敷地1,800坪に2棟。建物と建物の間には広々した芝生の原っぱ
「ハラッパ団地・草加」は、東武スカイツリー線新田駅から徒歩約8分の住宅地に誕生した。広々とした芝生の原っぱを挟んで明るいクリーム色をアクセントカラーにした4階建ての建物2棟がゆったりと建つ。「イタリアのフィレンツェをイメージしました」とは管理・運営を行う株式会社エドボンドの鮎川沙代さん。
この「ハラッパ団地・草加」は、築40年以上の団地を骨組み以外フルリノベーションしたリノベ団地。立地の良さ、1,800坪もの敷地面積のゆとりは、もと団地ならではの魅力だ。
元々は社宅だったが、株式会社アミックスがテルウェル東日本の全面協力を得て大規模リノベーションを行い、新しいコンセプトの賃貸住宅として再生したものだという。鮎川さんは、そのコンセプト作りから関わり、もと団地の良さを活かしつつ、自分らしく暮らせる住まいの仕掛けや、さりげなく便利なテクノロジーなどを盛り込んだ「ハラッパ団地・草加」へと結実させ、2018年6月から募集開始した。
骨組み以外はフルリノベーション。間取り変更できる住戸も
「ハラッパ団地・草加」は、鉄筋コンクリート造地上4階建ての2棟から成る。間取りは、1LDKと1DKの2タイプ。共に専有面積52.26m2。1号棟の7住戸にはウッドデッキが設けられている。内装は、2パターン用意されていて、1LDKには木目のフローリングにオフホワイトのクロスや建具、モールディングを施している。また2DK住戸は白いクッションフロアと白いクロスに建具とモールディングは木目調とシックな雰囲気。また2DK住戸には、可動間仕切りを配してあるので1LDKから2DKへと間取り変更も可能となっている。子どもが誕生したり、ペットを迎え入れたりしても、フレキシブルに使える。
給湯・配管設備はフルリノベーションしているので、清潔で安全かつ便利な暮らしが期待できそうだ。「仕様設備の充実やコストパフォーマンスの良さが実現したと思います。内覧見学者アンケートでもコンセプトとコスパが好評でした」と鮎川さん。
定員100名の保育園併設。専門家と提携し大型犬と暮らせる生活も

下)原っぱの西側にはドッグランも。ペットを安心して走らせることができる
「ハラッパ団地・草加」のコンセプトの大きな柱が“コミュニケーション”である。鮎川さんは「このまちに地縁のある方だけでなく、都内からでも、独身の方でも、ペットと暮らしたい方でも、もちろん子育て期の若い家族でも、幅広い人が集まるのが本来のコミュニケーションだと思うのです」と話す。申し込みの35%が単身者で年代も20代から60代まで様々という。
2号棟の1階には定員100名のクローバー保育園が併設されている。「草加市は待機児童が多いことを知り地域に保育園誘致を働きかけました」と鮎川さん。ちなみに埼玉県の中でも草加市の待機児童の数は、2015年126名、翌2016年77名(埼玉県福祉部調べ2016年6月)だったという。クローバー保育園へは入居者なら優先的に入園が可能の特典も。我が家のある敷地内の保育園に子どもを預けられる安心感は格別であろう。
また、「ハラッパ団地・草加」は、全室ペット可である。入居時に申請書提出と共に40分ほどの電話ヒアリングが求められるが、審査をクリアすると大型犬と暮らすことも可能である。ペットの審査や今後予定されているペット飼育の勉強会等のイベントは、業務提携しているドッグトレーナーの資格者を有すアドバンスネットが行うことも心強い。原っぱの西側にはドッグランもある。
SNS世代に対応し手続きも安全対策も最新のテクノロジーを活用

下)農園モニタリングシステム「みどりクラウド」は花や野菜の成長を確認できる
「ハラッパ団地・草加」では、内見申し込みから入居申し込み、入居後の不具合や相談、さらには退去時の連絡もWEBフォームから簡単に手続き可能。かつて管理人さんに電話で問合せていたことも時間のかかる雑事もサクサク行える。また「ハラッパ団地・草加」の様々な情報、レストランの新メニューであるとか、農園で収穫したスイカの販売のお知らせなどがSNSで発信されるから、特にSNS世代には暮らしやすさが実感できよう。
セキュリティ面では、外部に面しているサッシ部分からの侵入や、異変が発生するとセンサーが感知し、アラート音が鳴り響くIOTセキュリティセンサーを採用。アプリを通じてスマホに連絡してくれるので外出先でも異常を確認できる。
また外出先からエアコンのオンオフを操作したり、お風呂を沸かしておいたり、目覚めの音楽をかけるなどのスマートホーム化も検討中とか。この他、農園には作物の成長を見守るモニタリングシステムも導入。野菜や果物の成長を確認でき、収穫が楽しみになる。
敷地内の農園や「ヒロッパ食堂」開店で地域との交流も
ちなみにこの農園は無農薬、肥料にこだわった有機農法で栽培している。収穫物の販売や、秋にはサツマイモ掘りも予定されている。1号棟1階にオープンしたヒロッパ食堂でも、農園の採れたて野菜が使われている。このレストランは、文京区小石川で「インボスコ」を経営するイタリアンの若手料理人、渡部敏毅氏のプロデュース。原材料にこだわり、美味しさと食の安全が追求されている。
「近隣にはまだお洒落なレストランが少ないエリアです。ここがオープンしてから子連れのママたちが集まりランチを楽しむとか、団地以外からも地域の方が集まってくるようになりました」と鮎川さん。
農園の奥に設けたピザ窯も火入れを開始。敷地内農園で採れた有機野菜をふんだんに使ったピザの味が楽しみだ。秋にはピザ焼きパーティーのイベントも催される予定とのこと。入居者だけでなく、地域住人とも交流できるコミュニティとして始動した「ハラッパ団地・草加」の今後に期待したい。
2018年 10月20日 11時00分