6〜7程度の地震でも倒壊しない設計

旧耐震マンションでも売買は可能ですが、金融機関によっては住宅ローン審査が慎重になることがあります。売却を考える際は、建築確認の時期や耐震基準を確認しておくことが大切です。

耐震診断の結果や補強工事の履歴がある場合は、併せて説明できるように準備しておくと安心です。

2. 長期修繕計画と修繕積立金の状況を確認する

マンションの資産価値は、建物全体の管理状況にも大きく左右されます。

特に長期修繕計画と修繕積立金の状況は、購入希望者が必ず確認する重要なポイントです。この2つは将来的に修繕費がどの程度かかるのかを判断する材料であるためです。

購入希望者がよく確認する主な資料は次のとおりです。

  • 長期修繕計画書
  • 修繕積立金の残高
  • 過去の大規模修繕の履歴

これらの資料が整理されているマンションは、管理体制がしっかりしていると判断されやすくなります。売却を進める際は管理に関する資料を準備し、建物の管理状況を説明できるようにしておくことが大切です。

3. 間取りや仕様が今の市場ニーズと合っているか見直す

リノベーションマンションの資産価値は、間取りや設備が現在の生活スタイルに合っているかどうかにも左右されます。住宅の需要は、ライフスタイルの変化によって少しずつ変わるためです。

近年の中古マンション市場では、次のような条件が重視される傾向があります。

  • 在宅ワークに対応できるスペースがある
  • 収納スペースが十分にある
  • LDKが広く、生活動線がスムーズ
  • 家事がしやすいキッチンや水回りの配置になっている

リノベーションを行った当時は人気だった仕様でも、数年後にはニーズが変わることがあります。売却を検討する際は、現在の市場でどのような間取りが求められているのかを確認することが大切です。

不動産会社など第三者の意見も参考にしながら、客観的に物件の魅力を見直してみましょう。

収納スペースや生活動線、水回りの配置は住み心地に直結するため購入検討者が気にするポイントでもあります

これからリノベーションするなら押さえたい2つの視点

リノベーションは自由度が高い反面、設計の考え方によって将来の売却価格に大きな差が生まれます。ここでは、将来の資産価値を意識したリノベーションを行うために押さえておきたい2つの視点を具体的に解説します。

1. 売却を前提にシンプルな仕様を選ぶ

リノベーションを行う際は、将来の売却も意識した仕様にしておくことが大切です。同じ住宅でも、購入する人によって生活スタイルが異なり、特定の使い方に偏った間取りや設備は評価が分かれやすくなるためです。

たとえば、次のような仕様は購入希望者が限られてしまう傾向があります。

  • 部屋数を減らした極端な間取り変更
  • 収納が少ないデザイン重視の設計
  • 特定の用途(大型ホームシアターやトレーニングルームなど)に限定されたスペース

このような設計は、好みや用途が合う人には便利ですが、平均的な購入希望者にとっては使いにくいと感じられることがあります。

将来の売却を考える場合は、生活スタイルが変わっても使いやすい間取りや設備にしておくことが重要です。多くの人が使いやすい仕様にしておくことで、売却時の購入層を広げることにつながります。

2. リノベ前に周辺相場と出口価格を確認する

リノベーションを行う前に、周辺の中古マンションがどのくらいの価格で売れているのかを確認しておくことが大切です。先に相場を把握しておかないと、工事内容や予算の判断を誤る可能性があるためです。

特に次のような情報は、事前に確認しておくと参考になります。

  • 同じマンション内の成約価格
  • 近隣の中古マンションの売出価格
  • 築年数や広さが近い物件の成約事例

中古マンション市場では、同じエリアや同程度の条件の物件が比較され、その結果を基に購入が検討されます。そのため、相場を知らずにリノベーションを進めると、市場の需要とずれた計画になることがあります。

リノベーションを行う前に市場状況を把握しておくことで、将来の売却も見据えた計画を立てやすくなります。

リノベーション予算やどのようなリノベーションにするかは周辺のマンション相場を確認しながら検討するとよいでしょう

リノベーションマンションが売れないときの対策4つ

リノベーションマンションが売れないときに考えられる対策は?

リノベーションマンションが売れない場合でも、原因を検討して対策を取れば状況が改善する可能性があります。ここでは、リノベーションマンションが売れないときの4つの対策を解説します。

1. 成約事例を基準に売出価格を見直す

売却が長引いている場合、売出価格が市場相場と合っていない可能性があります。中古マンションの購入希望者は、売主の希望価格ではなく、実際に成約した価格を参考に比較するためです。

たとえば、同じマンション内の成約価格や近隣の類似物件よりも価格が高い場合、購入候補から外されることがあります。販売開始からしばらくしても問合せや内覧が少ない場合も、価格が相場より高い可能性があります。

ただし、数十万円ずつ小刻みに価格を下げる方法を取ると、売れ残っている印象を与えることがあります。反響が少ない場合は、周辺の成約事例を参考に売出価格を見直すことが大切です。

適切なタイミングで価格を調整することで、売却の機会を逃しにくくなります。

2. 内覧対策や写真の見せ方を改善する

購入希望者の多くは、まずインターネット上に掲載された写真を見て内覧するかどうかを判断します。そのため、写真の見せ方や室内の印象を整えることは、問合せや内覧を増やすために重要です。

たとえば、生活感の強い状態で撮影された写真は、部屋が狭く見えたり暗い印象を与えたりすることがあります。一方、家具や荷物を整理し、カーテンを開けて明るい状態で撮影すると、同じ部屋でも印象は大きく変わります。

最近では、家具や小物を効果的に配置して物件の魅力を引き出すホームステージングを取り入れるケースも増えています。写真の印象を改善することで物件の魅力が伝わりやすくなり、内覧の機会を増やすことにつながります。

ホームステージングで家具や小物をを配置することで住んだときのイメージがわきやすくなります

3. 不動産会社や媒介契約を見直す

売却が長引いている場合は、販売を任せている不動産会社の活動内容を確認することも大切です。不動産の売却は、価格だけでなく販売戦略や営業活動によって結果が変わるためです。

たとえば、販売状況の報告がほとんどなく、問合せ件数や広告の内容が分からない場合は、十分な販売活動が行われていない可能性があります。

また、不動産会社によっては、他社からの紹介を受け付けない「囲い込み」を秘密裏に行っているケースもあります。このような状況では、購入希望者に物件情報が十分に届きません。

売却が思うように進まない場合は、他の不動産会社にも相談し、販売方法や提案内容を比較してみることも1つの方法です。状況によっては、媒介契約の種類や依頼先の見直しを検討してみましょう。

4. 耐震基準や建物情報を整理して明示する

マンションを売却する際は、建物に関する情報を整理し、購入希望者に分かりやすく伝えることが大切です。

たとえば、建物の耐震基準や管理会社の巡回状況などのマンションの基本情報を説明できるようにしておくと、購入希望者が物件の全体像を理解しやすくなります。また、ペット飼育の可否や駐車場の空き状況など、生活に関わる情報も購入判断に影響します。

このような情報を事前に整理しておくことで、購入希望者からの質問にもスムーズに対応できます。結果として、物件に対する安心感が高まり、売却につながりやすくなります。

リノベーションマンションが売れない場合の現実的な選択肢

リノベーションマンションが長期間売れない場合、販売方法そのものを見直すことも重要です。ここでは、売却が難しいときに検討できる現実的な選択肢を解説します。

不動産会社による買取を検討する

売却を急いでいる場合は、不動産会社による買取も検討してみましょう。仲介のように買主を探す必要がなく、不動産会社が直接物件を購入するため、短期間で売却できます。

一方で、買取価格は、一般的に仲介で売却する場合より低くなる傾向があります。売却方法を選ぶ際は、価格を優先するのか、売却までのスピードを優先するのかを整理することが大切です。

状況に応じて、仲介と買取のどちらが適しているかを判断しましょう。

【あわせて読みたい】
▶︎早期売却して現金化するには? 不動産買取の仕組みとメリットを詳しく解説

リフォーム前提物件として売り出す

価格を見直し、リフォーム前提の物件として売り出す方法もあります。中古マンション市場には、購入後に自分でリフォームやリノベーションを行いたいと考える人も一定数いるためです。

たとえば、既存のリノベーションのデザインや間取りが購入希望者の好みに合わない場合でも、価格を調整して「自由にリフォームできる物件」として提案することで、検討対象になることがあります。

内装の状態よりも立地や価格を重視し、自分好みに住まいをつくりたいと考える人のために、販売方法を柔軟に見直すことで、購入希望者の幅を広げることができます。

まとめ

リノベーションマンションが売れない場合、価格設定やデザインだけでなく、築年数、建物の管理状況、周辺の市場環境など複数の要因が関係しています。室内をきれいにリノベーションしていても、それだけで売却がスムーズに進むとは限りません。

周辺の成約事例や相場を確認し、売出価格や販売方法が市場と合っているかを見直すことが大切です。それでも売却がうまく進まない場合は、不動産会社の変更や買取などの方法も検討できます。

売却を成功させるためには、現在の市場価格を正しく把握することが重要です。まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、客観的な価格や販売方法を比較してみましょう。

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記事執筆

岩井 佑樹(いわい ゆうき)” class=岩井 佑樹(いわい ゆうき)

合同会社ゆう不動産 代表
宅地建物取引士 熊本市空き家相談員
『売る力×伝える力』で、不動産の価値を最大化する不動産会社、ゆう不動産の岩井です。 不動産売買の専門家として現場に立ちつつ、不動産に特化したWebライターとして1,000本以上の記事を制作してきました。 売却査定から仲介・買取まで幅広く対応し、物件の魅力を正しく伝えることで「早く・高く・安心」の取引を実現しています。 派手な宣伝より、目の前の一人に誠実に向き合うことを大切に。地域に寄り添いながら、不動産とWebを組み合わせた独自の発信力で、オーナー様にとって最良の選択肢を示すことが私の使命です。 「売買専門×情報発信」の融合ビジネスで、不動産の価値を丁寧に引き出します。