住宅市場動向調査について読み解く

住宅の資金調達に関するデータについてみてみよう住宅の資金調達に関するデータについてみてみよう

2014年7月14日に国土交通省から発表された「平成25年度住宅市場動向調査について」。
この調査レポートは全383ページにわたり、平成25年度の住宅の建設、購入、リフォーム等の実態把握・分析を行っている。レポート自体は今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的にしているが、住まい探しを考える私たちにも役に立つ情報が多い。昨年の住宅市場動向のデータを見て、今後の住まい探しの際の参考にしてもらいたい。

複数回にわたりデータについてご紹介していくが、今回は資金調達に関するデータについて注目してみる。住まいの購入資金の平均額、ローン使用率、住宅ローンの年間返済額、返済期間など、住まいに関する“お金”のことについて見てみたい。

購入資金の平均は?

平成25年度の購入資金の平均は下記の結果になった。

□注文住宅(土地から購入した世帯):4,017万円 ※自己資金比率34%
□注文住宅(建替え世帯):3,012万円 ※自己資金比率71.1%
□分譲戸建て:3,627万円 ※自己資金比率31.3%
□分譲マンション:3,583万円 ※自己資金比率33.9%
□中古戸建て:2,311万円 ※自己資金比率41.8%
□中古マンション:2,253万円 ※自己資金比率48.4%

アンケート対象をみると、首都圏、中京圏、近畿圏の大都市圏が主で、注文住宅に関してだけはその他の地域にも調査を行っている。そのため、全国平均よりは、多少高めの住宅価格となっているようだ。
この中では、注文住宅(土地から購入した世帯)が平均4,017万円と他の種別よりも高い結果になった。新築住宅は3,500万円以上の平均価格で、中古に関しては2,000万円台前半という価格になった。特徴的なのが、自己資金比率。新築は30%台に対して、中古は40%台。自己資金はどちらも800~900万円ぐらいの世帯が多いことが分かる。

住宅ローン利用率と返済期間の平均は?

では、住宅ローンはどのくらい利用されているのか?「ローンあり」と答えた割合は下記になる。

□注文住宅(土地から購入した世帯):74.0%
□注文住宅(建替え世帯):30.5%
□分譲戸建て:73.3%
□分譲マンション:75.3%
□中古戸建て:55.3%
□中古マンション:52.5%

上記結果では、中古よりも新築で住宅ローンの借り入れ率は高い。注文住宅の建替え世帯は30.5%と低い結果になった。

では、住宅ローンの借入れ期間はどのくらいなのだろうか?
住宅取得の借入金の期間は最長で35年だが、住宅ローン返済期間がどのくらいかをみてみた。

□注文住宅(土地から購入した世帯):33.1年
□注文住宅(建替え世帯):30.4年
□分譲戸建て:30年
□分譲マンション:29.3年
□中古戸建て:24.4年
□中古マンション:24年

新築は30年以上の返済期間が平均だが、中古に関しては約24年という結果が出ている。

年間返済額の平均は?

住宅ローンの年間返済額の目安として、それぞれの年収によって異なるが、おおむね25~35%といわれている。しかし、実際にどのくらい年間返済額を払っているのか平均データを見てみた。

□注文住宅:113.1万円 返済負担率20.5%
□分譲戸建て:118.9万円 返済負担率19.8%
□分譲マンション:121.7万円 返済負担率18.8%
□中古戸建て:93.6万円 返済負担率17.7%
□中古マンション:101.4万円 返済負担率18.4%

全体でおおよそ110~120万円、返済負担率は19~20%という結果になっている。一般的に言われている返済負担率25~30%と比較しても、実情はもう少し抑えた返済負担額になっていることがわかる。ただし、マンションの場合には、管理費、修繕管理費、駐車場代などのランニングコストもかかるため、総合すると25~30%近くになることが考えられる。また、戸建てでも突発的に修繕などにかかる場合もあり、なるべく返済負担率は抑えたいところだ。

調査概要

調査実施社:国土交通省
調査対象:平成24年4月~平成25年3月に住み替え・建替え・リフォームを
   行った世帯を対象とし、住宅の種類別に調査
調査方法:注文住宅は、建築物動態統計調査のうち「補正調査」の対象から抽出
   その他は調査地点を抽出し、調査員が該当の住宅を探し出し、
   訪問留め置き調査により実施

※詳細は国土交通省のページを確認してください

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2014年 09月04日 11時12分