住宅市場動向調査を読み解く

2014年7月14日に国土交通省から発表された「平成25年度住宅市場動向調査について」。
この調査レポートは全383ページにわたり、平成25年度の住宅の建設、購入、リフォーム等の実態把握・分析を行っている。
レポート自体は今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的にしているが、住まい探しを考える私たちにも役に立つ情報が多い。昨年の住宅市場動向のデータを見て、今後の住まい探しの際の参考にしてもらいたい。

今回は、住宅購入の年齢について調査したデータに注目してみる。物件種別ごとに、一次取得者(初めて住宅を購入した世帯)、二次取得者(2回目以上の取得となる世帯)の世帯主の“年齢”について見てみたい。何歳で初めての購入をし、何歳で買い換える傾向にあるのだろうか?

一次取得者の世帯主の年齢は?

まず、物件種別ごとに、その物件が初めての購入となる一次取得者の世帯主の年齢を見てみる。「初めて購入する」のは何歳ぐらいなのだろうか。

【物件種別ごと 一次取得者の世帯主の年齢ベスト3】
□注文住宅(※建て替えを除く)※平均38.2歳
「30歳代」55%、「40歳代」23.8%、「30歳未満」10.7%

□分譲戸建て住宅取得世帯 ※平均38.1歳
「30歳代」56.2%、「40歳代」27.1%、「30歳未満」8.9%

□分譲マンション取得世帯 ※平均38歳
「30歳代」55.4%、「40歳代」24.3%、「30歳未満」10.9%

□中古戸建て取得世帯 ※平均41.2歳
「30歳代」42.9%、「40歳代」35.2%、「50歳代」12.4%

□中古マンション取得世帯 ※平均42.6歳
「30歳代」37.7%、「40歳代」35%、「50歳代」12.1%

いずれの物件種別も、平均すると38歳~42歳であまり差は大きくない。この年代に集中しているのは、子どもが就学する年齢や収入の状況、また長期にわたって住宅ローンを組むことが可能な年齢、という複数の要因が考えられる。
注文住宅、分譲住宅などの新築住宅では「30歳代」が5割以上と最も多いのに対し、中古住宅では「30歳代」が最も多いもののその割合は低くなり、一方で「40歳代」の割合が新築の2割強から3割強へと目立って増加しているのが特徴的だ。

【一次取得の世帯主の年齢】</br>一次取得の世帯主の年齢を住宅の種類別に見てみる。</br>全ての住宅の種類において30歳代が最も多い結果となっている【一次取得の世帯主の年齢】
一次取得の世帯主の年齢を住宅の種類別に見てみる。
全ての住宅の種類において30歳代が最も多い結果となっている

買い替えは何歳ぐらいでする人が多いのか?

次は、住宅種別ごとに二次取得層の世帯主の年齢を見てみたい。だいたい何歳ぐらいで買い替えているのか、見ることができる。

【物件種別ごと 二次取得者の世帯主の年齢ベスト3】

□注文住宅(※建て替えを除く)※平均57.7歳
「60歳以上」52%、「40歳代」23%、「50歳代」17.6%

□分譲戸建て住宅取得世帯 ※平均46.6歳
「30歳代」33.3%、「40歳代」33.3%、「60歳以上」21.4%

□分譲マンション取得世帯 ※平均55.5歳
「60歳以上」37.7%、「50歳代」32.1%、「40歳代」20.8%

□中古戸建て取得世帯 ※平均52.6歳
「60歳以上」29.3%、「50歳代」26.8%、「40歳代」26.8%

□中古マンション取得世帯 ※平均55.3歳
「60歳以上」42.3%、「40歳代」26.9%、「50歳代」25%

ほとんどの住宅種別で、平均すると50歳以上の結果となったが、分譲戸建てのみ平均が40歳代の結果となった。分譲戸建ては「30歳代」が最も多いのに対し(40歳代と同率)、それ以外はすべて「60歳以上」が最も多い、大変特徴的な結果となっている。

一次取得層と二次取得層それぞれの平均年齢の差を比較してみる。

□注文住宅 (一次取得)38.2歳 →(二次取得)57.5歳 →19.3歳差
□分譲戸建て住宅 (一次取得)38.1歳 →(二次取得)46.6歳 →8.5歳
□分譲マンション (一次取得)38歳  →(二次取得)55.5歳 →17.5歳
□中古戸建て住宅 (一次取得)41.2歳 →(二次取得)52.6歳 →11.4歳
□中古マンション (一次取得)42.6歳 →(二次取得)55.3歳 →12.7歳

同じ住宅種別で買い替えをするとは限らないので単純比較でしかないが、いずれも一次取得時の年齢と二次取得時の年齢では10歳以上、注文住宅については20歳近くもの差があるが、分譲戸建て住宅のみ8.5歳とその差が小さい。一次取得の平均年齢はいずれの種別の住宅でも差がないことを考えると、二次取得の年齢が分譲戸建て住宅については低いことが影響している。

【ニ次取得の世帯主の年齢】</br>ニ次取得の世帯主の年齢を住宅の種類別に見てみる。</br>分譲戸建住宅を除いて60歳以上が最も多くなっている【ニ次取得の世帯主の年齢】
ニ次取得の世帯主の年齢を住宅の種類別に見てみる。
分譲戸建住宅を除いて60歳以上が最も多くなっている

調査概要

調査実施社:国土交通省
調査対象:平成24年4月~平成25年3月に住み替え・建替え・リフォームを
      行った世帯を対象とし、住宅の種類別に調査
調査方法:注文住宅は、建築物動態統計調査のうち「補正調査」の対象から抽出
       その他は調査地点を抽出し、調査員が該当の住宅を探し出し、
       訪問留め置き調査により実施

※詳細は国土交通省のページを確認してください

2015年 04月09日 11時10分