モノは「買い変える」から「つくり替える」時代。盛り上がりを見せるDIY

男性だけでなく、女性にも人気があるDIY
男性だけでなく、女性にも人気があるDIY

「DIY」について、みなさんはどんなイメージをお持ちだろうか?

休日の昼間に、様々な工具を使ってモノを創っている男性の姿を想像する方も多いと思うが、今回取材した株式会社大都が店舗展開する「DIY FACTORY OSAKA」(大阪・難波)は多くの女性客やファミリー層で賑わう、素敵な空間が広がっていた。

DIY市場は年々増加傾向にあり、特に「女性向けDIY」がブームとなりつつある。ホームセンターには女性向け工具が並び、「DIY女子部」というイベントもスタートしている。今回は、女性にもオススメな「DIY FACTORY OSAKA」の取組みに注目してみた。

通販からリアルな体感型へ、リアルDIYショップが目指すもの

様々なワークショップやイベントがおこなわれている様々なワークショップやイベントがおこなわれている

もともとDIY工具の卸をおこなっていた株式会社大都は10年程前からネット業界へ転換。売り上げの100%を通販で伸ばしてきたのだが、なぜ今になって体験できるリアルDIYショップをオープンさせたのか。その経緯と目的をDIY FACTORY OSAKAの白濱匠太郎氏に聞いてみた。

「私たち売り手は、この道具で何ができるのか、道具の良さを知っていますが、買い手である一般の方は画面上でしか知ることができません。ネットではうまく伝えられないもどかしさを常に感じていました。そんな時、南海電鉄の地域活性化プロジェクトの一環で、テナント募集のオファーが来たタイミングでリアルショップをオープンすることになりました。体験スペースや工房が設置され、まさにDIYに相応しいスペースとなりました。『作る楽しさを未来へ繋げたい』というビジョンのもと、最終的にはDIYがもっと身近なものになってほしいですね」(白濱匠太郎氏)。

ネットでは見れない、体感できないショップならではのメリットがここにはある。手に取って、使い心地を体感し、実際にモノをつくってみることでより創作意欲が掻き立てられるだろう。

国産の工具を守ることにもつながる

ここでしか見れない珍しい工具も豊富に揃っているここでしか見れない珍しい工具も豊富に揃っている

技術や形、機能を中国に外注に出し、比較的安く手に入る現在のDIY工具。国産ブランドは価格が高いため、売り場から段々と減ってきている状況だ。良いモノを作っても安い中国産にはかなわないという現状から、国産ブランドの市場がどんどん小さくなっているという。

そんな中、DIY FACTORY OSAKAでは「国産メーカーの商品を体験できる工房スペース」「工具のショールーム」「ショップスペース」のコーナーを設け、国産ブランドの普及に力を入れている。その狙いはなんだろうか。

「もちろん、いいモノはそれ相応の価格になります。安いモノが出回りすぎて、本物が分かりづらくなっている市場で、一度、手に取って実際に試し、実感し、自分に合うかどうかを見極めた上で道具を使っていただきたいです。通販から体験型へ移行したことによって、DIYがより身近なものになるでしょう。」(白濱氏)

ワークショップも充実!スペースを利用しての自由な創作活動も

初心者の方にも、プロのクリエイターが丁寧に教えてくれる初心者の方にも、プロのクリエイターが丁寧に教えてくれる

体験スペースに足を運ぶと、溶接をする女性や、ノコギリで木を切る親子の姿が見受けられた。広々とした空間には工具の音が鳴り響いている。

「場所がないクリエイターの方や、美大生、一人暮らしの社会人にも自由に創作活動ができる場として人気があります。また、初めての方が多いので、今までは一人でできなかった、興味はあったけど踏み出せないでいたけど、一歩踏み出せた、楽しく出来たという声が多いですね。売り場に並んでいるだけで、使い方がわからないモノも体験できるので失敗もないですし、好評いただいております。」(白濱氏)。

会員登録費、更新費、年会費は無料で、2時間1000円で道具を使い放題というシステムをとっている。体験スペースでは、溶接のワークショップ、陶芸、ガラスの彫刻、石鹸作りや木のボールペン作りなど、様々な体験ができる。例えば、壊れたものを持ち込んで修理しに来る、外せないネジを外しに来る、ここでしか買えない珍しい工具を探しに来るなど、利用目的は様々だ。

※工房の空き状況は常に変動しているため、詳しくはお問い合わせを。

消費する生活から、作り出す生活へ

「DIYを扱う会社として、最終的には『全ての人がHAPPYになれる場所』を提供したいですね。学校でノコギリを使わなくなっている子どもたち、工具を使う場面がどんどん減ってきている中、物は買えばいいじゃんという意識を変えたい。既製品に合わせた生活ではなく、今の生活に合わせたモノを作り出しましょう」(白濱氏)

モノがあふれている時代で、あえて買い換えるのではなく、つくり変える、オリジナリティを出す、“Do it your self”という発想。将来的には東京にも進出する予定だという。アメリカのように、日本でもDIYはより普及していくのだろうか。まずは足を運んで体験してみてほしい。

■取材協力:DIY FACTORY OSAKA
http://www.diyfactory.jp/

親子で楽しめるのも、体験スペースならではのポイント親子で楽しめるのも、体験スペースならではのポイント

2014年 08月16日 11時35分