聞いてみたい、シェアハウスに入居する方の生の声!

個人の部屋を持ちながらリビングやキッチン、浴室、洗面所などを複数の入居者と共有するシェハウス。近年、にわかに注目を集めはじめている住まいの新たな形だ。関西の市場・動向については【国際色豊かなシェアハウス①】で紹介した。今まで全く知らなかった住人同士が、共有スペースを通じてバラエティに富んだコミュニティを形成しているシェアハウス。今回は前回同様、大阪でシェアハウスをメインに取り扱う株式会社ALL不動産にご協力いただき、同社が管理する物件に住んでいる入居者の方に、実際に暮らしてみた感想を伺ってみた。インタビューしたのは、国際色豊かなシェアハウスに入居している日本人と外国人の方だ。

シェアハウスにはマンション、戸建て両方の形態があり、オーナーや管理会社は住まいのテーマや趣向をこらした居住空間を提供している。その中で、現在の物件を選んだ理由とは?また、実際に住んでから分かったこと、入居者同士のコミュニティについて質問してみた。

英語を使える環境で暮らしたい!

ニックネームで呼び合うほど、仲の良い二人。ALL不動産の吉澤さん(左)と山崎康嗣さん(右)ニックネームで呼び合うほど、仲の良い二人。ALL不動産の吉澤さん(左)と山崎康嗣さん(右)

シェアハウスに入居して2年3ヶ月程だという山崎康嗣さん。シェアハウスに住んでみようと思ったキッカケを聞いてみると「このシェアハウスに入居する前は、2年の期限付きで一軒家を借り、会社の後輩・男女4人で共同生活をしていました。それぞれ転勤で大阪に来ていたり、出身地が遠かったりして実家暮らしをしている者がいなかったんです。みんな仲が良く気が合ったので、一軒家を借りて一緒に生活してみようか!となったんです。もちろん、それは会社の寮とかではないですよ」とこれまでの経緯を教えてくれた。「2年が経って、みんなそれぞれの賃貸に引っ越したのですが、僕は誰かと一緒に住む・シェアするという楽しさや住民同士のコミュニティが築ける住居形態が気に入り、シェアハウスを探しました。そして、見つけたのがこの物件でした。家賃も安く生活費のコストが抑えられるのも良かった点です」と微笑む山崎さん。

シェアハウスを選ぶ上で重視したのは、英語で外国の方と交流が図れることだという。現在、入居しているシェアハウスは2階と3階にコミュニティが分かれており、2階にはイギリス人・中国人・韓国人が各1名、3階に中国人が1名いるのだそうだ。過去には、フランス人やアメリカ人もいたというがビザの関係で帰国してしまったらしい。帰国したメンバーとも、ときどきFacebookを通じ交流を続け、今でもコミュニケーションを取っている。また、入居者の友人とも仲良くなるなど、このシェアハウスに入居してから、お花見や花火大会などの各種イベントを通じて人脈や趣味の幅もかなり広がったという。ただ、予想と違ったことといえば外国の方はビザの期限があるため、入居期間が短くすぐ帰国してしまう。すぐに別の海外の方が入居してくれればいいが、こればかりはどうにもならず…。そのため日本人の比率が多くなり、英語を話す機会が少なくなることだという。

外国人が賃貸を借りるために必要な要件がネックに!シェアハウスに入居するまでの裏事情とは

イギリス出身のスティーブ・アンドリュースさん(左)とアメリカ出身のマクガバー・チェルシーさん(右)イギリス出身のスティーブ・アンドリュースさん(左)とアメリカ出身のマクガバー・チェルシーさん(右)

シェアハウスに入居して5年になるイギリス出身のスティーブ・アンドリュース(Steve Andrews)さんに、日本のシェアハウスの住み心地について話しを聞いてみた。

どんな国だろうと日本に興味をもち、ワーキングホリデーで来日したスティーブさん。すっかり日本が気に入ってしまい英語の先生という職をみつけ、そのまま居着いてしまったという。シェアハウスでの住み心地について質問すると「日本人だけでなく中国人やフランス人など、色んな経験をしてきたメンバーの話しを聞くだけでも楽しいです」と、にこやかだ。「日本に来たときは、知り合いが誰もいなかったのでシェアハウスのメンバーや暮らしを通じて、色んなことを教えてもらいました。私にとってシェアハウスに住めたことは、とても助かったし頼りになる存在でした」と自慢げだ。でも最初からシェアハウスを探していたわけではないという。最初は通常の賃貸物件を希望し、不動産屋に足を運んだが日本人の保証人がいないという理由から、契約できないという事実が発覚。日本に知り合いのいない彼は、通常の賃貸を断念したという。そこで、色々と探すうちに保証人不要・外国人歓迎のALL不動産のシェアハウスを見つけ現在に至る。彼いわく「入居にかかる費用が安い上、すんなり受け入れてくれた。最初は、いたしかたなく入居したが人とのコミュニケーションも楽しく、結果的にはすごく良かった!」と満足げだ。

日本で海外の方が住まいを借りようとするとき、ほとんどの場合において日本人の保証人が必須になる。日本に知り合いがいたとしても、日本人同士でも保証人になりたがらないのに、なおさら難しいだろう。外国人にとって日本で住むことは容易ではないようだ。ALL不動産には、オーストラリア留学経験者の代表・小手さん、メキシコ育ちの吉澤さん、韓国人の女性社員など国際的な感覚をもつ社員が多い。そのため、海外で日本人が同じような立場になったらどう思うのか。ということを念頭に、保証人不要で外国人の方でも気軽に賃貸が借りられるシステムを導入したのだという。

多国籍料理を味わう機会も!みんなで楽しむパーティー

大学生時代に日本語を学び1年間日本に留学、そのときに関西が好きになり卒業後再び来日。入居10ヶ月・アメリカ出身のマクガバー・チェルシー(Mcgovern Chelsey)さんは、どのような感想を抱いているのだろうか。

日本で働き出して2年、私立の小学校で色んな国の文化を教える社会の先生をしている。シェアハウスは、アメリカ人の友人が住んでいたことで知ったという。その友人が帰国することになり、入れ替わる形で友人が住んでいたシェアハウスの部屋に入居した。アメリカと日本とのシェアハウスの違いについて質問すると「アメリカでは、一緒に住む人を自分で見つけるルームメイトというスタイルは多いが、つながりのない人が集まって暮らすシェアハウスは少ないです。日本に来てシェアハウスというものを初めて知りました」と意外な答えが返ってきた。シェアハウスといえばアメリカというぐらい、メジャーな存在だと思い込んでいたが、チェルシーさんの住んでいた故郷周辺では、そうではないようだ。初めてシェアハウスを体験してみた感想をきいてみると「日本語、中国語、ドイツ語など毎日、色んな国の言葉が聞こえるので面白い!キッチンも各自が自由に使って料理を作るので、タイミングがあうと食べる?といって一緒に食べたりします。色んな国の人がいるので、多国籍な料理を味わうことができるし、お互いにお料理を教え合ったりもします♪だから、冷蔵庫には色んな言語の調味料がいっぱいですよ」と楽しそうだ。「リビングに誰かいると一緒にお酒を飲んで楽しんだり、クリスマスパーティーをみんなでやったり。みんな家族と離れているから」とシェアハウスでの暮らしをエンジョイしている様子。

気になる家賃は?そして、シェアハウス同士の交流を深める各種イベントの内容とは

ビリヤード台のあるシェアハウスなど、バラエティに富んだ物件もあるビリヤード台のあるシェアハウスなど、バラエティに富んだ物件もある

インタビューした3人が共通して口にした内容がある。それは、入居にかかる費用が安く抑えられたこと、そしてシェアハウス仲間とのイベントを通じた交流だ。

その内容について、ALL不動産の吉澤さんに訪ねてみると「例えば7帖の広さで家賃、5万5千円の部屋があったとしたらその費用の中には、共益費、電気・水道・ガスといった光熱費、インターネット費が含まれているので住宅にかかるランニングコストが抑えられるんです。また入居時の保証人も不要で最初に必要な費用は、敷金として1ヶ月分の家賃と契約手数料・税込16,200円のみですし、退去時には敷金から修繕金・税込の1万円を差し引いた金額を返金しているんです。ですから、入居前にかかる費用も入居後にかかる費用も、リーズナブルになり入居者様に好評なんです」と穏やかに話されていた。

また、シェアハウスでの交流についても、各シェアハウスの入居者が自発的に行っているイベントもあれば、ALL不動産が主催し管理しているすべてのシェアハウスを対象にしたイベントもあるというから、数ヶ月ごとにみんなが集まる楽しいイベントを開催していることになる。もちろん、参加は入居者の任意だ。「過去にALL不動産が開催したイベントには、忘年会や春のお花見、会社のビルの屋上でバーベキューをしながら楽しむ天神祭の花火大会、ワインパーティーなど、どこかのシェアハウスが開場となるためシェアハウス同士の交流も生まれるという。それがキッカケで仲良くなり、シェアハウスから別のシェアハウスに引越す方もいます」と満面の笑顔で話す。核家族やSNSなどの普及で人との触れ合いが薄れ、コミュニケーションが取りにくい時代、シェアハウスでその大切さを体験してみるのもいいかもしれない。

取材協力:株式会社ALL不動産
http://www.all-fudousan.com/

2014年 07月06日 13時04分